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誰かのためだから頑張れる ~インプロ漫画化プロジェクトのクラウドファンディングに寄せて~

インプロ漫画化プロジェクトのクラウドファンディングが終了するまで、約1週間となりました。ここまでご支援くださったみなさま、どうもありがとうございます!おかげさまで当初の目標金額は達成しましたが、まだまだ支援額を増やしたいという状況です(詳しくは後述)。

クラウドファンディングをやる前、クラファンをやったことがある友達からは「クラファン期間中はだいぶ心を持っていかれるよ」と聞かされました。実際、ずいぶんと心を持っていかれている感じがあります(笑)

しかしその中でもなんとか一生懸命やっている、という感じもあります。

僕はもともと人にお願いをすることがとても苦手なタイプの人間です。インプロをやってだいぶできるようになってはきたけれど、未だに苦手だと思っています。だから本来クラファンには向いていない人間だと思います。しかしそんな自分でも、今回のクラファンではかなり人にお願いをすることができていると感じています。

そしてそれはなぜだろうと考えていたら、「誰かのためだから」だということが分かりました。

今回のクラファンは主に(というかほとんど全て)作画のための原稿料を集めるものです。作画は西竹巧弥(にしくみ)が現在一生懸命行っていますが、やっぱりとても時間がかかるようです。

そしてその見積もりは甘かったようで、当初はクラファンの目標金額を50万円に設定してましたが、どうやら80万円くらいは必要だということが分かってきました。

ちなみに、今回の作品のシナリオを書いているのは僕ですが、仮にクラファンで80万円まで達成したとしても、僕が原稿料をもらうことはないと思います。仮に100万円まで行けば少しは出るかもしれません。だいたいそのくらいのラインです。

僕の場合はこの漫画が世に出ることによって僕のワークショップの宣伝にもなるので、この点に関しては問題ありません。しかし、にしくみの場合はそうではありません。もちろん漫画の絵を見て「この人に絵を依頼したい」という人もいるかもしれませんが、そこに期待するのは甘すぎるでしょう。

残念ながら、アートの世界では「買い叩き」が横行しています。「やりがい搾取」と言ってもいいでしょう。「作りたいものを作っているんだから、ギャラは安くてもいいでしょう?」という論理です。

僕自身も全く搾取していない/搾取されていないかと言えば、「大丈夫」と胸を張って言える自信はありません。

しかし、今回の作画に関しては、できるだけプロとしてにしくみに仕事をお願いしたいと思っています。それが僕の倫理でもあるし、もっと単純に「3ヶ月くらいお金の心配なく絵が描ける生活ができたらそれって素敵だよね」という僕の見たい景色でもあります。

今回のプロジェクトでは、権力のことも考えています。主宰の藤野友祐(ゆうすけさん)も僕もにしくみよりも年上なので、なんとなく「なぁなぁ」にすることもできるでしょう。しかし今回はそれをしたくないと考えています。

そこにはポジティブな意味もネガティブな意味もあると思います。誠実でありたいという部分もあれば、僕の責任を取りすぎる性格が出ているだけかもしれません。しかし、それでも今回は頑張りたいと思っています。

そしてここまで頑張れるのは、やっぱりこれが「誰かのためだから」だと思います。自分のためだったら、正直ここまで頑張れないと思います。インプロでは相手のために演じる時に自分の殻を超えられることがありますが、今回のクラウドファンディングでもそれを実感しています。

クラウドファンディングをすることは初めてのことで、正直色々と至らない点もあると思います。しかしそんな中でも支援してくださった人たちには本当に感謝しています。ありがとうございます!

あらためまして、インプロ漫画化プロジェクトのクラウドファンディングは残り約1週間となりました。お願い続きとなりますが、最後までどうぞよろしくお願いします!

特に!トークイベント「インプロの未来について話そう」についてはよろしくお願いします!!改善もしたので、良い会になると思います!!!

ちなみに、最初に書いた友達からは「最後の一日の伸びはすごいよ」と言われました。その景色を楽しみにしながらも、同時に伸びは早いに越したことはないなぁと思っています。なぜなら心がだいぶ持ってかれているので(笑)

最後までどうぞよろしくお願いいたします。

内海隆雄

最後までお読みくださりありがとうございます!サポートは今後の活動に使用します。