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親愛なるママ友

当たり前といえば当たり前だけど、そういえばそうだよね。って話ありますよね。

牛乳って、お母さん牛から絞ってますよね。出産した牛から、おっぱいをもらってるんですよね。牝牛なら誰だって出るわけじゃない。

それに、はたと気付いたのが出産してからだったように思います。

同じなんだなあと。私だって産むまえは出てなかったものなあと。

二人目を出産後、“出す側”になったとき、私はなぜか急激に牛乳が好きになりました。親近感かなにか覚えたのでしょうか。授乳期でカロリーが必要だから、身体が欲したのかもしれません。

それまで牛乳はせいぜいコップ半分でよい、朝食バイキングではなぜかとりがちなのに飲みきれない という好き度合でした。

それが、「おいしい!味を楽しみたい!」ものに。

それが高じて、軽く執着し始め、牛乳の飲み比べもしました。二種類販売されていた「おいしい牛乳」(明治と森永)はどっちが美味しいのか(結果私は森永派でした)とか、少しお高いものとふつうのを比べてみたり。

そして私の結論!
「淡路島牛乳が美味しい」でした!

関西に住んでいる方は目にすることも多いのではないでしょうか。思い切りの私見ですが、優勝は「淡路島牛乳」でした。

後味がほんのり甘いのです。濃すぎることはなく、さらっとしているのに少し甘いのです。

そこからは「気に入ったらそればかり買う」癖が出て、牛乳は「淡路島牛乳」ほぼ一択になりました。もうファンです。

さらに愛は深まります。牛乳パックに「広告欄」があり、「淡路島牧場」なる場所のお知らせが。さっそく家族で訪問したのでした。
普段休日のお出かけ先はほとんど夫にお任せなのに、ここだけは自ら提案しました。「入場料無料」「牛乳飲み放題」と書いてあったのも深層心理をくすぐったと思います。

行ってみたら、そこに広がるは素朴な、飾らない牛の日常。
そのときは音楽が流れていました。たぶん乳牛が健やかに過ごせるように。

イベントもありました。子牛にミルクあげ体験、乳搾り体験、バター作り体験などなど。

昔から乳搾りになぜかすごくファイトが沸きます。
このときも、子供が優先だけど、一搾り(握り)させてもらいました。
このとき、皆さんどんなことを思いながら搾るのでしょうか。

うわぁ、あったかい。痛くないかな?とか。うまく搾れた!とか。かつてはそんなだったと思います。

何時間置きに搾るんだろう?
少しだけ搾って、あとそのまま?だとしたらおっぱいに母乳が溜まってしまうよね。出しきらないでいいんかな?
そもそも一回でどれくらい出るんだろう。何リットル?しかし、リットルか、、スケールが違うねぇ。。

お母さん牛を同じ母親として見ている自分に気付きました。牛ともし話せたなら、あの時の私は母乳の話でママトークできたでしょう。

それからしばらく牛乳好きでしたが、3人目の授乳期も昔になった今は、そこまで牛乳飲みません。カロリー欲してないのかな。

きっと今淡路島牧場に行ったなら、そこまでママ友として牛を見ないかもしれない。搾られているお母さん牛を先輩ママの目で眺めるのかもしれない。

こんど行ったら、授乳期を終えたお母さん牛にも目を向けたい。おっぱいはどうなっているんだろう。すぼまっているのかな。しょんぼりしてるのかな。それに関してどう受け止めているんだろう。もう諦めてるのかしら。

牛ともし話せたなら、こんどは卒乳後のおっぱいについて話せそうです。





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