みこたんの火事場の馬鹿力
神経症が大学入ると同時にひどくなり、本当につらかった。
父親のようになってしまうんじゃないか、とおびえるような気持ちだった。
父親と同じ心の病だなんて知られたくなくて母親にも隠していた。なんでもないように振舞っていた。
当時はまだ心の病に対する偏見がすごく強くて、なかなか医者にかかる気になどなれなかったのだけど、あまりにもつらくて、たしか大学4年の時、意を決して精神科のクリニックに行った。
とても良い先生で、話終わるとすごく気持ちが楽になった。薬は処方されなかった。
続けた