ASD(アスペルガー)の予定変更パニックとは?
どうも、しま子です。
日々の生活の中で、予定が変更になることは誰にでも起こり得ます。しかし、アスペルガーの私は予定が急遽変わることに強いストレスを感じてしまう特性があります。
今回は、アスペルガーの人はなぜ予定変更に弱いのかと私なりの対処法をお伝えしていきましょう。
アスペルガーが予定変更に弱いワケ
そもそもアスペルガーの人は、なぜ急な予定変更に弱いのでしょうか?理由を知ることでアスペルガーの特性も見えてきます。
見通しが立たないことが不安
アスペルガーにとって見通しが立たないことは、不安や強いストレスを生みます。予定変更によってあらかじめ決められていたスケジュールが一気に崩れることは、先の見通しが立たなくなるということです。
健常者であれば、一つの予定が変更になっても柔軟に対応できるのですが、アスペルガーは一つの予定が変更になると、全ての流れが崩れたような感覚に陥り途端にパニックになります。
ルーティンで動いていると安心する
アスペルガーにとって毎日同じことの繰り返しで生活するのは「安全地帯」にいるのと同じです。
アスペルガーの人は、毎日同じ服装で通勤路を歩き、仕事をし帰宅することを好みます。
このルーティンの中が崩れて、例えば急に上司から「今日飲みに行こう!」と誘われるのは恐怖でしかありません。
前もって、今日はこの日に飲みに行くからよろしくね、と言われれば心構えができるのですが、急にルーティン外のことが起こると対処できずに露骨な嫌な顔をしてしまうのがアスペルガーなのです。
切り替えが苦手
アスペルガーの人は、感情の切り替えが苦手です。どのくらい苦手かというと嫌いなった人は二度と好きになることはあり得ないくらいです。
感情のコントロールが苦手なので、予定変更になると明らかに不機嫌になったり、なんとか予定を立て直そうとして意固地になったります。
そのくらい融通がきかないアスペルガーなので、周りから見ると「大人げない人」とか「頑固な人」とかネガティブなイメージを持たれることも少なくありません。
しかし、逆をいえば最後まで予定を遂行しようとする生真面目な人であるとも捉えられます。
予定変更パニックって具体的にどうなるの?
アスペルガーの予定変更パニックの症状は、人によって様々ですが皆さんがイメージしているパニックを起こして暴れるという意味ではありません。
パニックとは、あくまで予定変更によって当事者の頭の中がパニックという意味です。頭の中のパニックがどのような症状で出るかはその人によって異なります。
例えば、私なんかの場合は明らかに不機嫌になって、口調が荒くなり人によっては冷たい態度をとられていると感じるでしょう。
しかし、それは相手のことが嫌いだからではなく予定変更になったパニックによって心に余裕がなくなっている状態なのです。
また、ある人はパニックによってフリーズして仕事が手につかなくなったり、焦ってしまいミスを連発してしまう人もいます。
このように、予定変更によるパニックの出方は人それぞれです。
予定変更パニックにならないための対処法と解決策
では、予定変更パニックにならないためにどうすればいいのか、私なりの対処法と解決策をまとめてみました。
周囲に自分の特性と相手にできることを伝えておく
予定変更は、相手がいることで起こるものなので、周囲の人の理解やサポートが必要不可欠です。
具体的には、予定変更になるとどうなるのか(不機嫌、焦ってミスしてしまうなど)を伝えることと、その時に周り人からどのようなサポートがあると安心できるのかをあらかじめ伝えましょう。
私の場合は、急に来客があると咄嗟に対応できないので、来る前に必ず連絡を1本入れてもらうようにするのと、身近な人には不機嫌になったらそのうち直るからしばらくはほっといて欲しいと伝えてあります。(笑)
あえて予定を細かく作らない
予定を細かく作ってしまうと、柔軟性がなくなります。アスペルガーの人は予定通り行動することで安心感が得られるので、細かく予定を立てるとその分安心感を得るためのハードルは高くなるでしょう。
あえて予定に余裕を持たせることで、急な予定が入ってもなんとか対処できる確率は格段に上がります。
1日の大まかな予定は立ておいても問題はないですが、細かいところはその時の気分や最悪明日でもいいやくらいの広い心を持つことが大切です。
旅行は行きたいところだけをピックアップする
これも、予定を細かく作らないに通ずるのですが、旅行という非日常の経験は予定変更パニックが起こりやすい場面です。
旅行だから短い時間で最大限楽しみたいという気持ちから、何ヶ月も前に予定を立てる人も多いでしょう。
しかし、慣れない土地での移動はハプニングが多いもので、予定通りには行きません。なので、旅行の予定を立てる時は行きたいところだけをピックアップする程度に留めておきましょう。
今は便利なので、その場になればスマホで調べて目的地まで簡単に行けるので、旅行もそのくらいのノリで予定変更を楽しめるくらいの余裕を残しておくのが鉄則です。
空いた時間にすることを決めておく
15時の待ち合わせだったのに、相手の都合で16時になってしまったとします。アスペルガーの人は、こんな予定の変更があると空いた時間何をしようと戸惑ってしまうこともあるでしょう。
最悪の場合、予定を一方的に変更してきた相手に対して嫌悪感を抱いてしまうことも少なくありません。
健常者ならば、このくらいのことで腹は立たないですが、発達障害はなぜか待つことが苦手という特性がある人も多いのです。
このような空いた時間をイライラせずに有効に活用するには「空いた時間ルーティン」を自分の中で作ってしまいます。
私の場合は、本を読んだり動画を見たり、あとはエックスの投稿内容を考えたりと空いた時間にできることを常に持っています。そうすることで、相手に待たされた時間があったとしても感情を乱すことなく、柔軟に対応できるようになりました。
まとめ
今回は、アスペルガーの予定変更パニックについてお伝えしてきました。
アスペルガーの予定変更パニックは、当事者にとってストレスや不安感を与えるものです。
自分なりの対処法を見つけて、少しでも快適に生活できるようにしましょう。
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