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(「義憤」発「紆余曲折」経由「合地球的成長」方面行 ) (第一次産業回帰?)

2021/10/25
(「義憤」発「紆余曲折」経由「合地球的成長」方面行 )
(第一次産業回帰?)
これだけ人口が増えると人々の「飲み食い」を確保するだけでも大変です。
ここで云う「飲み食い」とは接待や宴会ではなく、食料と水のことです。
此れ等は我々のライフラインの最基底部にあるので不足した場合、此れ等を巡っての争いは熾烈を極めることになりそうです。
「衣食足りて礼節を知る」
の衣はともかく「食」が足りなくなったら。
「食いっぱぐれ」たら。
将に「食い物の恨みは怖ろしい」事態が現出するのは間違いないでしょう。
又水は飲み水以外にも作物の生育には欠かせませんから、水を巡っての上下流の争いや水利権の争いも発生しそうです。
兎に角生存の第一条件を巡る争いですから「礼節もへったくれも」なくなりそうです。
最近「経済安保」という言葉をよく耳にしますが、現時点で此れ等は半導体やその製造装置などに代表されます様に「第二次産業」の産品です。
しかし、自分が思うには是からの本当の「安保」は「食糧安保」即ち「第一次産業(乃至はそれ主体の産業)の確保」ではなかろうかと推測しております。
人類の歴史をたどれば農林水産業の第一次産業に始まり、産業革命以降工業製品の第二次産業による大量生産が隆盛を極め、その後第二次産業産品の提供に便利さや心理的価値を付加したサービスの第三次産業、更に昨今では1+2+3次の6次産業を技術の力で最大効率化した第四次産業としてのIT産業など「次産業」がドンドン積み上がっていく形になっておりますが、それらは最基底部の「第一次産業の上」に積み上がって(成り立って)おります。
もしその際基底部の土台が確保できなくなったらどういうことになるのか?
現時点では重用され世の中を席巻しているお金という「信用価値」が突如凋落し、食料と水という「現物価値」が勃興する時代がやってくるかもしれません。
今我々は「成長や利益」を求めて「次産業」の積み上げばかりに目が行きがちですが、ひょっとしたら近い将来この「信用価値」から「現物価値」への転換という大どんでん返しが起こって「第四次産業」の「次産業」は「第一次産業(乃至はそれ主体の産業)」という事態が勃発するかもしれません。
我々、特に食糧自給率の低い島国である我が国の国民はそのことを十分想定しておいた方がいいような気がしております。
又却ってこの回帰が、その周辺にある「合地球的成長」のヒントの発見につながりはしないかと淡い期待も抱いておる次第で御座います。
追記)
真意は「義憤」発「紆余曲折」経由「合地球的成長」方面行」の題名通りなのですが、シリーズ名が余りにも長いので、以降は皆様に覚えて戴けます様に短く
「これから」シリーズ
と、改題させて戴きます(言わずもがなの夏目漱石小説題名「それから」のもじりです)
宜しくお願い申し上げます。

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