見出し画像

大学での学習に使えるWebサイト・資料集(主に理系学生向け)

 このnoteでは、主に新入生向けに、大学での学習において有用なWebサイトや資料を紹介していきます。基本的に理科生・理系学生向けのものになりますが、所属等に関わらず、多くの人の役に立つまとめとなれば幸いです。また、東大生向けに学内サービスを絡めた紹介も行います。東大生向けの学内サービスについてもっと詳しく知りたい方はこの記事をどうぞ。

文献検索

大学に入ると、学術的な調査をする際やレポートの参考文献が必要な際に文献を探す機会が増えます。その際に使えるサイトやサービスが以下になります。

Google Scholar

画像1


英語文献も含めて検索するのであれば一番スタンダードなデータベースです。東大生であればALESS/ALESAで利用することになるでしょう。

CiNii
J-STAGE

画像2


日本語文献の検索サイトとして有名な二つです。

UTokyo OPAC
図書館に存在する文献などを中心に調べることができます。図書の予約や延長もここで。

Maruzen eBook Library

画像3


電子書籍をオンラインで閲覧することができます。本によってはPDFでのダウンロードも可能です(ただし多くの場合はダウンロードできるページ数に制限があります)。螺旋本や蟻本を無料で読めるのは大きい。有名な自然科学系の教科書も多数読めるようになっています。学外からは後述するSSL-VPN Gatewayを通してアクセスしましょう。

GACoS
東京大学が契約しているデータベースを一覧で表示し、それぞれで検索を行うことができます。Google Scholarで文献が見つからない場合はこちらも使ってみましょう。

SSL-VPN Gateway
学外から東大のサービスを使用するためのVPNサービス(?)です。学外のインターネット環境から接続しても見られない文献を見ることができたりします。オンライン授業の多い現在の状況ではほぼ必須と言えますよ〜。

学術情報チームが提供している「Google Scholar活用法」もチェック!

Connected Papers
論文ごとの結びつきを視覚的に確認できるサービスです。参考文献を調べる際に使えます。UTFRのものではありませんが、西川賢さんのこの記事でより詳しい解説をどうぞ。


英語

Cambridge English Dictionary

画像4


インターネット上で使える辞書です。英英辞典が特に優秀で、その単語がよく使用される構文などをセットで確認することができます。

SkELL

画像5


オンラインコーパス。単語の使用例を確認できるだけでなく、視覚化を伴った類義語の検索が優秀です。

Corpus of Contemporary American English (COCA)
単語のフォーマルさなどを調査するのに利用できるツールです。ある英単語がどのような文章(雑誌、学術論文、新聞…)で多く使用されているのか等を確認することができます。

WordNet: A Lexical Database for English

画像6


語彙のネットワークを検索できます。レポートや論文の中で上位語(hypernym)による言い換えを行う際に使用できます。

以上のツールの使用法に関しては、今井むつみ『英語独習法』に詳しく述べられていますので、そちらもぜひご確認ください。

DeepL Google翻訳

画像7


(筆者が勝手に考える)二大翻訳ソフト。DeepLは自然な英訳や日本語訳をしてくれる代わりに複雑な構文には弱い印象。それに対してGoogle翻訳は多少不自然でも踏ん張って全文をしっかり訳そうとしてくれる気がします。

Grammarly

画像8


YouTubeの広告でお馴染み。書き上げた文章をここにコピペすれば、一括でスペルミス・文法ミス・表現の修正を行ってくれます。望ましい文体・堅さを指定することもできます。

Langsmith

画像9


こちらもスペルミスや表現の修正を行ってくれるソフトウェアです。一文一文をそれぞれ確認していく形式であることに加え、自然言語処理や機械学習分野の学術論文のために最適化するモードを選択する形になっているので、Grammarlyほど手軽には使えないかもしれません。

このツイートも参考に


数学・物理学

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
公式サイト YouTube

画像10


みんな大好きヨビノリたくみ。ぶっちゃけ学部1年の講義はYouTubeを見ればほぼなんとかなってしまうかも。YouTubeの授業だけでなく、公式サイトの推薦図書等も必見です。

Wolfram Alpha

画像11


最強無敵のオンライン電卓。基本的な計算から微分方程式、複素解析までお任せあれ。

牛腸先生・清野先生のWebサイト
「お気持ち」に特化した数学の概論・演習問題・解説をまとめたPDFを大量に入手できます。内容は大学教養程度の微分積分・線形代数が中心。駒場では「じっくり学ぶ数学」としてこれらのプリントを用いた牛腸先生の講義が開講されており、微積/線形の演習の講義でもこのプリントが配布されています。

田崎晴明先生のWebサイト
いわゆる物理数学を学ぶための700P超(2021/2/26時点)のPDFファイルを無料で入手することができます。絶賛更新中。ベクトル解析、常微分方程式に関してはこれを読めば間違いなさそう。

高知工科大学基礎数学ワークブック
確率分布やフーリエ解析、ベクトル解析などに関するPDFを入手できます。

高校数学の美しい物語

画像12


東大受験生お馴染み。大学レベルの数学に関しても解説があります。

高校数学の基本問題 高卒数学編
これも高校生向けのコンテンツとして有名かもしれませんが、基本的な大学数学に関しては解説があります。

化学

Chem-Station

画像13


日本最大級の化学ポータルサイト。面白い最新記事が読めるだけでなく、反応データベース等勉強に直接的に役に立つ内容を閲覧できます。

WebMO

画像14


ブラウザ上で分子軌道計算ができるサイトです。有名なWinmosterはWindowsでしか動かないため、Macユーザーにとっては色々と不便です。簡易な計算や分析であればここで十分かと思います。

情報科学

Google Colaboratory

画像15


ブラウザからPythonを実行できるサービス。環境構築なしでプログラミングができます。.ipynb形式でのファイルダウンロードも可能。

以下はオンラインジャッジによるプログラミング学習や、競技プログラミングへの参加に使用できるサイト群です。特にAtCoderは東大生の間では有名ですね。
AtCoder

画像16

AIZU ONLINE JUDGE

LeetCode

画像17


最近流行りのデータサイエンスに絡んだ講義の動画を無料で視聴できるページもあります。
数理・データサイエンス教育強化コンソーシアム リテラシーレベルモデルカリキュラム対応教材

その他

立教大学 Master of Writing / Master of Presentation
立教大学が提供している、アカデミックスキルを学ぶための資料集。

梶谷真司先生によるレポート講座(一般公開されている動画)
昨年Zoom / YouTube Live上で行われたレポート講座のアーカイブです。


以上になります!少しでも参考になれば幸いです。大学でも勉強、がんばりましょう!!!

UTFRは、東大合格者がほぼ排出されない学校から東大に進学した現役東大生の集団です。
メンバーの「第二の母校」という互助団体の側面と、過去の自分たちと似た境遇の中高生・受験生を支援する教育団体としての側面があります。
UTFRホームページ
https://utfr-todai.com/

UTFRでは随時メンバーを募集しています!
興味のある方はぜひ下のリンクから入会希望フォームを送ってください!
入会希望フォーム
https://forms.gle/pjXkaYhacR9Z6he76


頂きましたサポートは、活動に役立てさせていただきます。