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「俺がやらねば誰がやる」 庭のブルーベリーを見て自覚した“固定観念”からの脱却

「クスリ」と笑い、「ウルッ」としたり、「うーん」と唸る 【原点回帰】自分が書きたいこと

ゆーしんけんのキャッチコピー


こちらは梅雨がもうすぐ明けようとしています。

線状降水帯の発生による豪雨や連日の猛暑。人間にはストレスでも、植物にとってはすくすくと育つのに適した環境なのでしょう。

我が家の庭は雑草が伸び放題で、植えているブルーベリーの木はたわわに実のりながら手つかずの状態です。

先日、私はそんな庭をボーッと眺めながら自分に言い聞かせました。


「俺がやらねば誰がやる」


庭に茂ったブルーベリーの木


私は病気療養中ながら、現在のところ幸いにして足の裏が痛む程度で済んでいます。

生活するにはさほど困っていません。

一方で妻はパートの仕事がある上に、掃除洗濯や食事の準備までやってくれます。

特に毎日の献立を考えて買い物をするのは、見ているだけで大変なことがわかります。

さらに足が痛くて車を運転できない私を病院まで乗せて行ったり、同居している高齢になる私の母を気遣ったりと負担が増えてお疲れ気味。


夫婦揃ってそういう状態なので、庭の草刈りはシルバー人材センターのお世話になるしかありません。

本来ならば、ブルーベリーの実は妻が時間を見つけて収穫するのを楽しみにしていました。

しかし現状ではそんな余裕もなさそう。

そこで「俺がやらねば誰がやる」と思い立ったわけです。


「家事=女性」の固定観念

少し横道にそれますが、以前バラエティ番組で放送作家の野々村友紀子さんが自著『夫が知らない家事リスト』について触れたことがあります。

野々村さんは自分がさも当然のごとくやっている家事という名の雑事がいかに多いか訴えていました。

・子どもや家族がゴクゴク飲む「麦茶作り」

・ティッシュやトイレットペーパーが切れそうになったら補充。

・夫が傘を使ったあと、無造作にそのへんに立てかけているのをきちんとしまう。

・夫の芸人仲間や、子どもの友達が急に遊びに来ることになったとき「酒の肴」やジュース、お菓子などを用意しておもてなし。


…みたいな家事が数えきれないほど列挙されていました。


私にも思い当たる節があり、反省しながら見たものです(汗)。


ちなみに世間でも「男は仕事、女は家庭」「家事=女性」という固定観念はいまだにあるようです。

以下は2016年に掲載されたインタビュー記事の引用です。

日本は、共働き世帯が多数とはいえ、働く女性の6割は非正規雇用で、既婚女性の年収は1‌00万円前後に集中しています。専業主婦は「希少」になりつつありますが、夫の扶養の範囲内で働くパート主婦を含めると、夫がもっぱら稼ぎ、妻がもっぱら家事・育児をする「昭和型夫婦」が実はまだまだ多いんです。

「正社員共働き夫婦」も危うい状況にあります。子育て中の共働き妻を多数取材してきましたが、みんな家事も仕事も工夫して本当に頑張っています。でも、そこに夫の影は見えない。平日の帰宅は深夜の1時、2時だからです。データを見ても、日本の男性の1日の家事・育児時間は、共働き世帯で39分、専業主婦世帯で46分。「夫と妻の家事負担割合」は、妻が85.1%、夫が14.9%。共働き夫の9割弱はまったく家事をしていないんです。

『連合ダイジェスト』|昭和の意識!?『男は仕事、女は家庭』からの脱却を。


まだ1988年頃に流行ったCMソング『24時間戦えますか』の「昭和的働き方」を彷彿とさせますね。

ただ現在はもう少し前進しているのではないでしょうか。


木の実を洗いながら「家事」について考えた

ブルーベリーの木から実を収穫するのはそれなりに手間がかかるもの。


葉っぱの裏に緑色をしてトゲトゲのある毛虫がいることも…


葉っぱの色と区別がつきにくい緑色の小さな毛虫(イラガ)が発生していることがあるため、念のために猛暑のなか古いジーンズと長袖シャツを着て装備します。

手には私が作業用に使うお気に入りのショーワグローブ「グリップ」をつけて準備万端。これでもしイラガがいてもまず刺されません。


今回はイラガを目にすることはありませんでしたが、こんなのがいたりします。

ブルーベリーの木に網を張っていたクモ


ブルーベリーの実を何回にもわけて収穫するのはめんどうなので1回で済まそうと思い、大ぶりなプラスティック製のメッシュザルにできるだけたくさんとりました。


収穫したばかりのブルーベリーの実。これから選別して水洗いします。


キッチンシンクで水洗いしながら、実に残った小さな茎の部分や、ホコリ、アリなどの虫を一つ一つ手作業で取り除きます。

これが思いのほか大変でした。慣れないこともあって、一時間弱は要したでしょうか。

一人で黙々と地道にブルーベリーの実をチェックしながら考えるわけですよ。


「ああ…妻はこんなことをいつもやっているのだなぁ…」

「最近は足が痛むだろうからと、いろいろ俺の代わりにやってくれているし…」


こんな私ですが、自宅で仕事をしているのだから「可能な限り家事も手伝わねば」とこころがけてはいました。

“夫の仕事”というイメージが強い朝のゴミ出し(生ゴミなど可燃物)をはじめ…新聞古紙、ダンボール、空き缶、ペットボトル、不燃物などはできるだけ積極的に持って行くようにしていたのです。

風呂掃除や定期的な浴室のカビ防止処理。24時間換気システムのフィルター掃除なども私の役割だったのですが、できなくなったため現在は妻がやっています。


この日、仕事から帰ってきた妻は、キッチンに置かれたメッシュザルいっぱいのブルーベリーの実が目に入り「あっ」とひと言。

彼女は見事なほど正直者でお世辞が苦手なのです。特に私への余計なリップサービスはまずありません。「あっ」は精一杯の感情表現だったと思われます。

その後、夕食を終えてからいつものカップヨーグルトにブルーベリーの実をいっぱいのせて「ほらっ」と見せながら食べてました。

それだけで私は十分満足です。


ヨーグルトにのせたブルーベリーの実とゴボウ茶。

ということで

ブルーベリーの実をきっかけに、もっと「俺にやれることを見つけなければ」と自戒したお話し。


おまけ

テレビアニメ『新造人間キャシャーン』(タツノコプロ制作、フジテレビ系にて1973年10日から1974年6月まで放送)の主題歌を参考資料として紹介しておきます。


最後までおつきあいいただきありがとうございました😌


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