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白いイチゴでジャム作って食べる日

お高めのスーパーでたまに白いイチゴ売ってますよね。
あれ、ジャムにしたら何色になるんだろう?と思いませんか?
その疑問、僕が解決します。


まず「白いイチゴ、なぜ白いのか問題」について解決する必要がありますね。
その謎を解く鍵はポリフェノールにありました。

ポリフェノールというのは植物に含まれる苦味や色素の成分で、数千種類存在すると言われています。身近なものではカテキンやカカオポリフェノール、クルクミンなどが有名です。この中に含まれるアントシアニンという色素は赤色に呈色する物質であり、一般的なイチゴに多く含まれているんですが、白イチゴはこれの含有量を抑えることによって白さを実現しているんだとか。
とはいえ全体のポリフェノール量では他のイチゴにも勝ることもあるようです。赤色を呈するアントシアニンが他の種類のポリフェノールに変わっているみたいですね。


さて、気を取り直して実験に移りましょう。

4月某日に買ってきたのは白いイチゴ「淡雪」。あまり大きいのでやると流石にもったいないので10個入りの小さいパックを買ってきました。
まずは家族でお味見。酸味もあり、甘味もありのいいバランス。

それでは開始です。

まずはイチゴのヘタをとって、2つに切っておきます。実を残すタイプと全体をゲル状にするタイプがありますが、今回はドロドロでいきます。

鍋に先ほど切ったイチゴ、砂糖小さじ4、水20ml。
これを火にかけてひたすら混ぜます。

じっくり混ぜて…

だんだんアクが出てきたので少しずつとりながら煮込み続けます。

しばらくして焦げ付いてきそうになってきたので急いで中断。
もうちょいでカラメルジャムが完成しかけるところでした。

適当な皿に移してみると…

んーービミョ

めちゃくちゃわかりにくんですが、まあそこそこ赤くなりました。
といってもビビッドな赤ではなく、どちらかというとソフトトーン目な、くすんだ赤という感じ。見た目があまり良くないので食欲はそこまでそそらないかもしれません。当たり前ですがジャムに加工されないのも納得。

光の加減によってはめちゃくちゃ綺麗な赤になる

せっかく作ったのでパンに塗って食べてみます。

普通にうまい。深夜12時にいただく炭水化物on炭水化物、なかなかクセになりそうです。ごちそうさまでした。



と思ったんですが、後で調べてみると驚愕の事実が発覚。
なんと白いイチゴジャムもできるみたいです。

cookpadにも上がっているので (こちらは若干桃色がかっていますが) 業者の力というわけでもなさそうです。


ではなぜ僕のジャムは赤くなってしまったのか?
原因は2つほど考えられます。

1つは、袋から出してから調理するまでに時間がかかってしまったこと。冷蔵庫で3、4日寝かせている間に少々カビが生えてしまって調理前にとったんですが、それと同時にアントシアニンの生成も起こってしまっていた可能性があります。イチゴは非クライマクテリック型果実 (簡単にいうと追熟することができないという意味です) の果物ではありますが、なんらかの化学反応が起こっていた可能性は拭えません。

2つ目は根本的な問題。そもそも淡雪という品種自体が、わりとアントシアニン多めだった可能性があります。実際オンラインショップで売っている淡雪のジャムも、白とはいえない、ピクルスみたいななんともいえない色をしています。あまりジャムにするには向いていない品種だったのかもしれないですね。


そんなこんなで成功したような失敗したような、なんともいえない感じで終わってしまいました。使う材料のことを考えて作るのが大事なんだなと学ばせてもらいました。
あと、下調べなしでやったけど案外白イチゴでジャム作るのは主流なんですね。贈答用とかで重宝されるから生食しかしないと思ってました。自分が考えることって大抵他の誰かが考えてるもんだな…

次回はたこ焼き器の新たな可能性を探る回でお会いしましょう。
さようなら。

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