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ウルフウォーカー観てきたよ!オオカミが走りまくる超絶スペクタクル。

壮大な物語の絵本が動きまくる超絶スペクタクルだった。

いや、いや、カートゥーン・サルーンの作品はどれも本当に「まるで絵本が動いているかのよう」「どのシーンを切り取ってもポストカードになる」と言われるほど素晴らしいのだけれども。今回は「ブレンダンとケルズの秘密」「ソング・オブ・ザ・シー」に比べても動きの多いアニメーションで、ストーリーも激しさを感じた。

眠るとオオカミ、目覚めると人間になり、治癒能力を持つ「ウルフウォーカー」の伝承を描いた今作品。オオカミ狩りの父を持つ少女・ロビンは、森の中で「ウルフウォーカー」のメーヴと出会い、人間とオオカミたちの大きな運命に巻き込まれていく。

とにかくオオカミが動きまくる。オオカミや犬の動く作画は難しいと聞いたことがあるが、もうとにかく動きまくる。しかも芸術的に。すごい。さすがとしか言いようがない。

オオカミを狩って森を開拓したい人間と、森で暮らすオオカミたちが戦う様はまるで「アイルランド版もののけ姫」という具合であった。

個人的に好きだったところは、オオカミになったロビンがメーヴやオオカミたちと共に森を駆け抜けるシーン。挿入歌の「Running with the Wolves」が流れるシーンで、ここの美しさには涙が出た。


そうそう、泣くかと思って手に握りしめていたハンカチだが、涙を拭く代わりに、滲んだ手汗を吸い込む役割を果たしてくれた。詳しくは言えないが途中、とてつもなく手に汗握るシーンがあるのだ。寝不足の身には刺激が強すぎるくらいハラハラするシーンだった。

書き忘れてた。実は今日2時間しか寝てません。寝る前に飲んだ薬がなぜか全く効かなくて、8時間くらい眠れない時間を過ごした。すごくイライラした。しょうがないから朝の4時に朝ごはんを食べて、朝の薬を飲んで、それでようやく眠れたのだった。起きたのは6時半。今日の朝一の回を予約していたので遅くとも7時には起きる予定だったのだが、それより少し早まった形になった。おかげさまで今すごく眠い。これ書いたら寝る。

話を戻す。そのハラハラするシーン、見ながらあまりにもハラハラしすぎてちょっと具合が悪くなった。それくらい激しいシーンだった。この激しさは今までのカートゥーン・サルーン作品には無かったものではないだろうか。「アイルランドの伝承を描いた作品」という共通点はあるものの、今回の作品はどこか毛色の違いを感じた。アクションシーンが多かったのと、はっきり「ヴィラン」と分かるキャラクターが存在して大暴れしていたのが違いかなと思う。

あと思ったんだけど、このスタジオの作品の親(保護者)、我が子を思うあまり「お前のためだから」と言って子供の意見を封殺するシーンが多いな。親の気持ちも分かるし、子供の気持ちも分かるから見ていて辛かった。

そうだ、もう一個すごくロマンを感じたところがあって、この物語は17世紀のアイルランドが舞台なのだが、銃火器がしっかりフリントロックのピストル&マスケットで、ブルンダーバス状のピストルも出ていたところが良かった。古式銃好き並感。

息をつく間も無い怒涛の勢いで物語は進むものの、最後の展開にはすごくホッとさせられた。隣に座ってた女の人はもう鼻啜って泣きながらスタッフロールを見ていた。わかる〜って思った。私は泣かなかったけれど、凄まじい感動を与えてくれる作品だった。

今日は私の体調が良くない日ではあったけど、公開されてすぐに見ることができて本当に良かった。最高の映画体験だったと思う。


恵比寿ガーデンシネマやアップリンク吉祥寺などで見られるので、気になった方はぜひ見てみるといい。凄まじい力を感じられる作品だ。

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