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東京大学のDXとは?


佐藤寛也 (情報システム部DX推進課DX推進チーム 主任)
東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、修士(教育学)。文学部卒業後に職員として入職し、駒場の学生支援課、本部の総務課を経て2022年4月より現職。並行して修士課程を修了し、現在は博士課程に在学中。専門は大学経営・政策。異動を機に情報処理安全確保支援士の資格を取得。

 2021年9月、東京大学が目指すべき理念や方向性をめぐる基本方針であるUTokyo Compass が公表されました。その行動計画の1つでもあるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のため、2022年4月に情報システム部内に「本部DX推進課」が新設されました。7月には担当理事を本部長とする「DX本部」を立ち上げ、全学のDX推進に関する議論を進めています。
 DXという名を冠する部署ができたのは今回が初めてですが、本学はこれまでも多くのデジタル変革を経験し、実現させてきました。今後は学内のさまざまな取り組みが同じ方向を向いていけるよう、現場の業務改革も支援しながら、大学全体の方針策定とその実行をサポートしていきます。
 DXというとデータやデジタル技術の活用の側面(「D」)が注目されがちですが、むしろ組織や制度、そして意識を変革すること(「X」)にこそDXの要があると考えています。DX推進課は、横断的かつ柔軟に課題に向かっていける組織づくりのための、架け橋のような存在になることを目指しています。
 柏Ⅱキャンパスの情報基盤センター4階事務室の一角に、課長と2人だけでスモールスタートしたDX推進課。2023年度を迎えて6名体制となりました。広く学内外の協力を得ながら、東京大学のDX推進に貢献していきたいと思います。

Contents
 
nodes vol.3 巻頭言
特集
 ICTと高等教育
 オンライン教育プラットフォームの運営と教員の教育力向上サポート
 VRを活用する教育の効果と可能性
連載 nodesの光明
 データストレージを止めるな!──着実な連携と監視で運用を支える
連載 飛翔するnodes
 シミュレーション・データ・学習の融合を可能にする
 新たな通信システムソフトウェア
nodesのひろがり
 政府調達ってそもそも何なん?
 東京大学のDXとは?
 地球を覆う巨大な情報通信網
 番外編 SC22参加報告

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