「このからだそらのみぢんにちらばれ」

夥しい数の破片で
漸と立っている白い鏡だ
陽を孕む鏡は互いに写し見る
罅は永劫止まらない
黙って繋がり音を立て割れる
或いは陽が継ぐ
裡には灼けた絵
膏で描かれてよく燃える
燈し続けるための絵
毀れる時
顕れるのは灰塵でありたい
疾る花を拾い上げる貴方へ
鋒を爆ぜて繋ぐ
體までが空であるからして

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