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Prose of the end of the night

夜という宴が終わり
同時に新たな一日が始まる
エピローグでありプロローグなんだ

透き通った空気の中で 心は剥き出しで
ゼロになる

高校生の頃に買ったパーカーを着て歩いて
あの頃から何も変わってないな
いや 全てが変わっちまった気もする

大切なものはたくさんある
愛すべきものも増えた

それでも

あの頃の孤独感が今も根底にあって
時を重ねるにつれてむしろ深まっていって

この孤独感が消える事は一生ないだろう

ーーー

早朝6時前。

まだ目覚めていない町をずんずん歩く。
相棒のヘッドホンと愛する音楽をお供に。
Spotifyのお気に入りプレイリストをシャッフル再生。
目的地は特に無かったけど、自然と多摩川に足が向いた。

道中は住宅やビルがごみごみとしていて、あまり空は見えない。
空が狭い。息苦しい。
だが多摩川に着いた瞬間、一気に視界がひらける。
もう何度も来ているのに、この瞬間は毎回息を呑む。

五感を解放し、体いっぱいに空気を吸い込む。
耳だけはひたすら音楽が流れていて。
今日も感情を揺さぶられる。

DAISHI DANCEのParallel Worldが流れて、なぜだか昂って泣きそうになってしまった。
この時間のDAISHI DANCEはあかんて。


最近ずっと考えている。
自分の作りあげたもので人の感情を揺さぶってやりたい。
私にも出来るかな?
なんならこのnoteの文章で誰かの感情を揺さぶれたら、しめたもんなんだが。

世間は大変な事になってるけど、多摩川はいつもと何も変わらず穏やかな時間が流れていた。
ランナーがいて。トレーニングしてる人がいて。散歩してる人がいて。鳥が戯れていて。
きっとこの光景は100年前からたいして変わってないし、100年後もたいして変わらないんだろう。


永遠に孤独感は拭えないが、私は孤独との共存を選択した。
諦め?悟り?
たまにどうにかなっちゃいそうな時はあるけど、孤独だって悪いものじゃない。
孤独との仲を深めると感性が研ぎ澄まされていく。

時折、一瞬だけでも孤独感を忘れられる時がある。
一緒にいるととても楽しい人達がいる。
そんな時間、人を大切にしたい。

1時間近くぼーっと空を眺めた。たまに文章を書き留めながら。
すっかり朝になり、体も冷え切っていたので帰路についた。
町はすでに目覚めていて、仕事や学校に行く人々とすれ違った。
人々とは真逆の方向に進んでいく。
まるで社会の一員から外れてしまっているような。不思議な開放感。
きっともうあの中には戻れないだろうな。

やっぱり私は”はぐれイワシ”なのかもしれない。
いや、イワシだとすぐ食べられちゃうからはぐれメタルくらいにしておこう。

どうも。社会のはぐれメタルです。
皆様おはようございます。私は寝ます。おやすみなさい。

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