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「八月の鯨」の思い出から“サブカル気取り”について考えた

「クスリ」と笑い、「ウルッ」としたり、「うーん」と唸る 【原点回帰】自分が書きたいこと

ゆーしんけんのキャッチコピー

映画『八月の鯨』を小さな映画館で観たのはもう30年以上前のこと。私はまだ三十路前だったと思います・・・


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あっ、☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀

#クロサキナオの2024AugustApex

【参加条件】の一つ「①記事内容が「8月にちなんだ話」で構成されている。」にこじつけた内容であることをご理解ください。

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『八月の鯨』がよくわからない

私がまだ三十路前の頃、年下の彼女(今の妻)を誘って福岡市にあるミニシアターに足を運びました。

映画『八月の鯨』を見るために・・・

※この記事では予告映像などがちょくちょく出てきます。
お忙しいとは思いますが、どれも短時間ですからお付き合いください。


映画『八月の鯨』を見たことは間違いないんです。しかし内容をほとんど覚えてない(汗)。

今回、ネットで検索して当時の予告映像を見てみたら「オスカー女優のベティ・デイヴィス」が主演しているというキャッチコピーをかろうじて思い出しました。

余談ながらキム・カーンズがカバーした『ベティ・デイビスの瞳』(Bette Davis Eyes)が大好きだったので、そのキャッチコピーから「本物のベティ・デイヴィスを見てみたい」と飛びついた記憶があります。

キム・カーンズが歌う『ベティ・デイビスの瞳』


『八月の鯨』はリリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスが姉妹役を演じて話題になり、ファンの間では名作として語り継がれているとか。

でも私はほとんど内容を覚えておらず、鯨が出てきたかどうかすらおぼろげです。

今思えば、そんなことがしばしばあったんですよね。

たとえば西ドイツ映画『バグダッド・カフェ』(1989年)やアメリカ映画『フライド・グリーン・トマト』(1991年)なども劇場で見ました。

『バグダッド・カフェ』の一幕

『バグダッド・カフェ』はテーマ曲「コーリング・ユー」(ジェヴェッタ・スティール)がアカデミー賞歌曲賞にノミネートされました。同曲はホリー・コールをはじめ数々のアーティストがカバーしています。

ホリー・コールが歌う「コーリング・ユー」


私もさすがに名曲「コーリング・ユー」を聴くと、いくつかの場面が蘇ります。

でも『フライド・グリーン・トマト』になると、これまたほとんど内容を思い出せません。

中高生時代はブルース・リーなどカンフー映画にハマり、大学時代に見たジャニス・ジョプリンをモデルにしたベット・ミドラー主演映画『ローズ』などは光景が浮かぶほどよく覚えているのに。


30年前に見た『八月の鯨』を振り返りながら考えました

「あの頃はなんでわざわざマイナーな映画を選んだのだろう?」

※「マイナーな映画」とは私の個人的な感想です。『八月の鯨』『バグダッド・カフェ』『フライド・グリーン・トマト』とも高く評価されているので誤解無きよう。


サブカル気取りならぬ“サブカル好きワナビー”説

実は世間で大きな話題になっている作品をあまり見ないんですよね😅

映画だと『スター・ウォーズ』や『タイタニック』『アバター』『アベンジャーズ』などもよく知りません。『スター・ウォーズ』はテレビで放送されたときに見た記憶がありますがハマりませんでした。

「きっとそんな心理を表現する言葉があるはずだ」

私はそう思ってググってみたのですが、どうやら「サブカル」とか「サブカル気取り」に近いみたいです。

「サブカルチャー」とは、社会の中で主流ではない独立した文化を指す言葉です。「トータルカルチャー」「メインカルチャー」の対比として生まれました。

マイナビニュース「サブカルチャーとは? ・・・日本の代表的サブカルチャーをわかりやすく解説」


サブカルチャー(サブカル)に徹しきれず、マニアックを装う風潮を「サブカル気取り」や「サブカルワナビー」と呼ぶらしいのですが、さらに進化(?)系が・・・

それは「サブカル好きワナビー」です。

詳しくは次の動画をご覧ください。

途中から「サブカル好きワナビー」について語っています。

日本でサブカルチャーブームが起きたのは1980年代。私が『八月の鯨』を見た時代はその余波を受けていたようです。

その後もサブカル系という概念は残っており「サブカル気取り」からさらに広がって「サブカル好きワナビー」説まで囁かれる時代となりました。


サブカル気取りも悪くない

映画『どついたるねん』(1989年)は市民会館の企画で上映されたときに見に行きました。

後にブルーリボン賞作品賞などを受賞しましたが、当時はまだそこまで話題になっていなかったと思います。

元プロボクサー赤井英和がボクサー役で主演するとあって私の「サブカル気取り」魂がうずき、気乗りしない彼女を連れて行きました。

この映画はよく覚えています。俳優らしい演技はまだ未熟ながら、赤井英和の熱さは胸を打つものがありました。

私は号泣してしまったのです。しかも意外なシーンで。

赤井英和が減量に苦しむライバルボクサーに対して、焼いた骨付き鶏もも肉(だったと思う)を美味しそうに食べて見せつける場面です。

私は、その姿に「プライドを捨ててそこまでやらないといけないんだ」と感情移入して、大粒の涙をボロボロこぼしました。

頬が濡れるほど溢れだしたので、隣に座っている彼女に気づかれないよう顔を伏せ気味にするなどして、涙を隠すのに苦心したのは内緒にしてください。

格闘シーンに期待したボクシング映画であれほど泣けるとわ。サブカル気取りがきっかけでそんな出会いもあるのです。

こちらの映像では赤井英和と原田芳雄さんの迫真の演技が見られます。


まとめ

以上、クロサキナオさんによる「8月イベント。~'2024 August Apex!~」の参加記事でした。

『八月の鯨』を無理矢理絡めた内容にも関わらず、最後までお付き合いくださり誠にありがとうございます^^

「サブカル」の解釈が細分化されていることも伝わったならば嬉しいです。

なお、万が一参加条件をクリアしていないとの理由から却下されたとしても、ここまでお読みいただいたあなたには感謝しかありません。

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