一人分の不安をだきしめて生きる
一人分の不安を抱きしめて生きる。
不安には形がない、足場がない、浮遊し始めると
どこへくっつくかわからない。
気が付かないうちに自分のかいなをすりぬけて
どこかへいって、なにかとくっついて
本人の気持ちを踏みにじるように
本人すらも気づかないどこかへ誘惑して
かいなをすりぬけた不安は、いつか徒党を組み
人の顔をなし、
人を見下ろすようになる。
でも、
かいなのなかで震えてるこの
子犬のような不安は、私のもの。
「そうか、わたしは不安なんだ」とつぶやいてみる。
よしよし。
たったひとりぶん、たった一人分でいい。
私はこの子を抱きしめて、そのこと一緒に暮らす。
ついてくる、トボトボと。
いいよ。
そこにいて。ついてきて。
並んで歩こう。
そしてときにそっと抱きしめて。
その暖かさを確かめてみよう。
いっしょに音楽を鳴らそう。
歌を歌おう。
いつか音楽になる日まで。
愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!