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できない人間の法則

できる人間と、できない人間。
この2つに分けられるとしたら、その違いはなんでしょう?
実は、すごく簡単なことなんです。

今回は僕が、できない人間の法則をお伝えします。
できない人間、成長しない人間の代表として。
これは僕から送る、最高の皮肉です。


そもそも「できない」ってなんだ


「『できない』と一括りに行ってもわからないよ」
多くの人がそう思うはずです。

できないというのは、あらゆることに対して他者から遅れをとっているという意味。つまり世間一般が当たり前にできていることを、できていないということです。

「そんな人いるの?」「それってただの勉強できない人なのでは?」
こんな声が飛んできそうですね。

はじめの問いには「はい」、次の問いには「いいえ」と答えましょう。
曲がりなりにも国立大学を出た僕が証人です。
詳しいお話は次に回します。


できない人間に欠けている、3つのスキル


何をやってもダメな、できない人間。
そんな人間に共通しているものとして、3つの「スキル」が欠けていることが挙げられます。

1. 協調性

まず1つ目が協調性
「できる」ためにコミュニケーション能力が必要なのは当然です。特に社会に出るとひとりでは生きていけませんから、時には他人の力も借りながら、有効な関係を築いていく必要があります。教室の片隅でひとり、物思いに耽るなどは言語道断。協調性の扉を自分から閉ざして、近寄りがたい雰囲気を演出してしまっています。

集団行動ができていると思っている人も、要注意。
集団の中で、自分だけ単独行動をしていたりしませんか?
このようなケースができない人間には見受けられます。つまり「自分は集団に所属できているのだから、協調性はあると言って差し支えないだろう」という驕りです。

他にも「自分の仕事だけを進めて他の人を気にかけていない」など、意外なところに落とし穴があります。
今挙げた例に1つでも当てはまっていると思うなら、協調性を高めるために幅広い分野の人とコミュニケーションを取る必要があるでしょう。


2. 想像力

2つ目が想像力
誤解しないでいただきたいのは、現実的な人は想像力がないのか、と言われるとそうではないということ。ここで言っているのは、何か事が起こるかもしれないという可能性を想定して動けるか、という意味。

例えば複数人でプロジェクトを実行するなら、他のメンバーを気にかけ、起こりうる問題を事前に把握してそれに備える (備えるとまではいかずとも、心構えをしておく) ことが必要になってきます。そう言った意味では1つ目の協調性とも重なる部分は大きいです。

「そんなこと、少し考えたらわかるんじゃないの?」という馬鹿げた行為をして炎上しているニュースを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
そういう人は、想像力に欠けている「できない人間」なんです。


3. 知的好奇心

最後が知的好奇心
これは与えられた情報に対して、「もっと知りたい」「もっと深めたい」と思えるかどうか、であって、単純な「勉強ができるか」で測れるものではありません。勉強は他者からの強制によってさせられているので、むしろ知的好奇心の強い人出会っても興味から外れれば能力を発揮できないことがあります。

勉強ができる人というのは、たいていは要領を弁えているか、人よりたくさん努力しているかの2択でしょう。いわゆる学校のテストには、知的好奇心はほとんど絡まないと言っていいです。

そのため、できない人間の中にはしばしば勉強のできる人が含まれます。不思議です。勉強ができるなら、それを自分の「できる」に活かせばいいのに、と誰しも思うでしょうが、当の本人はそれにも気づかず、毎日損し続けています。

なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか?


できない人間の根源にあるもの


この問題を解く鍵が、僕の中にありました。
それが、「めんどくさい」という感情。

協調性を高めれば、想像力を高めれば、知的好奇心を高めれば。
そんなこと自分でも痛いくらいにわかっている。
でも、なくてもなんとか生きていけるんですよ。
だから、なんかしんどいし、やらない。

この3つが不足していても、おそらく何不自由なく生活はできます。ただ周りとの齟齬が多くなったり、やりにくさを感じる機会が増えたり、リーダー的ポジションを任せられることがなかったりするだけです。それくらいのことではできない人間は自分を変えようと思いません。


いろんなものにあてはめてみる


ではそのままでいいのか?当然そんなわけありません。
具体的に見てみましょう。

例えば、就職後のプロジェクトにて。
知的好奇心に欠けるできない人間は、自分の領域以外を知ろうとせず、チームに多角的な貢献をすることができません。また自分の分野についても最低限の知識で、他のメンバーからしばしば指摘を受けてしまう。加えて協調性がないので、周りの意見を無視して自分勝手に行動したり、メンバーに意見を求めなかったりと、自分勝手なやりたい放題。その上想像力に欠けるので、軽率な行動や言動でチームの士気を下げてしまう…
当然ながら、仕事もできない人間になってしまっています。

卑近な例では、自動車の運転。
知的好奇心に欠けるため、新しく加わった標識や交通規則を知らない。
想像力に欠けるため、道端から出てきた歩行者に気づくタイミングが遅れてしまう。
協調性に欠けるので、自分のことだけを考えた王様気取りの運転になってしまい、クラクションを鳴らされる。
当然こんな人に車の運転なんてさせたくありません。
車の運転もできない人になってしまいました。


最後に


「できない人間の3大法則」に思い至ってからここまで書き進めるのに、1時間もかかりませんでした。それほどに、潜在的にはわかっていたことなんだと思います。
とにかく、この3つのスキルを今まで以上に意識していきます。

みなさんもどうか、できない人間にならないように。
自覚のある方は、早めの行動を。
大丈夫です。まだ変われます。一緒にがんばりましょう。

あなたの力で、僕が何かをなすかもしれません