烏梟

「うきょう」と発します。 わたなべゆうたです。役者を目指す役者です。括弧付けた名前で詩…

烏梟

「うきょう」と発します。 わたなべゆうたです。役者を目指す役者です。括弧付けた名前で詩を打ちます。

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夕立ったら

バスに運んでもらってる間に雨が止んだ。 水玉が張り付いて乱反射する景色は街灯をさして目に明るいが、 見紛うこと無く、 夕方然としていて、 今日も寂しい。 白い怪獣が音を忘れて、 星座を驚かせた。 その雲に潜ってとりあえず、 今日は寝るといい。 どうか眠っていて欲しいとも、 思っている。 家路を脳裏から剥がして 彼らと一緒に地を這って、 側溝で混ざりいつの日か、 太平洋で産声を、 我は海、 そして波、 風を巻き、 蝶も暴れる。 水が枯れれば、 桶屋は廃業。 ユウダッタラ、 ダ

    • ついに新明解類語辞典と語源辞典を買ったぜ

      • おむつコーナーについて

        「おむつコーナー」というタイトルでエッセイを投稿しました。 個人的な価値観で言えば、かなり題材として好ましくありません。だって家族の老いについてなんて生々しいし、見る側を思えば想像しづらいけど無視しづらい。ただ、なぜかキーボードを打つ指が止まりませんでした。憧憬の風景ではないからだと思います。ありありと得た五感をフルにふるわざるを得ないほど、字に起こしたいという衝動にかられてしまったようです。長い割に短い時間で作りました。アラもシミもむしろそのまま残してもいいかな、刹那の産物

        • 短歌感76

          近道を 歩くのが遅い だけでして 遠回りする つもりはなくて

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        夕立ったら

        マガジン

        • 炭酸抜けて
          76本
        • 不眠抄
          12本
        • 黄泉読み
          2本

        記事

          おむつコーナー

          (願わくば恐らくであってほしい) 死の気配の折に買い物をした。 祖母は飴を舐めることも危険らしく、フリスクやラムネを口にするらしい。僕もよく食べているし、なんならそんな、食べた気にもならない食べ物たちがもっと進歩して、完全栄養食、腹もち良しになったらいいのに。赤ん坊は口を上手に使えないんだし、祖母の代の人たちも歯を失いがちだし、これきっと作ったら英雄だ。味もそっけないかもだけど。全世代のなるべく多くの人に対応した食物。ケンジさんの言ってたほんたうのたべものってきっとこれの事

          おむつコーナー

          BUMPの曲に明確にromanceなラヴソングあんま無いのに、BUMPをリスペクトしてる米津はラヴの詩に関して最強ってぐらい名手なの、熱い事実だ。

          BUMPの曲に明確にromanceなラヴソングあんま無いのに、BUMPをリスペクトしてる米津はラヴの詩に関して最強ってぐらい名手なの、熱い事実だ。

          stage of the ground

          ohuro de utaitaku natte sa

          stage of the ground

          stage of the ground

          敗北

          果たして季節は 過ぎるのだろうか 春を乞い 夏を恐れ 秋を俟ち 冬を憂う 我々は次の季節を待機する 未来があろう前方向に目を向けて 向こうから奴らは来る と 凡庸に想像しながら実際のところ 彼らの縦横無尽を知っている あとを視ていようが さきを観ていようが 目は当然 耳 鼻 肌 強いるように 甚だしい態度で突っ込んでくる しまいに旬を口にさせる 来〜た〜 今年も 今日が来ちゃったよ もう忘れようったって無理 数字が絶対過ぎ 思い起こさせるのに十分過ぎ 日付考えた人マジさ

          短歌感75

          叩いたり 電池換えたり できること 全部やっても ダメなものはダメ

          短歌感75

          ししゅう

          縫い付けられた糸だけはいずれ解れてどっかにいくクセに、穴は残る。目立たないほど細かくても穴は穴だ。その空を庇うために適当に大きな別の布を持ってきて、縫い付ける。そのために穴が空く。しかしこれでよかった。今ここに張られた布は確か、このためにあつらえたのだ。このために切り取ったのだ。今も大きな穴はあっても、あるままで、触れて、見て、思い出せるように、でも寒くないように、した。(いつか漂ってしまうかもしれない悪臭が不安)

          ししゅう

          後月

          「ごがつ」 カップに注がれない紅茶は飲めません たとえポットにいっぱいあっても カップに無ければ飲めません ポットを持ち上げ揺らしてみても カップに莫ければ飲めません ふくらむ香りがいくら強くても カップに勿ければ飲めません そうこうしてると紅茶はどんどん ニガミを増して黒ずんで いつかドロドロに イタんでクサって それでも捨てない おしまいです そうなる前に紅茶をどうぞ アマミを足しても色は澄んで ミルクはお好み レモンをしぼって それでも消えない おいしいです

          うた と うたう  と くすぐる と くすぐったい 似てる

          うた と うたう  と くすぐる と くすぐったい 似てる

          なんか一個でも欠ければ僕の現状と程遠い今だったかもしれないし、未来も全然違うのかもしれないけど、いくつかあって本当に良かったし無かったらと思うともうもはや怖いくらい嫌な要素があって、嬉しい。ありがとうとしか言えないし、ありがとうと言ってもなとも思う。

          なんか一個でも欠ければ僕の現状と程遠い今だったかもしれないし、未来も全然違うのかもしれないけど、いくつかあって本当に良かったし無かったらと思うともうもはや怖いくらい嫌な要素があって、嬉しい。ありがとうとしか言えないし、ありがとうと言ってもなとも思う。

          人によるだろうが、字には音がセットな気がする

          人によるだろうが、字には音がセットな気がする

          それは僕のコスプレ

          これめちゃくちゃ僕っぽいと思って買ったんだけどそう言えばなんでこれを僕が僕っぽいと思ったんだろうと考えてみたらいつのまにか出来上がってた僕っぽさは僕発信ではないのになぜか僕は外側から僕っぽさを理解し始めてでも実際僕は僕っぽさを決定してないしそもそも僕は僕であれば僕っぽかったと思うんだけどそうでもなかったりあったりするし忘れてたり覚えてたりするしでも僕の中で僕っぽいところと僕っぽくないところと分けられるようになって来てじゃぁ僕っぽい僕の元々の部分って僕っぽいだけで実は僕の部分じ

          それは僕のコスプレ

          短歌感74

          葬式じゃ 君の親族 差し置いて ドン引きレベルで 大号泣よ