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なりたかったもの
手仕事か建築か
昨日は、朝一番の美容院の帰り道、
リースができた、というので、生徒さんのおうちのお店に立ち寄ってみた。
かわいい。
いいなあ、音楽室やっていなかったら、手仕事する人になりたかった。
って、この前は、
別の生徒に、
「私音楽やってなかったら、建築したかったんよね。造園と。」
と、話してたような気がするし。
でも、巡り巡って、音楽室をやっている。
おとえほんをめぐって
手仕事といえば、幼児さんが初めて手にする楽譜らしきもの『おとえほん』
は一人一人に手作りして渡している。
![](https://assets.st-note.com/img/1637243131986-LSLSheCe0r.jpg?width=1200)
リトルミーのようなおしゃまな年少の女の子がいて、
きょうはなんだか、ちょっと背が伸びたな、と思っていたら
「わたしも、おとえほんほしい!」
と。いろいろ、絶賛成長中。
お姉ちゃんがもっていて練習してるのをみて知ってるから。
作らずにはいられない「欲しい」圧力を目力でかけてくる。
きょうはもうひとつ おとえほんでちょっと嬉しいことがあった。
二週間続けておとえほんをわすれてきた男の子が今日は、やってくるなり、
「持ってきたよー、おとえほん」
と言って、レッスンバッグから取り出して、
「きょうはさいしょからひく」
と、弾きだして、ト音記号を最後まで弾き通した。
弾き始めた頃の辿々しさはなくて、もう、音楽がちゃんとなっていた。
おとえほんは、丸がついたら終わりではなくて、絵本のように、なんどもなんども弾いて楽しむえほん。
生徒のあそび弾き推奨
よく生徒が勝手にピアノを弾き出す。
この、おとえほんの子もそうだったし、
今日は、年長さんの女の子も、幼稚園でやっている、
みなみのしまの大王は〜♪ てやつをなん度も弾いていて
そういうのは、一緒に楽しむことにしてる。
生徒は、鬼リピするが、私も笑いながら聞いてる。
ちょっとつっかえたら、ちょっとおしえてあげると
「なんで、あんたが知ってるの?!◉◉」という顔で私をみかえしてくるので
えへん、という顔で返す。
いきなり始まる、生徒の音楽会。
今新しい楽譜に向き合うのが嫌で、逃げてるとしても、
そうやって自分の好きな曲を好きな時に弾いて、だれかと楽しく過ごす、
っていうことが、
どれだけ「音符を覚える」ことより大事なことか。
そして、どうしてもちょっとしたところでつっかえてしまう
ほたるこい
をドローイングでカバー
![](https://assets.st-note.com/img/1637241751548-l30bpWzyhD.jpg?width=1200)
「あ〜〜、おもしろかった〜」
ためいきさえつきながらいうと、
綺麗なリズムでほたるこいを弾いてくれた。
それで、上出来で、丸をもらってた。
日が暮れるのがどんどん早くなる。
音楽室もはやくから電気をつける。
私は音楽教室の先生になりたくて音大に行ったわけではなかった。
でも今こうして、なぜか、ここにいる。
![](https://assets.st-note.com/img/1637244870099-8THjRENpSx.jpg?width=1200)
愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!