(うとQ世話し「も」後編)

2021/9/25-2
(うとQ世話し「も」後編)
では独り占め「独占」が何を意味するかと云えば、心理的には安泰と安定安心、実務的には手間いらずの無競争です。お手軽簡単便利の権化みたいなものです。Automatic sustainability (system)です。
もしそれぞれの団体、グループ、組織、企業体等が「一時」の安楽ではなく本心から存続(sustainability)を願うなら、英文の最初にあるautomatic(自動的に手間いらずで)を排すべきでしょう。
此処で自覚的、意識的に切り替えなくてはならないのは
「一時(自分の時代)さえよければ」を「是からも(後代のために)永続的にするには」に切り替える事と
「自動的に手間いらずで」を「一つ一つ吟味して」に切り替える事、その「手間暇を惜しまない事」ではないでしょうか。
(蛇足ですが、滅亡の端緒は安逸と怠惰、変化に対する思考を厭う心理、即ち手抜きです)
この両者から見て独占の根底にあるのは「自分だけ楽をしたい」という心理です。
それはお上だけではなく我々の中にも、この「独り占め願望」即ち「自分だけ」願望がある事にまずは気づく事が大切でしょう。
もう少し平たく云えば
「我々が独占に対して怒っているのは、独占者が自分ではなく自分以外の者だったから、その者に先を越されたから。トンビに油揚げをかっさわれたから」
と言う深層心理に気づく必要があるでしょう。
換言すれば「独占のチャンスがあった時、果たして自分はどうするか?」と言う事です。
今の実力からすればあり得ない「独占という立場がもし、手に入りそうになった時に自分はそれを退けるだろうか?」という問いです。
もし同じ事をするなら、行為者が変わるだけで事態は一向に改善されない事になります。
それを変えるには、自分をその時の立場に置き換えて、自分ならそう言われてどうするか?或いは相手がそう言われたらどう思うかという相手の立場をも想像して、その上で自分が相手の返答に対してどうするかを見極めた上で始めて発せられる言葉
「自分が大切なのは当然だが、他人「も」大切にしないと」と云う時の
「も」
に着目する事だと思います。
自分もひとも、老いも若きも、男も女も、you and me also
この「も」(also)の一語が
交流、対話、
シェア、半ぶんこ、
相互互恵、相互扶助、
多様性容認
を生むと思えるからです。
そうして家庭教育、地域教育、義務教育、高等教育を含めて、この「も」を我々大人が自ら実践して手本を示し、子供達が何かを感じてくれたらいいなと思っております。

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