うとQ世話し ビッグチャレンジ

2020/12/5-2
(うとQ世話し ビッグチャレンジ )
「安いだけじゃダメ。何でも安けりゃいいってもんではない。安くて思いの他、モノがいい。お値打ち感がないとダメだ。Cost-performance」
と安さ一点張りの外国人従業員に分かってもらうのに1年近くを要しました。
しかし、お値打ち感も本来からすれば「次善の策」
本来尤もいいのは「どうしても欲しい。お金を積んでも欲しい、憧れの品物やサービス」でしょう。
嘗てはそれが3C(Car, color TV, air Conditioner)だったわけです。この時代には、多くの人が「どうしても欲しいもの」がたくさんあったので、景気もよかったわけですし、マーケッティングもそれほど必要ではなかったようです。
所謂シーズオリエンテッド(技術主導型)
それがいつの間にかシーズオリエンテッド型開発が限界を迎え、続いて出てきたのがニーズオリエンティド(必要性主導型とでも言いましょうか)
そうしてそのころから言われ始めたのが「差別化」更にはフィールドを変える「差異化」
しかしこういった「差別化」「差異化」は、需要が旺盛というより顕在需要が見えなくなってきたので、それを作り出そうという「需要喚起型(創造型)」のいわば生産者オリエンティドな発想でした。
しかしここで遣らかしてしまった過ちは「差別化の為の差別化」や「差異化の為の差異化」つまり、それ自体が自己目的化してしまった妙なもので、お客様そっちのけで競争が繰り返され、結果、お客様や世の中にとって必要のない「在庫の山」と「廃棄物の山」が出来上がってしまいました。当然お客様もうんざりしてしまいました。
こういった歴史を基に見てみると、現在のbig dataの活用による商品開発や商品陳列の適正化、広告効率のアップなどは、見出せない需要の細部の又細部まで調べ上げて、その微かな盛り上がりをトータル的に引っかき集めて売上を増やそうという、言い方は悪いですが「誠にみみっちぃ」戦略(発想)のような気がしております。
ここは矢張原点に立ち返って「どうしても欲しい憧れの商品、サービス」を探したり、創るのが本道でしょう。
只、現在において、それは「商品」というより「サービス」
「サービス」というより「事柄」「出来事」「心理的満足感」に代わってきているように思われます。
さて、それが何か?
それをbig dataに頼り切らず、生物由来の「人間の五感」を使って見出すbig challengeをしたいなぁと思っております。
カッコよく諺を用いて申せば「一寸の虫にも五分の魂」でございます。

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