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(うときゅういっきの「オマケの英語教室」port再び)

2022/1/14
(うときゅういっきの「オマケの英語教室」port再び)
以前にも記事でportについて書いた記憶がありますが、
Portは日本語で「港」
Airport は「空港」
Passport は「通行証」
みんなport(港)がついています。
英語ができた時代には当然船しかありませんから、Airportは飛行機が世界を行きかう直前に「空の港」という事で船関係の単語即ち「港(port)」から派生して作った英単語でしょう。
Passportは読んで字のごとく港をpass(通行、通過する)手形、即ち「通行証」となります。
他にはホテルなんかで荷物を部屋まで運んでくれる人への心づけとしてporter chip(=chip for porter)というのがあります。
この荷物を運んでくれる人、わが国では、自分が子供の頃に、駅で重たい手荷物を列車まで運んでくれていた「赤帽さん」なんかも含まれが、総じてみなporterと呼びます。
要するに重たい荷物を運んでくれる人の事です。
是にもportがついているのは、おそらく昔、港湾で船積みの仕事をしていた人を指していたからでしょう。ですので、そこからの派生か転用だと思われます。
(今コロナ禍ではこのporterという語の元となった港の港湾労働者が集まらず船への荷積み、船からの荷下ろしが進まないことで物流網停滞が起き、物価上昇が発生する主要因の一つにもなっているようです)
と、ここまでは名詞形ですんなりとわかり易いのですが、形容詞形で意外なものがありました。
それはportable
で、和訳は「携行用の」です。
ポータブルテレビとかポータブル電源とかありましたよね。
もし「携行用の」が分かりにくければ「持ち運び可能な」がわかり易いかもしれません。
で、ここで今一度英単語のportableを見てみると
Port + ableで構成された形容詞だという事がわかります。
Ableは「できる」「可能な」という意味を表します。Be able to ~で「~ができる」と教わっていると思います。そのableです。
ではportは何かといえば言わずと知れた「港」です。
「港が出来る?」「港をできる?」「港でできる?」なんのこっちゃ?
と思われるかもしれませんが、こう訳すとわかり易いかもしれません。
「港から港へ手軽に運べる」
これまで記した内容から容易に想像がつかかれるかと思うのですが
「昔、重たい荷物の外国への運搬は全て船」でした。つまりすべて港経由だったわけです。
ですので「港から港へ容易に持ち運べる」ものへの形容(嗣)としてportableとあらわすようになったのではなかろうかと思っております。
このように、語感に焦点を当てることで幾つかの単語を纏めて体系的に(歴史的背景を持ったストーリーにして)覚える事も可能になるかと思います。
よかったらお試しくださいませ。

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