錠剤

うつ病の薬を減薬・断薬するタイミングと注意点について

私は、20歳からうつ病の薬を飲み始め、約10年かけて減薬~断薬までに至りました。

薬を飲みはじめた当時は、うつ病のウの字も知らない時代だったので、

うつ病に関する情報は現在に比べてほとんどない状態でした。

そんな中、私がどうして減薬・断薬しようと思ったのか

また、個人的に思う「減薬・断薬のタイミング」

減薬・断薬をする際の注意点などをご紹介します。

現在、うつ病の薬を飲んでいる方へ

少しでも考え方のヒントになってもらえたら嬉しいです。

うつ病の薬を減薬・断薬するタイミング【個人的に思うこと】

当時、「うつ病は薬を飲めば治る」と信じていた私は、

処方された薬をありがたく思って飲んでいました。


また、担当医から「うつ病の薬に依存性はない」と言われたので、

薬の種類が増えたり容量が増えても、安心して飲んでいました。


ですが、薬の副作用にはとても困りました。

特に吐き気やめまい、口の乾きなどが辛かったのです。


最初は薬の副作用を『しょうがない』と我慢して耐えていましたが、

欝の症状も良くなっているのか分からない状態に、

だんだん「一体いつになったら良くなるの?」

という怒りにも似た疑問を感じるようになってきました。


(ただ、私は薬まかせにしていたわけではなく、

病気を治そうと自分なりに試行錯誤していたのですが、

長くなるのでそのお話はまた次に書こうと思います。)


そして、あまりにも辛い副作用にとうとう我慢できなくなった私は、

「薬を変えたい」という意思を担当医に伝えてみました。

すると意外にもあっさりと「じゃあ変えてみましょう」と、

別のタイプの薬に変更してもらえたのです。


私はそれまで、お医者さんが出す薬は必ず飲まないといけないという固定概念があったので、

「な~んだ、薬って自分で選べるんだ!」という新しい気付きを得た瞬間でした。


それからは、合わない薬はすぐに伝えたり、

調べてみて気になる漢方薬を見つけたら「これを飲んでみたいのですが」と伝えてみたり、

自分が納得できる薬の付き合い方に変えていきました。


このように試行錯誤していくうちに、自然と減薬できていたように思います。


**********************


次に、断薬したいと思ったきっかけですが、それは

「薬を飲んでいる事に意味が感じられなくなった」

からです。


それは、うつ病が回復してきたから思えたことかもしれません。

症状が重い時は、まずそんな考えにはならないはずなので^_^;


言ってみれば、薬を飲んでいる事が当たり前になっている状態だったのです。

(私は、うつ病の治療を開始したのが20歳の時だったので、

約10年くらい薬を飲み続けていたことになります。)


なので、

「薬を飲み続けている状態に違和感を感じてきた時」が

断薬のタイミングなのではないかと個人的には思います。


また、私はそれに加えて、現在の状態に内側の自分が

「薬を飲み続けたくない」と訴えかけてくるようになりました。

このように、自分の心の声に耳を傾ける努力をする事も大切だと感じています。


うつ病の薬を減薬・断薬する際に注意していただきたい事

減薬~断薬はお医者さんに見守ってもらいながらの方が安心して進められると思いますので、

まずは、担当医に減薬をやってみたいと相談されることからはじめるといいかと思います。


そして、減薬をする際の注意点ですが、

うつ病の薬は、一気に止めてしまうと離脱症状が強くなるそうです。

なので、必ず時間をかけて少しずつ減らす事が大切になります。


薬の種類が多い方は、種類を減らすことから始めてみたり

同じ薬でも飲む容量が多い場合はそちらを減らしてみたりするといいそうです。


私は最終的には、

ジェイゾロフトと眠剤を1日2錠飲んでいる状態⇒

その薬の最小グラム数まで減らした状態に体を慣れさせ⇒

体が慣れてきたら眠剤だけを飲むようにして身体を慣れさせ⇒

眠剤を半分に割って飲んでみたりして慣れさせ⇒


このように、だんだん飲まなくても大丈夫になっていきました。


そして、この時期を乗り越えるためには

セルフケアで精神的なケアをしたり

定期的な運動でエネルギーを循環させる事も必要になってくるかと思います。


少しずつ焦らずに進めていけば、やがて断薬も夢ではないと感じるようになってくるハズ。

本気で薬を減らしたい方は、あせらずゆっくり行きましょうね^^


「薬の減らし方」はこちらのサイトも参考になると思います


減薬期間は正直辛かった

私は減薬している時も、今みたいにすぐネットで調べたりする発想がなかったので、

減薬や断薬をすると不安感や抑うつなどの離脱症状が出るという事を知りませんでした。


正直に言いますと、うつ病が回復すると大変だった当時の状況を詳しく思い出す事が難しくなります。

なので、多分あれが離脱症状だったかもという症状はいくつかあるのですが、

その中でも私は特にイライラ感が強かったように感じます。

また、長期間服用だったため、離脱症状も長かったように感じています。


減薬・断薬には愛と勇気が必要

私の場合、欝病を回復するのに役立ったのは

自己愛を高めるセルフケアでした。


セルフケアの種類はたくさんあって、

フラワーエッセンス、ハーブティ、アロマオイルなど実用的な方法から

ヒプノセラピーやタッピングなど

色んなヒーリングセラピーがあります。


そして、減薬期間はこれらのセルフケアを行ったり

「自分を大切にする」

「自分を受け入れる」

「自分を愛する」

を意識しながら過ごし、なんとか無事断薬までに至ることができたと思っています。

(もちろん、人それぞれのやり方はあると思いますし、

私と同じやり方で必ず良くなるということではないのですが。)



依存性のあるうつ病の薬を減薬または断薬する事は

時に勇気が必要になるかもしれません。


ですが、

・本気で減薬したい・断薬したいと思ったタイミングを大切にする

・勇気を出して薬から離れる決意をする

・自分を助けてあげる気持ちで取り組む

これらを大切にして

信じて諦めずに少しずつ取り組むことで、

やがては薬から解放される日がくるのだと感じています。


もちろん、中には薬を一生飲み続けてもいいから

今の状態でうつと上手に付き合って生きていきたいと考えていらっしゃる方もいると思います。

特に断薬となると、ご自身がどうしたいかが一番重要だと思っています。

なので、私は無理に断薬を勧めているわけではありません。


欝病との付き合い方は人それぞれですから。


ただ、もし薬を飲むことに少しでも疑問を感じている方がいらっしゃるのであれば、

「ご自身のタイミングで減薬・断薬の道を選択する」

そんな生き方もある事をお伝えしたいと思います。


それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?