みこたんの恋愛

私の恋愛は失敗続きだった。

初めて男性とお付き合いしたのは29歳の時だった。知り合いの紹介だった。さして好きでもなかったけど、嫌でもなかったのでなんとなく付き合ってしまった。

男をみる目など養われていない私は何の判断もつかないまま、結婚を前提として付き合った。

でも、ある出来事があって、それは私にはとても受け入れられないのに、彼は満足して自信満々だった。
当時の1人目の主治医にその話をしたら、即座に、別れなさい、と言った。結婚したら、なんで?ということばかりになるよ、と。

先生の言うことは100%信じて従ってきたのに、その時はすぐには従えなくて、なんとなくしばらく付き合っていた。

しかし、どうしてもその出来事が受け入れられなくて、ある時そのことを彼に話した。数日後会ったとき、なんか様子がおかしかった。
それから数日後、電話で別れを言われた。女性から自分の悪いことを指摘されるのが我慢できない質だったらしい。

私は、そんなに好きだったわけじゃないから、悲しくなかったけど、なんだか怒りが湧いてきて、それまでもらったプレゼントを全部ダンボールに詰め込んで、彼に送りつけた。
ろくな男じゃなかったな、と思った。気づくの遅いよ、と自分で突っ込んだ。

その後、友達の紹介で、次々に会いまくり、その中の3人位とは、恋愛感情もないのに、半年とかすごく短い期間付き合ったりした。

並行して、唯一紹介でなく、自然に出会った人とは3年位かな、1番長く付き合い、嫌なところもたくさんあったから、ずいぶん悩んだけど、いったん結婚を決めた。式場に選んだレストランに下見に行ったりもした。

でも、結局私から別れを告げた。
一緒に長くいて、愛情というより情がわいてしまっていて、なかなか決断がつかなかったけど、どうしても人間性に許せないところがあった。

つくづく私は男運がないんだなと思った。

そうこうしているうちに、35歳になってしまった。早く結婚したくて、なにか手っ取り早く出会いを作りたいと思った。今ではマッチングアプリなど当たり前みたいだけど、当時は出会い系サイトのはしりの時代で、少しはばかられる雰囲気があったのだけど、真面目に結婚相手を探す系のまともそうなサイトを利用した。

メールのやり取りをしばらく続けた後で、会ってみようということに。会って目をみた瞬間、なんだこの濁った目は、と思った。でも話をしているうちに普通になったので、第一印象を忘れてしまった。

そして結局、結婚した。
だけど4年で離婚した。

隠していた借金、お遊び系の出会いサイトでの女性とのやりとり、とても口にできないようなものをネットで購入していたり、貧乏だったのに怪しいものに何万と使ったり、どうしようもない男だった。

あの濁った目の第一印象は重視すべきだったのだ。

本当に自分の男を見る目のなさに情けなくなった。

ずいぶん遠回りしたけど、友達の紹介で今の主人に出会えた。
今、私は幸せです。

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