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「病は気から」とはよく言ったもので

最近周りに喉の調子が悪そうな人が多くて、昨日気合いとレッドブルでホモ・サピエンスの習性をゴリ押しして論文紹介のスライドを完成させた僕はビクビクしています。今日は早く寝たいので研究室で記事をチャチャっと書いてすぐに去りたかったんですが、あいにく文章構成がまとまらず、分析家気取りの渾身の記事が完成しなかったのでやむなくエピソードトークに逃げることにしました。


インフルエンザの時期になると毎年、人生で一番苦しかったインフルエンザの思い出が蘇ってきます。あれは小学4年生くらいの頃だったか、京都の祖父母の家に帰省している時のことでした。
夕飯の支度をしていた祖母が僕と姉に戻す前の昆布を小さく分けて食べさせてくれました。姉は美味しい美味しいと喜んでいたのですが、僕にはそれがどうしようもなく不味く感じます。しまいには吐き出してしまいました。おしゃぶり昆布なんかを平気で食べていただけに、不思議で仕方ありませんでした。

嫌な予感は当たるもので、夕方ごろになって体がだるく熱っぽくなってきました。明らかに様子がおかしい僕を見かねた両親にタクシーで病院に連れられました。土曜日だったので救急病院です。

「新型インフルエンザの陽性反応が出ました」と医師に告げられました。
実家に帰る日もずらして、祖父母の家での療養生活が始まりました。


インフルエンザのワクチンは毎年打っている僕でしたが、当時の新型インフルエンザにはワクチンなどなく、体力はどんどん削られ食欲もなく、目の焦点も合わなくなってきます。体温は40.0℃前後を行ったり来たりで、母親の話にもどこか上の空で受け答えする様子は母曰く「これまでで一番心配になった」とのことでした。

生と死の境目を綱渡りするような (というとちょっと大袈裟かもしれませんが) 時間を過ごし、なんとか山を越えて、ある程度意識も正常になってきました。
それでも熱は39℃くらいあるので問答無用で布団で寝ていないといけません。でもせっかくの旅行先だし、何かしたい。欲望が体を蝕んでむしゃくしゃしていた時、ふと帰省直後の姉との遊びを思い出しました。

それはサッシに足をかけて和室の窓に登り、そこから部屋の中の方向へ勢いよくジャンプして、部屋中央にある照明を調節するヒモに手を触れるというものでした。僕より背が高かった姉は何度か挑戦して成功済みでしたが、僕はまだ一度も成功できていませんでした。暇なのをいいことに、僕は一人、昼間の薄暗い和室の中でリベンジマッチのゴングを鳴らします。

絶賛病気中なのもあって初めは全くうまくいきません。それでも何度も続けるうちに少しずつコツを掴んできました。1日にわたる弛まぬ努力の末、ついにひもタッチに成功した次の日には、インフルエンザは快方に進んでいました。


「病は気から」という言葉は先人が残した言葉としてあまりにも的を射すぎていると思います。僕の場合、挑戦と努力、そして成功体験をつかんだことが、新型インフルエンザをも吹き飛ばすきっかけになりました。

皆さんももしインフルエンザ、ないしはコロナにかかってしまったら、何か小さいことでもいいので成功体験を得られることをやってみてください。ポジティブな気持ちを取り戻すことができたら、スムーズに復帰できるかもしれません。
くれぐれも無理はしないように。

ま、インフルにかかるな、という話なんですがね。
なんとか今日の分は書けたので、家に帰ってぐっすりお休みします。明日の朝も早いです。起きられるかな。

おわり。


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