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道が拓けた「自分のやりたいことの蓋をはずして外してみて、突き進んだら夢がたくさん出てきた」複業ワーカーを目指すマキさん

SHElikesの中では、たくさんのコミュニティが存在する。その中でもデザインコミュニティは大規模なコミュニティ。その第2期のCP(コミュニティプランナー)を任され、現在ではSHEのもくもく会(勉強会のようなもの)のTA(教える側の立場)をされている3月25日にSHElikesを卒業されるマキさんに今までを振り返ってどんなSHEライフだったか語ってもらった。


SHEに入る前のくよくよしてた自分


東京で手帳メーカーの営業の仕事をしていました。営業という仕事自体には遣り甲斐を感じていたんですけど、わたしには向いていないと感じていて、これからのキャリアをどうしようと悩みながら働いていました。

本当は高校生の頃からデザインに興味があって、高校時代も部活を通していろいろなものをデザインしていたんです。当時はPhotoshopやillustratorは使えなかったので、全部手書きでデザインしていたんですけど、すごく楽しかったのを今でも覚えています。

だからデザインの専門学校や美大に進みたかったんですけど、当時わたしの通っていた高校が進学校でレベルの高い大学に進級するのが当たり前の環境下で、「専門学校に進みたい」「美大に行きたい」と言っている人が周りに全くおらず、わたしは世間体を気にして自分の進みたい道に行くことを一度諦めてしまったんです。

でもどうにかデザインに関われないか?と思い、そこで大学のサークルのデザインチームに入りました。そこでPhotoshopとIllustratorを独学で学び、パンフレットやチラシなど4年間でたくさんのものを制作させていただきました。制作リーダーも任せてもらう機会もありました。でも就職の際に普通の一般大学からデザイナーに就職という例があまりなくて、やはりデザイン会社も美大や専門学校を卒業された方を優遇されることが多くて、またここでも自分の進みたい道に蓋をし、デザイナーを目指すことを諦め、モヤモヤしながら卒業して営業の仕事に就きました。

そして先の話に戻るんですが手帳メーカーの仕事でも、あまり良い成績が残せなくてずっとモヤモヤしていました。本気で今後のキャリアどうしようって悩んでいたときに、旦那さんの転勤で大阪に帰ることが決まり、そのときにSHEを見つけたんです。今でも忘れないんですけど「好きな色より、周りに馴染む色 華やかで大きな花より、無難な小ぶりの花 そうやって、『私にはこれくらいが丁度良い』って選んだ花は 本当にあなたが心から咲かせたい花ですか?」というフレーズを見て、「違う!わたしが咲かせたい花はこんなのじゃない」ってなったんですよ。

今までは自分に自信がなくて、本当はやりたいことがあるのに周りの目を気にしすぎて本来の自分を出せてなかったんですよね。だからこそSHEは新たな選択肢、働き方の選択肢に気づかせてくれた存在。1度きりの人生だし、人目や常識にとらわれずにチャレンジしても良いのかなと思いました。


CPをやって得たかけがえのないもの


やはりコミュニティですかね。わたしにとって第3の場所になったなと思っています。わたしは、第1期の頃からサポート隊として関わらせて頂いてますけど、社会人になってからは会社の同僚や先輩、後輩としか付き合いがなかったんです。でもSHEのコミュニティのおかげで仕事の話だけではない様々な話ができる仲間に出会えたことがとても良かったなと思います。

他には、第2期のデザインチャンネルをさせて頂いてチームでイベントを企画して実行する経験を何度も積ませて頂いたのが今でもすごい活きてますし、そこは本当にやって良かったなと思っています。

自分の今までの経験や知識で人に喜んでもらうことや感謝してもらえることが、こんなにも心が満たされて嬉しいことだと感じることができました。

今サービス立ち上げをしている MY design-communityをするきっかけになったのもデザインチャンネルで、どういうコミュニティなら参加したいと思ってもらえるかと考えたときに、CPの経験がすごく活きているんですよ。デザインを学ぶうえでどこに悩んでいるのかなとか、どういったサービスがあれば嬉しいのかなとか。そういったところで活きているかもしれません。


新たな挑戦、TAになってみて

第2期のデザインチャンネルのときに、TAの仕事にすごい興味出てきてイベントでPhotoshop基本講座を開催したときに、SHEメイトさんから「マキさんはTA向いてると思う」って言ってもらえたんですよね。

そのときは、わたしなんてって思ったんですけど徐々にわたしでもできるのかな?と思うようになってCP卒業と同時にTA応募しました。実は同時にキャリアプランナーも応募しました。

というのも、わたしの中の原点があって「悩んでるシーメイトさんを一人でも多く救いたい」という思いがあるんです。そこで考えた結果、わたしは入会後の「これから頑張るぞ!」というシーメイトさんの背中を押したりだったり、デザインを楽しむキッカケ作りだったりをしたいと思ったんです。

それはCPのときから同じ気持ちで「デザインって楽しい」そう思ってもらえるシーメイトさんをひとりでも増やすっていうのが自分の中でコンセプトにあって、それが出来るのがTAさんだなと思ってTAという選択にしました。

最初こそ緊張しましたが、実際のもくもく会の感想のツイートなどを見ると嬉しいですし、楽しいです。わたしが担当した人がドンドン駆け上がって行ってスキルを磨いていって卒業制作などを出しているのを見ると感慨深くなります。

自分のデザインが褒められるのももちろん嬉しいんですけど、わたしがGiveしたことで相手が何かしらの変化が起きて、そこから頑張ってる姿を見るのが好きなんです。わたしが持っているスキルや経験知識などで目の前の人に喜んでもらえたら充分かなと思います。そのためにスキルなどを身に着けることは全然苦ではないです。そのためTAは今後もずっと続けていきたいと思っています。


焦りや理想と現実のギャップ


実はCPが終わった6~7月頃に転職活動をしていたんですね。制作会社に正社員で入りたいと思って制作会社をいろいろ見ていたんですけど、面接がなかなか通らなかったんですよ。1日に何件も面接してたので帰宅後には絶望みたいな……。「わたしはこのままデザインの仕事できないの?」って思ってしまってました。

でもCPやってたおかげもあってか有難いことにTwitter上ではわたしのことを知ってくれているシーメイトさんが増えて、SHEにいる中で嬉しい言葉も本当にたくさんもいただきました。ただ現実では面接に打ちのめされていて、そのギャップにすごく苦しんでいた時期はありました。

そのときの私はとにかく焦っていたんですよね。予定がが狂っていって早く何とかしないと早く転職先を決めないと思ってたんです。思い描いていた理想と現実のギャップに苦しんでいました。

ただ、焦ってたのが旦那さんに見抜かれて、「焦るな」と言われて、やっと落ち着けましたね。当時は正社員ということにこだわりすぎていたので視野を広げて探し、今の勤務先が決まりました。


複業ワーカーとしての働き方

今はアルバイトとして働いているスイーツショップとココナラや、業務委託で受けているデザイン案件とSHEのTAと働く軸を1本ずつ立てていっている状況です。

わたしは、ただ言われたことを言われた通りにこなすっていう仕事に対して、あまりやり甲斐を感じないタイプなんです。でもやりたいと思ったことに対しては全力で真っ直ぐに進んでいけるし、努力も苦ではなく自信に繋がるタイプなんですよね。むしろすぐ資格を取りにいくみたいな。

今後の働き方ってそうなっていくんじゃないかなと思っています。ひとつの会社で勤め続けるっていう働き方ももちろん良いと思うんですけど、自分の強みとかスキルとかを活かして貢献する軸が何本かあって、1個の収入源だけではなく複数の収入源から自分の生計を作っていくみたいな。わたしはそういう働き方が良いなと思って複業ワーカーを選びました。

自分で調整ができるところが複業ワーカーの楽しいところだと思いますね。1本1本の軸がしっかりしていくと更に強みになってくると思います。


わたしがこれからやっていきたいこと

暖かいコミュニティ作りとデザインを教える仕事と趣味のアイシングクッキーを仕事にしてその楽しさを多くの人に伝えていきたいなと思ってます。今はそれに向けて動いているような感じです。

MY design-communityは少人数っていうのがわたしの中ですごくこだわりがあって、ひとりひとりにしっかり向き合ってその人の良さを引き出すような仕事をしたいなと思っているので、そんなコミュニティを今後作っていきたいと思っています。

アイシングクッキーは去年の10月から始めました。家の近くにレッスンとかないかなと思って探したらレッスンがあって、始めてみたら楽しくなってきちゃいました。実はお菓子作り自体は、正直そこまで得意じゃないんですよ。今はクッキーの焼き方から勉強中なんですけど。久しぶりに「やりたい」とビビっときたのがアイシングクッキーでした。それに今まで学んできたデザインとかも活かせる!と思って、ハマっちゃいましたね。

仕事も軸を育てていって入れ替えたり、ひとつひとつを強くしていったりしたいと思っています。今までは「正社員じゃないといけない」と思っていたんですけど、そこから抜けていろんな夢が出てきました。合わない仕事を惰性でずっとやるよりかは、自分の価値や強みを発揮できる仕事にシフトしていって良いんじゃないかなと思っていて、わたしは今後は自分のスキルや経験で目の前の人を喜ばせる仕事がしたいです。

わたしはSHEを卒業したあとも、常に新しいことにアンテナを張って挑戦と努力を続けていきたいです。今まで自分のやりたいことにずっと蓋をしてきた人生でしたが、ここにきてようやくその蓋が外れて人生が前に動き出した気がしています。

そのきっかけは間違いなくSHEで出会った人たちです。SHEのおかげで自分を認め、好きになることができました。SHEに出会えて本当に良かったと思ってます。

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