うとQ世話し 「循環関係式 」として捉えれば

2020/10/28
(うとQ世話し 「循環関係式 」として捉えれば)
「若い人がどう育とうが、じいさんであるアンタに直接関係ないじゃないの?なんかいい子ぶってない?若い人の人気取りしてない?あの記事」
というようなご意見を少なからず頂戴いたしました。
書く前からそのようなご意見を頂戴するであろう事は予測しておりましたので、少し補足させて戴きますと、真意は「完全な実利」に基づいて、の事でした。
どういう事かと申しますと、あまり好きな話題ではありませんが例として年金を引き合いに説明致します。
年金受給世代である自分が今頂戴している年金というのは、自分が現役時代に働いて支払った厚生年金又は国民年金保険料が、クラウドのような処にアップロード後「誰の誰兵衛分」という名札付きでプールされ、それが受給年齢になると、その名札のついた「誰の誰兵衛分」が、そのまま自動的に自分にダウンロードされる、短く言えば自分の預けた分がそのまま自分に戻ってくる(後入れ後出し)という仕組みにはなっていないという事です。
自分が現役世代に働いて国庫に納めた年金保険料は、その当時のじいさんばあさんに即座に支払われ(使い込まれ)、今度は自分が受給年代になると、今現役で働いている若い人達が支払っている年金保険料は「即座に我々に支払われる(使い込まれる)」という仕組み、これまた短く言えば、自分達は人の為に支払っている(後入れ先出し)、こちらから言えば自分達は人の金で食っている、という仕組みになっているからです。
ですので、若い世代の人口が減ったり、若い人達が働かなくなったり、或いは若い人達の実入りが減ったりすると、即座に「我々現役、じじばばの受給年金が減る(使い込めなくなる)」という事態を招く事になるからです。
先に申し上げた「実利に基づく」というのは、この
「情けは人の為ならず」
の観察に基づいての事です。
「会社(団体、組織)を定年退職したから、もう後の事は知らないし、関係ない」というのは大間違いで、後の事こそ何より大切なのだと思います。
もし自分が楽をしたいなら、あくまでも後進をしっかり育てる事が何よりそれに供する唯一の方策だと思います。
少なくとも自分は世の中のメカニズムをそのような、更にそのあとへも続く「循環関係式」であればいいなぁと思っていた為、若い人達が伸び始めていそうな証左を少なからず見出して、素直に喜んだ次第でございます。

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