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「ラブライブ!サンシャイン!!」とAqoursから考える地域活性化(という名の沼津訪問記録)

文:しーしー(@CCutCC)

ごきげんよう。しーしーです。

皆さん、地元愛じもあい持ってますか?

ということで、東京大学百合愛好会(以下、弊会)の有志たちが6月上旬に行った「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地巡礼の記録+αを記録として残しつつ、自分なりに地域活性化の側面からも捉えてみようと思い、この記事を書くことにしました。

1.おおまかな行程

旅日記のように後世まで遺る史料となる可能性を考慮して、まずはおおまかな行程を。
※以下、全て敬称略

10:25 沼津駅集合
10:30 東海バスに乗車

11:08 重須バス停で降車(ここからしばらく徒歩)
11:30 長井崎小中一貫学校入口バス停
12:00 OH!MOS
12:15 三の浦総合案内所
12:30 伊豆・三津シーパラダイス
13:50 松月三津海水浴場
14:01 三津バス停で東海バスに乗車

14:25 二瀬川バス停で降車(ここから全て徒歩)
15:00 海賊亭(昼食)
15:45 沼津港深海水族館
17:00 びゅうお
17:45 欧蘭陀館 下河原店(軽食)
18:45 ゲーマーズ沼津店
19:10 ラブライブ!サンシャイン!! Premium Shop
19:25 沼津駅解散

※参加者:5名(5名とも聖地としての沼津への訪問は初めて)
※歩行距離:約15km
※バスの時刻は時刻表を参照しています。

2.訪問記録(内浦編)

集合場所は沼津駅南口

予定時刻までに無事全員揃ったので、沼津駅南口から東海バスで内浦へ。

ラッピングバス2号車(※1)で、AZALEAの車内アナウンスでした!

天気はあいにくの曇りでしたが、梅雨時だったので、本降りに遭わなくてよかったです。

長井崎小中一貫学校入口バス停(淡島や富士山も見える)

「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式サイト(※2)や先日発売した『るるぶラブライブ!サンシャイン!!』(以下、『るるぶ』)(※3)にもありましたが、聖地巡礼に限らず、どこまでの行為が許容されるのか、訪問者自らが能動的に判断するというのは大事だなと思います。
とはいえ、所有者の意図なども関わってくるため、明確な線引きはなかなか難しく、そういった点では、作品の公式サイトに禁止事項を明確に記載するというのは、周知の点でも責任の所在の明確化の点でも有効な気がしますね。

EDでよく見る待合所

話を訪問記録に戻すと、重須バス停から海沿いの道を進み、浦の星女学院(以下、浦女)のモデルとなった長井崎小中一貫学校の周辺を見て回りました。
ここで折り返して、ここからは沼津市街方面へと歩いていきました。

OH!MOSにて
後述しますが、こういった「下から上」の動きは地域活性化に欠かせない要素だと思います

弁天島神社の階段手前まで行って引き返したり(予想以上に階段が険しそうだったため)、OH!MOSに立ち寄ったり、唯念の名号碑で「鞠莉が転んだ場所!」と盛り上がったりしつつ、三の浦総合案内所へ。

内浦は史跡が豊富で、市が文化財の地図を発行していることもあり、歩き甲斐がありますね
詳しくは文化財まちあるきマップ(※4)を参照ください

三の浦総合案内所は、鞠莉の誕生日直前ということもあってお祝いムード。
何よりも力の入りように驚きました。

鞠莉ちゃんおめでとう!
(案内所のノートにも有志からお祝いの言葉を書きました)

ようちかのオタクとしては、「Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~」(以下、「FON」)で登場した、富士見広場の鉄棒は外せません。

詳しくは『ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景』(※5)p.48,49を参照

ちかりこのオタクとしては、TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」1期10話で登場した、長浜の海岸線も外せません。

ようりこのオタクとしては音楽室あたりも押さえたいですが

長浜バス停や地下横断歩道、伊豆・三津シーパラダイス裏の旧道にも目をやりながら、伊豆・三津シーパラダイスへ。

ちょうど「幻日のヨハネ」のコラボ期間でした

イルカショーやクラゲを見たり、

恋になりたい!

淡島と富士山のツーショットを楽しんだりしました。
ちなみにうちっちーは見かけませんでした。ベルーナドームにいたのかも。

色々な媒体で見る構図

水族館を出た時点で乗車予定のバスの時刻まで15分ほどしかなかったので、急いで三津浜へ。

20000回見た浜辺

安田屋旅館や、セブンイレブン裏のヤシの木ようちか〜!!にも少し立ち寄りつつ、作品外でもよく登場する松月も訪れました。

確か全員みかんどら焼きを頼んでいました

無事に14:01のバスに乗車し、内浦を後にしました。
淡島など、行けなかった場所もあったので、ぜひまた来たいという話になりました(私は翌日沼津駅から歩いて再訪したのと、8月にももう一度訪れました)。

3.訪問記録(沼津市街地編)

内浦から沼津駅に向かうバスから、二瀬川バス停で下車して、沼津港エリアへと向かいました。

1期5話が印象的な沼津バーガー
(私は翌日訪れて深海魚バーガーをいただきました)

遅めの昼食は、海鮮が食べたいということで意見が一致しました。

海賊亭の海賊丼(私だけ鯵丼を食べました)
お店の方が優しく、前期間のコラボコースターを追加でいただきました
(撮影は過去にこのnoteで記事も書いているshinさん)

お腹もいっぱいになったところで、沼津港深海水族館へ。

「てくてくAqours」で1年生が見ていた魚?

沼津は水族館が3ヶ所ありますが、どの水族館も個性が出ていて良いですね(あわしまマリンパークは8月に訪れましたが、こちらは生き物との距離が近いのが良かったです)。
特に、深海水族館については、駿河湾に面した立地を生かしているという点が印象的でした。

ちょうどシーラカンスの解説も聴けました

2ヶ所目の水族館も堪能したところで、もう少し沼津港エリアの探索。

松林は「幻日のヨハネ」でも印象的に描かれていましたね
海岸の松は砂防造林の側面も強く、人間と自然との結びつきを感じられます

港のシンボルにもなっているびゅうおを訪れました。

友情ヨーソローしか勝たん

内装が最近新しくなったようで、アニメの描写とは異なる姿になっていましたが、「FON」で描かれたり、昨年の「沼津地元愛まつり」でも紹介されていたりと、この風景が馴染みあるものになっていくことでしょう。

食べられてしまいそうな千歌ちゃんとルビィちゃんが見えますね?

びゅうおからの眺めを堪能し、鞠莉ちゃんの思いやりと曜ちゃんの心情に思いを馳せたところで、蛇松緑道を辿りつつ、狩野川右岸にある欧蘭陀館 下河原店へ。

曜ちゃん家のモデルとなった場ということで見事な曜ちゃん推しっぷり

昼食からあまり時間が経っていなかったこともあり軽食をいただきました。

いいの!

狩野川に別れを告げ、アゲツチ地区こと沼津上土商店街、さらに沼津仲見世商店街を歩きました。

どちらの商店街も、作品と一体になって商店街を盛り上げることにつなげている感じが伝わってきて良かったです
カラーマンホールは2年生でした

最後に、時間の許す限り、沼津駅周辺のグッズショップを回りました。
まずは、南口側にあるヌーマーズリトルデーモン店

私は千歌ちゃんのグリッターアクリルブロックを買いました

次に、北口側にあるラブライブ!サンシャイン!! Premium Shop

BiVi沼津入り口の自動ドアのようちかりこラッピングでテンションが上がったオタクと申します

最後にプラサヴェルデを眺めて、沼津駅北口で解散しました。

ちなみに私は一人沼津に残り、翌日も満喫しました!

小括としては、歩行距離が15kmほど、公共交通機関での移動にかかった金額が1500円ほどで、様々な場所を回れたので、結構良い感じの行程になったのではないかと思います。
またいつか、弊会の人たち、あるいは研究室の人たちと沼津を訪れられたらいいな〜と思っています。

4.沼津と「ラブライブ!サンシャイン!!」の関係を見る上での事前知識

さて、ここからが後半戦ですが、おまけのようなものなので、ゆるりと読んでいただければと思います。
テーマとしては、タイトルにもあるように、

沼津 × 「ラブライブ!サンシャイン!!」による地域活性化

の現状と今後の可能性などについて、各省庁や自治体の施策などを参考に、外の地域で暮らしている自分なりに考えてみようという感じです。

そもそも私は今年の5月に「ラブライブ!サンシャイン!!」にハマったばかりなのですが、そのきっかけの一つが、4月に研究室に入ってから地域振興について考える機会が増え、沼津の事例はかなり興味深い事例なのではないかと感じたことなので、やはり掘り下げ甲斐があるように思います(あとはアニメがやっぱり好きなこと、曲が良すぎることなど)。

4.1.沼津の統計データからわかること

まず、前提として沼津市は令和5年4月1日現在、施行時特例市です(ちなみに、お隣の富士市も施行時特例市に該当)。
なお、施行時特例市のもととなった、旧特例市制度は以下のような制度になります。

中核市が処理することができる事務のうち、都道府県がその区域にわたり一体的に処理することが特例市が処理することに比して効率的な事務を除き、特例市に対して移譲するものである。

総務省(※6)

このことから、都道府県が行う事務を代わりにこなすだけの力が沼津市にはあるということになります。
言うなれば、通常の都市より一段階高位の都市ということですね。

また、沼津市の人口は令和5年7月末日で、約18.8万人です。
人口については、沼津市のHP(※7)で統計が公開されていますが、平成28年3月には20万人を割り込んだこと、減少が継続していることなどがわかります(あと1年早ければ施行時特例市から外れていたということにもなりますね)。

では、このうち「ラブライブ!サンシャイン!!」の主要な舞台となっている内浦地区に着目するとどうかというと、こちらは「沼津市統計書 令和4年版」(※8)が特に参考になります。

まず、歴史を紐解いていくと、旧内浦村は、約70年前の昭和30年に沼津市と合併しました。

人口のピークは統計から読み取れる範囲では昭和22年の約3,700人であり、おそらくこれ以降は減少傾向にあったと思われます。
そして、現在はというと、令和4年4月1日現在で約1,600人と、ピーク時の半分以下となっています。
なお、一番人口規模が大きいのは内浦三津のようです(作中でも登場する松月や安田屋旅館、辻宗商店などが位置している地域ですね)。

産業構造としては、漁業就業者の割合の高さが特徴的です(西浦みかん寿太郎が有名なお隣の西浦には及ばないですが、農業就業者も高い割合を示しています)。
漁業に関しては、静岡県の資料(※9)が詳しく、あじ、たいの水揚げが多いことが特徴的です(『るるぶ』でも内浦や西浦のグルメ情報としてこれらの魚を扱うお店が掲載されていましたね)。

また、年齢別人口を見ていくと、内浦は、15歳未満が67人(4.2%)、65歳以上が737人(46.2%)。
単純計算で15歳未満は1学年4人ほどとなるので、浦女に廃校の話が出たのも窺える値ですね。
浦女のモデルとなっている長井崎の中学校区には西浦も含まれますが、西浦も内浦と同じような値を示します(高校となるともう少し学区は広くなりますが、それでも100人集めるとなるとかなり厳しそうです)。

4.2.地域活性化について

今回の文章を書くにおいて、「地域活性化」という言葉を使いましたが、これは総務省の言葉を借りるならば、「地域力の創造・地方の再生」といえるでしょうし、細かい意味の違いはさておき、「地方創生」という表現もよく見られます。

さて、国土交通省による地域活性化の資料を以下に引用しましたが、このうち沼津と「ラブライブ!サンシャイン!!」の関係について考える上で重要なものは、「地方都市」(沼津市街地が該当しうる)についてと、「中山間地域等」(内浦などが該当しうる)についてでしょう。

「まち」を活性化するため、地方都市における都市のコンパクト化と交通ネットワーク形成の推進や中山間地域等における「小さな拠点」の形成、大都市圏郊外における地域包括ケアシステムと連携した多世代対応型の住宅・まちづくりの展開に取り組むとともに、地方への新たな「ひと」の流れをつくるため、二地域居住の本格的推進や既存住宅の流通促進等による住み替えしやすい環境整備を行っている。

国土交通省(※10)

まず、地方都市としての沼津市街地に着目してみます。
ここで目を引くポイントは、2021年に沼津市が「新しいまちづくりのモデル都市」(以下に国交省の定義を引用)に指定されたことでしょう。

地方都市において、コンパクトシティの取組とウォーカブルシティの創出により都市の魅力の向上を図る取組を一体として実施することで、コロナ禍を踏まえた「新たな日常」にも対応しつつ、都市構造の再構築と地域の稼ぐ力の向上を実現するモデルとなる都市

国土交通省(※11)

沼津市の取組のテーマは、「ヒト中心で都市的魅力にあふれるまち」。
国交省の資料では、駅前広場の再編整備や、まちなか商業のリブランディング推進などが事業として挙げられています(※12)。

地方での人口減少などの問題に対応すべく、官や公と民が連携し、機能の集積や中心市街地の活性化などにより、生活の質の向上、そして地域経済の活性化を目指すという方向性が強い昨今において、沼津市(市街地)は、そのモデルケースの一つとしての役割が期待されているということになります。

そして、この取組のもととなっている最新の方向性を示したものが、「沼津市中心市街地まちづくり戦略」(※13)だと捉えられます。
戦略としては、以下の4つが挙げられています。

  • ヒト中心の公共空間の創出

  • 拠点機能の立地促進

  • まちなか居住の促進と市街地環境の向上

  • 周辺地域資源との連携

このうち、一つ目の戦略は「SUN!SUN!サンシャインCafe」が駅前での営業を年度内に終了するというニュース(※14)と関わりが深いですし、戦略全体が、作品の聖地としても知られる旧マルサン書店前などで行われてい
る「OPEN NUMAZU」の施策(※15)とも密接に関係しています。

記事が出てすぐの8月10日に訪れました

また、地方創生推進事務局の資料によると、沼津市が作成主体である地域再生計画として、以下のようなものがあります(括弧内は計画認定から終了までの期間など、太字は2023年8月現在計画期間中、※16)。

以上の事業は、内閣府の地方創生推進交付金などを活用しており、国の支援のもとで様々な事業に取り組んでいることがわかります。

「ラブライブ!サンシャイン!!」との関わりについて見ていくと、例えば、「令和時代の「商都沼津」構築に向けた商業リブランディング推進事業」においては、人の流れの変化に伴い、各店舗が状況に応じて柔軟に対応することの重要性を述べています。

本市を舞台としたアニメの影響で、新たな観光客が増えるなど、中心市街地における人の流れが変化する中、各個店が地域の特色と新たな客層のニーズをとらえた経営への転換が求められているが、古くから残る個店は家族経営など、小規模なものが多く、経営戦略やデザインまで手が回らない。

地方創生(※21)

また、「「フェンシングのまち沼津」推進を契機とした観光・地域産業活性化によるスポーツツーリズム推進事業」に関連するところでは、2023年9月に行われる「第76回 全日本フェンシング選手権大会」と「ラブライブ!サンシャイン!!」の協力が発表されており(※22)、コラボした提灯の展示が決定されているほか、大会特設ウェブサイト(※23)でもAqoursの9人が描かれています。

PR TIMESのプレスリリースより

以上のように、行政の文書から沼津市街地の地域活性化の動向を見てきました。
地方都市としては、全国的な傾向に違わず、中心市街地の活性化というところが軸になっていることが読み取れたと思います。

次に、中山間地域等としての沼津市を見ていきたいのですが、中山間地域等の一覧が見当たらないので、中山間地域を示している農林水産省の文書を参考にすると、沼津市では、旧内浦村、旧西浦村、旧浮島村、旧戸田村が中山間地域に該当するようです(※24)。
注意が必要な点として、農林水産省によると、中山間地域は、1950年2月1日時点の市区町村が単位となるため(※25)、それ以前に合併した旧静浦村などは、旧沼津市の一部として集計されていることが挙げられます。
国の施策は一般に、集落あるいは村落単位ではなく、近代化された市区町村単位であることが多いことは、条件不利地域の地域活性化を考える際には常に留意しておかなければならない点だと思います。

そういった中で、中山間地域等直接支払事業は、対象者が「集落等を単位とする協定を締結し、5年間農業生産活動等を継続する農業者等」(※26)である点は、よりきめ細やかな働きかけを可能にする制度だと考えられます(一方で、事業実施までの手間のハードルは低くないという課題も)。

内浦に着目すると、沼津市の文書によると、令和2年度に、内浦重須で中山間地域直接支払事業が実施されたことがわかります(※27)。
作品との関わりで言うと、浦女はもちろん、1期6話で登場した長浜城跡なども位置している地域で、西浦に隣接することもあり、農業の側面ではみかんとのつながりが強いと考えられます。

そのほかには、「浜の活力再生広域プラン 令和5~9年度 (第2期)」において、沼津市内の漁協等が一体となり、水産業の活性化として、内浦では特に6次産業化の推進や、漁協食堂の「いけすや」の活用(平成29年度の水産白書にも記述あり)を図っています(なお、内浦における「浜の活力再生プラン」は、終了から1年以上経過)(※28、29、30)。
「いけすや」は『るるぶ』にも載っていたので訪れようと思っていたのですが、ちょうど休業日だったので次こそ行きたいな〜と思っています(アジ食べたい!)。

また、沼津市としては、「第5次沼津市総合計画」で、内浦などを含む南部地域が目指す将来像として、「豊かな自然と共存し、多彩な交流と確かな絆でつながる安全・安心のまち」を置いています。
中でも、にぎわいという点では、レジャーの体験や自然、景観、海の幸といったものが観光客を呼び込んでいる一方で、地域産業の担い手不足や若者の減少が課題となっており、広報の充実が求められているとしています(※31)。

「ラブライブ!サンシャイン!!」にまつわる地域主体での広報の取組として、個人的に一番興味深かったのが、YouTubeの安田屋旅館公式チャンネルに上がっている「【地元のみんなで】JIMO AI Dash!【踊ってみた】」の動画です。

私はこの動画を見たときに、まさに「観光まちづくり」が目指している姿なのではないかと感じました。

国土交通省は、観光まちづくりが目指すところを、以下のように述べています。

観光まちづくりは、まちに根ざした創発人材が、「まちづくり活動」と「外から人を呼び込む活動」に、自治体との連携の下で一体的に取り組むことによって、地域の活性化と生活の質の向上に資することを目指す(※32)。
※創発人材:創造的なまちづくり活動と積極的な情報発信を行う人材や団体。

「ラブライブ!サンシャイン!!」が内浦地区の創発人材を結びつける要素の一つとなって、時代の変化に柔軟に対応しながら、まちづくりを行い、外から人を呼び込んでいる様子は、現地ではもちろん、SNSの投稿などから伝わってきますが、インターネット上でここまで五感を通して感じられる事例はなかなか無いと思います。

こういったように、まず地域が動き、行政にも波及していくという「下から上」の流れが近年よく言われており(行政に財政的な余裕が無く、そうせざるを得ないという側面はありそうですが)、内浦の方々の取組は一つのモデルケースとなりうる事例だと思います。

ただし、コンテンツ・ツーリズム(厚生労働省の資料によると、映画やアニメなどの情報作品の舞台を訪れる観光のことであり、沼津と「ラブライブ!サンシャイン!!」の事例はその中のアニメ・ツーリズムに該当します)(※33)について検討するにあたって欠かせない、持続性という要素については、いついかなるときも不明瞭であり、今後も行政や作品の制作側、インフラの関係者などのステークホルダーと連携しつつ、施策を打ち出していくということが重要になりそうです。

例えば、直近の大きな施策では、推し旅『「ラブライブ!サンシャイン!!」沼津ゲキ推しキャンペーン!』が挙げられます(※34)。

8月10日沼津駅北口にて

この施策のポイントとしては、①市街地の玄関口とも言える場所で大々的に行われている、②施策が市街地で完結していない、③生活インフラが関係しているといったことが挙げられそうです。

このうち、個人的には②と③が興味深いです。
まず、②についてですが、沼津港エリアでのコラボコースターに加え、スタンプラリー企画やLocatoneによって、市内の広範囲(一部市外もありますが)に人が訪れる仕組みを作っているという点、それを路線が通っていないJR東海が主導しているという点が面白いですね。
また、③については、「令和4年度 食料・農業・農村白書」などにおいて、「中⼭間地域等をはじめとする農村に⼈が住み続けるための条件整備」として述べられている「生活インフラ等の確保」と関連が深く、農村地域などにおいて交通の整備が求められている中(※35)、生活インフラ(交通)側からアプローチしているという点、地域の広範囲を結ぶ交通機関であるバスと協力した施策(東海バスのラッピングバス6号車登場など)が見られるという点が印象的です。

8月10日長浜バス停付近にて
生活インフラという点では、8月18日に販売が開始された「サンシャインパス」も興味深いですね

以上、一つ事例を取り上げてみました。
ここまで扱ったような観点から、次の章では2023年1月から2023年8月まで(以下、2023年前半)の「ラブライブ!サンシャイン!!」と沼津に関する動向と、それに伴って生じうる「関係人口」について、見ていこうと思います。

5.2023年前半の沼津とヌマヅと、関係人口としてのAqours

さて、ここからは、2023年前半の「ラブライブ!サンシャイン!!」と沼津の動向について、見ていきます。

ここで参考になるのが、「ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site」のNEWSのご当地情報カテゴリ(※36)です。
ご当地情報を作品が公式にまとめてくれているのは、訪問者側としてもありがたい限りですね(もっとも、各店舗や施設が独自に行っている施策は掲載されていない場合もあるので、SNSのチェックなども欠かせませんが)。

まず、誕生日の施策としては、

あげつち商店街(フォトカード、ヨハネ誕生祭)
沼津リバーサイドホテル(ブッフェイベント)
淡島ホテル(ケーキ、鞠莉バースデーパーティー)
あわしまマリンパーク(バースデーイベント)
ラブライブ!サンシャイン!!&幻日のヨハネ プレミアムショップ(バースデー企画)

が記載されています。

また、誕生日以外の沼津に関する施策としては、以下のようなものが記載されています。

1〜3月
・2023年お正月まちあるきスタンプ&缶バッジ
・Aqoursの内浦PR大作戦!の再延長
・アスルクラロ沼津オフィシャルパートナー契約締結
・ららぽーと沼津にプレミアムショップの出張所が期間限定OPEN(翌月延長決定)
・つじ写真館がトートバック発売
・「JR東海・沼津駅」沼津まちあるきスタンプ&缶バッジ

4〜6月
・沼津市市制100周年記念コラボポスター
・布澤呉服店がSaint Snowの香発売
・第28期燦々ぬまづ大使に認証
・「明治茶館」、「ラブライブ!サンシャイン!!プレミアムショップ」、「古安」沼津まちあるきスタンプ&缶バッジ
・沼津中央公園でラッピングバスの展示会(3社協力)
・わいわいわい沼津まちあるきスタンプ&缶バッジ
・グランマがコラボバージョンの上土稲荷みるくまんじゅう発売
・沼津市制100周年記念クリアファイル
・マルサン書店仲見世店で『るるぶラブライブ!サンシャイン!!』×『LoveLive!Days』合同発売イベント
・「アニふる」で沼津市とのコラボ返礼品

7,8月
・市制100周年イベントにAqoursメンバーが登壇
・市制100周年をお祝いする沼津まちあるきスタンプ&缶バッジ
・第76回沼津夏まつり・狩野川花火大会にAqoursメンバーが参加
・第76回沼津夏まつりコラボポスター
・「賴重市長のワンダフルぬまづ!沼津夏まつりスペシャル!」にAqoursキャストが出演
・『ラブライブ!サンシャイン!!&幻日のヨハネ プレミアムショップ』へ名称変更(新商品も)
・第76回沼津夏まつり記念のまちあるきスタンプ&缶バッジ
・アスルクラロ沼津コラボユニフォーム2023
・つじ写真館が市制100周年をお祝いしたオリジナルコーヒー発売
・第76回全日本フェンシング選手権大会のオフィシャルキャラクターに採用

記載される要件はわかりませんが、記載されているだけでもかなり多くの施策があることが読み取れます。

個々の施策をさらっと見ていきます。
まず、先ほど述べた持続性の観点では、誕生日に関する施策は意義が大きいと捉えられます。
なぜなら、誕生日は毎年訪れるからです。
私自身、院試が終わった翌日の8月10日、千歌ちゃんの誕生日を沼津で祝いたい!と思い、気づいたら沼津にいたので(院試前日に突如宿を取りました)、ファンを引き寄せる効果は、持続的に見込めるのではないでしょうか。

8月10日の淡島にて

一方で、Aqoursは9人であり、誕生日は365日中9日しかありません
一人あたり誕生日施策の期間が約2週間見込めるとしても、120日ほどにとどまり、1年のうち3分の2は誕生日施策による効果は見込めないということになります。

そこで重要となるのが、まず一つは誕生日以外の期間限定の施策でしょう。
今回記載があった中では、ラッピングバスの展示会や、沼津市制100周年に関する催し全日本フェンシング選手権大会などは基本的に一回きり、一方で沼津夏まつりなどは毎年同じ時期に開催が見込まれます。
これらの多くは、既存の催しに「ラブライブ!サンシャイン!!」が乗っかることで、付加価値的な役割を果たしていると捉えうる事例であり、様々な催しの縮小や中止などに抗う策としても一石を投じるものでしょうし、同時に新たな参加者の層を創出するという意味合いもあるでしょう。
このほか、「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!! JMA出張放送局 ~バブ卒大集合!ラジオとライブでわいわいわい~ in NMZ」や、10月に行われる予定の「ラブライブ!サンシャイン!! 沼津地元愛まつり 2023」などについては、作品に関する催しを沼津で行うことで、改めてファンを呼び込むことにつながると考えられます。

もう一つは、常設の施策として、沼津まちあるきスタンプや缶バッジの設置、販売はもちろん、各店舗がコラボグッズなどを販売するという動き(松月やつじ写真館が代表的)や、作品関連の展示(マンホールなども該当しそう)が挙げられます。
また、聖地巡礼についても、基本的に街並みは変化しないので、常設だと捉えることができます。
常設の施策があると、365日通して集客が見込めるという点は、見逃すことはできないでしょう。

こういった施策を通した、人々の沼津に対する向き合い方の流れとしては、誕生日や期間限定の施策、聖地をきっかけに、「沼津を訪れてみよう」と思うところが最初にあって、次に、常設の施策やさらなる聖地を求めて、「もっと様々な場を訪れてみたい」というところにつながり、最終的に、「ラブライブ!サンシャイン!!」との関係はもちろん、それに関わらずとも、「なんどだって訪問!」(あるいは住みたい)という段階に至るという形が想定されます。

ここで重要となってくる概念が、総務省が以下のように定義している「関係人口」だと思います。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。

総務省(※37)

総務省の図を参考にすると、「聖地巡礼に行ったことがある」、あるいは「地域で開催されたイベントに行ったことがある」といった段階では、まだ「交流人口」にすぎないと考えられますが、そこから、地域の人々と交流を持ったり、地域の魅力を知っていったりしていくことによって、地域への関わりや想いが高まっていき、そこで初めて「関係人口」となり、地域外の人材として、地域づくりの一端を担うことにつながることになります。

この点もコンテンツ・ツーリズムを考える上で重要なポイントだと私は思っています。
聖地巡礼に行った」だけでは、交流人口の枠を出ず、従来の名所見物型の観光となんら変わりません。
ここに、地域との交流や、様々な体験を付与していくことで、いかに関係人口を創出するかという点が問題になります。
この点に関しては、「ラブライブ!サンシャイン!!」は、上述のように、地域側の働きかけに、作品側や行政の積極的な姿勢が加わって、ファンが地域とのつながりを得られる構造がかなり出来上がっているように、実際に訪れて改めて思いました。

また、関係人口について考えていく上で思ったこととして、何度も沼津を訪れているファンの方はもちろんですが、Aqoursも関係人口なのではないかということがあります。

上述のように、市制100周年のイベントや沼津夏まつりにキャストが登壇していることに加えて、燦々ぬまづ大使としてAqoursが就任しているということから、作品内の「定住人口」としてのAqoursに加えて、現実における「関係人口」としてのAqoursの存在があり、これらが地域づくりに与える影響というものは大きいと考えられます。

また、「ラブライブ!サンシャイン!!」をきっかけに移住したという声も聞かれ、「定住人口」の創出にも一役買っていることがわかります。

加えて、2023年8月現在放送中のTVアニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」においても関係人口の考えは適用できそうです。
リコがまさにヌマヅの関係人口にあたる人物だと捉えられます(移住したとは明言されていないため)。
「幻日のヨハネ」において、リコがヨハネたちとの出会いにより、地域づくりの担い手となる関係人口へと変化していく様子を見ることができるわけです。
リコの事例だけでなく、ブランコの修繕の際のカナンたちの考え方や、書物を参考に過去の事柄を踏まえること、日本に古くからある「内と外」の意識、行政(ダイヤたち)と創発人材(ヨハネやチカたち)の協力体制など、地域活性化を考える上で、ヌマヅの事例から改めて学べることも多いかもしれません。

また、沼津の過去と現在と未来の形に基づいて、ヌマヅの画として遺すことが果たす意義も大きいように個人的に感じています。
そういった意味でも、「幻日のヨハネ」も、「ラブライブ!サンシャイン!!」に匹敵する沼津(ヌマヅ)という地域に密着した作品でしょう。
新たな聖地も多数生まれ、新たな施策も行われており、今後の展開に加えて、沼津に及ぼす効果が楽しみな作品です。

「幻日のヨハネ」で似た風景が登場していましたね(8月11日撮影)

まだまだ述べていない事例がたくさんありますが(『るるぶ』や「FON」、種々の新聞記事などなど)、もうすでに結構長くなってきているので、そろそろ締めに移りたいと思います。

6.おわりに

とっ散らかった記事になりましたが、前半は沼津の訪問記録、後半は沼津 × 「ラブライブ!サンシャイン!!」による地域活性化について私なりに見てきました。

6月の弊会での聖地巡礼は、5月に突然「ラブライブ!サンシャイン!!」にハマった私が持ちかけて、すでに作品を知っていた人と、新たに作品を知った人を交えて行われました。
こういった小さな動きをきっかけに、地域に興味を持つ人が増えていくことが、外部から見たコンテンツ・ツーリズムによる地域活性化の第一歩なのかなと思います。
実際、私は8月に再度訪れましたし、10月も地元愛を浴びに行く予定でいます。
こういった自身の経験から、沼津を訪れて、「ラブライブ!サンシャイン!!」がより好きになるという側面もありそうだと実感しました。

一方で、内部からの地域活性化の面を後半では述べました(外部の人間の視点かつ、情報源が行政側のものに偏っていますが)。
沼津市街地と内浦(あるいは西浦、戸田、浮島など)では、地域活性化の方向性は全く違います。

8月11日に浮島に行きました

しかし、どちらも多様なステークホルダーの参画が重要であることには変わりありません。
現状としては、沼津市長が精力的に作品との協力体制をとり、発信していますし、作品側も様々なイベントを沼津市内で開催するなど、市街地が中心とはなりますが、俗に言う「」の動きとして、作品との結びつきを重要視している様子が伺えます。
さらに、市街地であればあげつち商店街の方々、内浦であれば上述の「【地元のみんなで】JIMO AI Dash!【踊ってみた】」の動画に出演していた方々のような、俗に言う「」の動きとして、作品を活かした地域活性化の姿勢が見られます。
これらのことは、持続性という点でも、関係人口の創出という点でも、心強いのではないでしょうか。

ただし、自戒も込めてになりますが、何でもかんでも作品との結びつきを中心に考えるというのは、作品の勢いに依存してしまっており、健全な形態とは言い難いでしょう。
特に都市の機能などは、時代に即して変化していくべきであり、それに伴って主体や景観が変化していくこともある意味では持続性になります。
作品中で描かれた形で遺す、あるいは作品と密着した形で施策を続けていくことが、地域活性化の最善手とならないケースも当然あり得ます。

また、そもそも全ての人間に歓迎されるものは基本的に存在しません。
そういった中で、内部としては、歓迎する土壌づくり、外部としては、歓迎されるような振る舞いが、持続性を考える上では、引き続き重要になってくると思います。

そういった姿勢に、内部の人々の「地元愛」が加わることで、地域の良さが本当の意味で私たち外部の人間に伝わってくるということなんだろうなと思います。

さて、このあたりで締めたいと思うのですが、百合の話を全然していませんでした。
推しCPの歩み体験ツアーみたいな催しがあって、時系列に沿って推しの言動をモデルになった場所で振り返るみたいなことができれば面白いんじゃないかなと思います。
需要があるかは知りませんが、個人的には1期10,11話の曜ちゃんの心情追体験ツアーに参加してみたいです。

ということで、この記事は以上になります。
最後に、2017年7月1日の「広報ぬまづ」を紹介して終わりにしたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

沼津市HP(※38)より

参考文献

※1)東海バス(2023年8月23日閲覧)ラブライブ!サンシャイン!!ラッピングバス2号車 - アニメコラボラッピングバス - 東海バス

※2)ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site(2023年8月23日閲覧)ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site | NEWS

※3)JTBパブリッシング (2023)るるぶラブライブ!サンシャイン!!

※4)沼津市(2023年8月23日閲覧)文化財まちあるきマップ/沼津市

※5)KADOKAWA(2023)ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津〜Aqoursのいる風景〜

※6)総務省(2023)旧特例市制度について:https://www.soumu.go.jp/main_content/000885093.pdf

※7)沼津市(2023年8月23日閲覧)人口と世帯 一覧表/沼津市

※8)沼津市(2023)沼津市統計書 令和4年版:https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/profile/tokei/r04data/i2/it2-all.pdf

※9)静岡県(2014?)沼津港の水産の動向:https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/029/657/s2_10sankou4.pdf

※10)国土交通省(2018)平成29年度 国土交通白書:https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h29/hakusho/h30/pdf/np204000.pdf

※11)国土交通省(2023年8月23日閲覧)都市再生:新しいまちづくりのモデル都市 - 国土交通省

※12)国土交通省(2021)ヒト中心で都市的魅力にあふれるまち:https://www.mlit.go.jp/common/001399377.pdf

※13)沼津市(2020)沼津市中心市街地まちづくり戦略:https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/keikaku/various/machisenryaku/pdf/gaiyouban.pdf

※14)あなたの静岡新聞(2023年8月23日閲覧)JR沼津駅南口「実験広場」整備へ 24年度から 市街地にぎわい創出

※15)沼津市(2023年8月23日閲覧)OPEN NUMAZU 2023/沼津市

※16)地方創生推進事務局(2022?)表題不明:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/search/pdf/t22.pdf

※17)地方創生推進事務局(2019?)公民連携の強化によるリノベーションまちづくりの発展的事業:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai59nintei/plan/y371.pdf

※18)地方創生推進事務局(2020?)令和時代の「商都沼津」構築に向けた商業リブランディング推進事業:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai59nintei/plan/y374.pdf

※19)地方創生推進事務局(2020?)「フェンシングのまち沼津」推進を契機とした観光・地域産業活性化によるスポーツツーリズム推進事業:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai65nintei/plan/y040.pdf

※20)地方創生推進事務局(2020?)沼津市まち・ひと・しごと創生推進計画:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai59nintei/plan/y372.pdf

※21)前掲※18)地方創生推進事務局:2020?

※22)PR TIMES(2023年8月23日閲覧)NEXUS Presents第76回全日本フェンシング選手権大会|公益社団法人日本フェンシング協会のプレスリリース

※23)日本フェンシング協会(2023年8月23日閲覧)NEXUS presents 第76回 全日本フェンシング選手権大会

※24)農林水産省(作成日不明)農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律施行規則第1条第1号ただし書並びに第3条第1号ただし書及び第2号の規定に基づき、同規則第1条第1号ただし書の農林水産大臣が定める規模等:https://www.maff.go.jp/j/ninaite/n_antei/law/kokuzi_1187/pdf/17.pdf

※25)農林水産省(2023年8月23日閲覧)中山間地域等について:農林水産省

※26)農林水産省(2022)-中山間地域を守るみなさまを支援します- 中山間地域等支払制度 第5期対策 (令和2年度~令和6年度):https://www.maff.go.jp/j/nousin/tyusan/siharai_seido/s_about/attach/pdf/index-14.pdf

※27)沼津市(2021)令和2年度 中山間地域等直接支払事業の実施状況:https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/office/ichiran/sangyo/norin/doc/chuusankan.pdf

※28)水産庁(2023)浜の活力再生広域プラン 令和5~9年度 (第2期:https://www.jfa.maff.go.jp/j/bousai/hamaplan/honcho_area/attach/pdf/honcho_area-42.pdf

※29)水産庁(2018)平成29年度 水産白書:https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/29hakusyo/attach/pdf/index-16.pdf

※30)水産庁(2016)浜の活力再生プラン:https://www.jfa.maff.go.jp/j/bousai/hamaplan/honcho_area/attach/pdf/211004-87.pdf

※31)沼津市(2021)第5次沼津市総合計画:https://city.numazu.shizuoka.jp/shisei/keikaku/sogo/doc/3-5s.pdf

※32)国土交通省(2016)観光まちづくりガイドライン ~自治体と地域でがんばる創発人材が一緒になって行うまちづくり~:https://www.mlit.go.jp/toshi/kanko-machi/pdf/hontai.pdf

※33)厚生労働省(2022)ニュー・ツーリズム研究:https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000815843.pdf

※34)JR東海(2023年8月29日閲覧)推し旅『「ラブライブ!サンシャイン!!」沼津ゲキ推しキャンペーン!』|推し旅»UPDATE公式サイト|JR東海

※35)農林水産省(2023)令和5年度 食料・農業・農村施策:

https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r4/pdf/zentaiban_23.pdf

※36)ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site(2023年8月23日閲覧)ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site | NEWS

※37)総務省(2023年8月23日閲覧)関係人口とは|『関係人口』ポータルサイト

※38)沼津市(2023年8月23日閲覧)広報ぬまづ No.1555 7月1日号

※直接引用内について、鉤括弧をそのまま使用しています。
※写真について、日付の記載が無いものは全て6月10日に撮影しています。
※写真について、撮影者の記載が無いものは全て筆者が撮影しています。

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