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音楽をスローリーディングしてみる

noteのオンラインサークルの7ヶ月め経過報告

[音楽のプロセス]と[自分の感覚]を結ぶ方法として
音楽の要素を描いて体験するutena drawing を
動画やzoomを使ってみんなで学ぶ「描いてまなぶ音楽プロセス体験の会」というのをやっています。
7ヶ月やってみて運用の仕方にだいぶ慣れてきたとともに、さらに伝わりやすくするための軌道修正を思案中です。

これまでのこと

月イチのお題のたのしさ

noteサークルの料金が月額制ということもあり、月単位で内容を決めていくことにしました。
参加者さんは毎月どんなお題が出るのかな、という楽しみがあり、そのメロディに馴染みながら、同時にutena drawing も学べるという感じになっています。

毎月与えられた課題曲(みんながよく知っているシンプルなメロディです。)にまずは自分で取り組んでみる、というのがはりあいになってよい、その曲のことをutena drawing を通して知ることによって、より音楽に親しみを感じる、という感想を頂いています。
運営側としてもやることが決まってきて流れをつけやすい。
これが、この方法でやってみての良かった点

表面的に流れていってはいないか

ただ、7ヶ月やってみて、大事なことがちゃんとつたわっているのか、という疑問も感じ始めているところ。

utena drawing は音楽の重層的なシステムに対して、包括的にアプローチするものではなくて、各要素要素、ごく薄い層に繊細に触れていくような性質があります。なので、一月一曲のお題を出すことではどうしてもやることが限られてくる。
どうしても突っ込んでいけないので、もしかしたら表面的な紹介でおわってしまっていないか、ということを感じ始めてもいます。

スローリーディング

来年から少し方法を変えてやってみようと思っています。

ひとつき一つの楽曲を提示する、という方法は私自身もリズムがついてやりやすかったのですが、もう少し、縦に積み上がっていくことも大事かなと思うです。

なので、いままでやってきた、だれもが知っている親しみやすいメロディではなくて、もう少しボリュームのある曲を半年かもう少し時間をかけてやってみる。

スローリーディングにまつわる体験

早くたくさん本を読む速読に対して、スロウリーディングという方法があります。
私もこれまでの人生、今から思えば、あれはスローリーディングだったんだなという経験が全く別の場所で二度ありました。一つはシュタイナーの「一般人間学」もう一つは新約聖書のルカの福音書でした。この2つはやり方も違っていて、それぞれいい方法だったと思います。
どちらもとても印象に残っていて、普通の本の残り方とは違う気がします。

もう一つ参考にしたいものは、多分どこかで紹介したと思うのですが
これ。
中勘助の「銀の匙」を国語の時間、中学校3年間をかけて読む、という前代未聞の授業。

これに目がいったのも、読んでみてなんとなく理解できたのも、先にすでにスローリーディングを体験していたからだと思います。中勘助の銀の匙も大好きだった。

研究コース秋津亭で起こっていること

今、情報共有ツールstock内がとても活発で、その中でも研究コース秋津亭では、すでに各自自分で音楽と自分の感覚の戯れを深めておられます。(stockは深めるコース以上で参加となります。)

かなり難しそうな曲なんだけれども、それを自分でとにかく紐解いてみよう、と、utena drawing のワークも活発に使いながら、いろんなフェーズを体験してみるという試み。

そのプロセスを拝見しているうちに、このスローリーディングの体験を思い出したのでした。

来年からの試み

ということで、
来年、1月か2月から 曲を一曲決めて、それを掘り下げるという方法をとってみたいと思います。

楽しくコースでは、システムと分量の限界もあり、どこまで掘り下げられるかはわかりませんし、本格的にスローリーディングとまではいかないかもしれません。
でも、今よりすこし積み上がり方は変わってくるのではないかなと思います。

システムや規約に関してもさらによい修正ができたらと思っています。

また、stockでは noteの有料記事の読書会も始まっています。
有料記事はこちら


始めたときは、まず続くのだろうか?と心配したサークルでしたが、参加者さんたちの意欲がありがたく、皆さんの熱量で回転していってます。
よりよく転がっていけるように、これからもがんばりますのでよろしくおねがいします。

参加のご案内

ただ、一つ問題があって、
参加者が最初からほとんど増えていないのですね。
私自身、回転させる、というのに新しい人の流入という視野が入っていない。
今、ちゃんと伝わるようにと、ホームページのリメイクやらいろいろ試み中ではあります。

深めるコース以上はなかなかの熱量ですが、
楽しくコースは無理なく暮らしの片隅で参加できると思いますし、
これは、大事にしたいところですね。
初めての人に優しい場所としての機能を大事にしたい。
楽しくコースは月600円で、これは動画や記事の内容からしたらかなりお安いと思います。

やっていることはこんなことです。

中はこんな感じ

新しい参加者をお待ちしています。
まずは楽しくコースから。







愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!