【禁じられた学問】地政学・世界史『日本と欧州』1900年代が分かれば世界が分かる【大人の教養】
私は東大卒の専業投資家で、20代で億り人を達成しています。
株価を予測するためには、未来の世界を予測することが必須です。
未来の世界を予測するためには、文系理系問わずあらゆる分野に関する理解が必要です。私は未来の世界を予測するために様々な分野を理解しています。
その1つに『地政学』があります。
このnoteでは『地政学完全初学者』でも『ストーリーを読むだけで理解できる』ように地政学を解説していきます。
なんと途中まで無料で読めちゃうので、無料部分だけでもぜひ読んでくださいね。地政学という学問を日本人に知ってもらいため、途中まで無料にしています!
現代の世界史の教科書を開くと、紀元前の文明からスタートします。歴史を過去から未来へ解説していくのがスタンダードとなっています。
でも、みなさんが最も興味があるのは『現在と未来』ですよね?紀元前の世界から解説されてもぶっちゃけ途中で挫折する人が大半でしょう。
とするならば、1900年頃から始まる世界史解説こそが最高効率ではないでしょうか。そのような観点から地政学・世界史について解説していきますね。
なお、私の記事は「みんなが買ってよかった記事50選」に選ばれており、note社公認のクオリティとなっています!
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期間 : 2024/7/22(月)10:00 ~ 2024/8/4(日)23:59
本noteで取り扱う内容は目次をご覧ください。
第1章:地政学の導入
地政学を地理・地誌と勘違いしている人を割と見かけるのですが、地政学と地理・地誌は別物です。
まずは分類からしていきましょう。
見取り図はこんな感じです。
地理は系統地理と地誌に分けられる。
地理を発展させたのが地政学。
系統地理とは
系統地理とは、地理のうち普遍的なルールを集めたものです。
地理における法則をまとめたものです。
例えば、標高が高いと寒くなりますよね?富士山の頂上には雪がある。
標高が高いと寒くなるのは普遍的なルールです。これが系統地理。
緯度が高いと寒くなりますよね。北極は寒いし、南極も寒い。
赤道付近は暑い。
これらは全て普遍的なルールなので、系統地理ですね。
地誌とは
地誌とは具体例です。
例えばインドネシアは赤道あたりなので暑い。エクアドルは赤道あたりなので暑い。
エクアドルは、スペイン語の『Ecuador=赤道』という単語がそのまま国名の由来になっています。
エクアドルは赤道直下なので暑い。とうもろこしをたくさん作っています。暑いところではとうもろこしやサトウキビを作る。
こういった具体例が地誌です。
でも、ちょっと考えてみてください。
・赤道直下は暑い(普遍的なルール:系統地理)
・暑い国(かつ砂漠ではなくて雨が降る国)ではサトウキビやとうもろこしをたくさん作る(普遍的なルール:系統地理)
この2つの普遍的なルールを知っていれば、赤道付近で砂漠ではない国はサトウキビやとうもろこしを作っていそうという推論が成り立ちます。
よって『地理』を勉強したいのであれば、まずは系統地理から学べば効率良いですね。
普遍的なルールを学んでから具体例を学ぶ方が効率良い。
まあ地理に興味ある人が多ければ、系統地理と地誌もまとめますが。。。
地政学とは
本noteでは『地政学』を扱います。
未来の世界予測、すなわち株価の予測に直結するのは『地政学』です。
地理データを元に発展させ、政治や軍事関係などに与えられる影響を探求する戦略的な学問が地政学です。戦後の日本ではGHQにより消された分野。。。そう、日本人から戦略的思考を奪うために…
※ブログやnoteやTwitterなど媒体を問わず、私の使う『日本人』という言葉は『日本で育った人・日本に暮らす人々』くらいの意味合いで使っています。文化や教育が『日本人らしさ』を作ると考えています。血統主義ではありません。そもそも私だって日本人以外の血がたくさん混ざっているでしょうし。
地政学は普遍的ルール
系統地理は普遍的ルール、具体例が地誌と説明しましたよね。
地政学とは、実は普遍的なルールでもあります。
なぜなら、国の位置関係は戦争の火種に直結するからです。
例えば日本を考えてみましょう。日本は中国・ロシアと戦争をしました。
全部近くの国ですよね。アメリカとも戦争をしました。(太平洋を超えて)隣の国ですよね。
でも、エジプトと戦争することは…まあまずないでしょう。わざわざ遠い国と揉めることは滅多に無いので。
なぜ近くの国とは揉めやすいのか?
それは…例えば領土問題を考えると簡単でしょう。近くの国では領土問題が発生します。
中国は尖閣諸島を領土問題化しようと頑張っています。
韓国は竹島を不法占拠しています。
ロシアは北方領土と南樺太を…
でも日本とエジプトに領土問題ってありますか?ないですよね。
近くの国では領土問題が起きる。隣同士の国は基本的に仲が悪い。
これが世界史の普遍的ルールとなります。
地政学と世界史
上図で分かるように、実は地政学と世界史はセットです。
ただ、戦後日本において、地政学は禁じられた学問にされてしまったので…
このnoteでは初学者でも分かりやすいように地政学を解説していくことを試みます。
また、必要に応じて系統地理と地誌の解説も混ぜていきますね。
第2章:地政学的に地図と世界史を見てみよう!
ここからは地政学の観点を踏まえつつ、実際に地図を見ながらみんなの知っている世界史を振り返りますね。
地図上の位置関係から考察
実は地図上の位置関係を見るだけで、どこで戦争が起きそうか予測することが可能です。
過去の歴史を見てみましょう。
戦争の中でも特に大きかったのは第一次世界大戦と第二次世界大戦ですね。
以下に超シンプルなヨーロッパの地図を用意しましたので御覧ください。
※1900年あたりの世界とします。
左から順に、フランス、ドイツ、ロシアですね。
先に述べた大原則を思い出してみましょう。
隣同士の国は仲が悪い。
フランスとドイツはケンカします。
ドイツとロシアはケンカします。
いかがでしょうか。
ドイツとフランス
ドイツとフランスは第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも激しい戦争が行われていますよね。そもそも世界史的に何度も戦争が起きているのですが…
これはフランスとドイツの国境に『アルザス・ロレーヌ地方』という場所があるのも大きな一因です。
アルザス・ロレーヌでは鉄鉱石と石炭が取れます。製鉄業では鉄鉱石と石炭が必須ですが、アルザス・ロレーヌでは鉄鉱石と石炭がセットで取れちゃうんですよ。
鉄鉱石と石炭がセットで取れちゃう地域がフランスとドイツの国境にあるので、戦争で奪い合うんですよ。第二次世界大戦でフランス領になりましたので、現在はフランス領です。
こうやって説明を受けると『アルザス・ロレーヌ』『フランスとドイツの国境地帯』『鉄鉱石と石炭』を一生覚えていられるのではないでしょうか。
地誌を無機質に丸暗記するよりも、世界史や地政学や系統地理と混ぜながら『理解』すれば自然と身につくのです。
このnoteは『ストーリーを読みながら地政学・世界史・系統地理・地誌』を自然と学べるように意識して書いていきますね。
シベリア鉄道とフランス
先の図を再掲します。引き続き1900年あたりの世界とします。
フランスの立場になってみましょう。
ドイツが攻めてくるのが怖いですよね。フランス・ドイツの国境にはドイツ陸軍がたくさん並んでいる。怖い。
ところが、とある手段を用いるとフランス・ドイツ国境地帯のドイツ陸軍を減らすことが出来ます。
ドイツはフランスだけでなく、ロシアとも国境を接しているのです。
もしもロシア軍がロシア・ドイツ国境に屈強な陸軍を並べたら…
ドイツも当然ながらロシア・ドイツ国境にドイツ陸軍を並べますよね。
ロシアが強くなると、ドイツはロシア側にも戦力を割く必要があります。
フランスからしてみると、ロシアが強くなれば自国の防衛につながるのです。
シベリア鉄道って知ってますよね。ロシアのめっちゃ長い鉄道。
ロシアのシベリア鉄道、実はフランス資本で建設されています。
ロシアに鉄道を作ってロシアが発展すれば、ドイツはロシア側にも兵力を割く必要が出てくる。フランス目線になると自国の安全に繋がりますよね。
有り体な言葉で言えば『敵の敵は味方』というわけです。
フランスとロシアはドイツを挟み撃ちにできる。
というわけで、フランスとロシアは1900年あたりにおいて同盟関係にありました。(露仏同盟)
イギリスと日本
1900年あたりの世界において、世界の覇者はイギリスです。
次はイギリス視点で世界を見てみましょう。
イギリスの領土であった国を着色した世界地図をWikipediaから引っ張ってきました(自分で作図するのが面倒になった)
ピンクのとこがイギリス領です。広すぎる。まさに世界の覇者ですよね。
ロシアを拡大してシベリア鉄道を書き込んでみました。
世界の覇者であるイギリスは、ロシアを抑え込みたいんですよ。でも、フランスがシベリア鉄道を作ってしまったせいで、ロシアが極東(東の方)を開発してしまったんですよ。
シベリア鉄道のおかげでロシアの東側の開発が進んだ。
そのとき、ロシアは東側に不凍港を持っていなかった。※ロシアは寒いので、冬場に港が凍りつきます。
だから、ロシアは南下して冬でも凍らない港が欲しかった。
これが実現してしまうと、ロシア海軍が東側に出来てしまうかもしれない。それは困る。
でも東側までイギリス艦隊を送るのは遠いし…実は1900年あたりのイギリスは世界中で戦争をやっていて余力がなかったんですよね(後述)
イギリス「どうにかしてロシアの東側を抑え込みたいけど…どうしよう」
イギリス「あれ?なんか極東ロシアのすぐ下に島国がある」
イギリス「こいつ使って極東ロシアを抑え込むか」
こうして結ばれたのが日英同盟(1902)なのです。
日本の義務教育では『日本はイギリスと同盟を結んで日露戦争(1904)に勝利した』と習います。
でも、現実は違います。世界の覇者はイギリスです。
『イギリスは極東ロシアを抑えるために日本と同盟を結び、日本にロシアを抑えさせた』
これが正解です。
日英同盟と日露戦争
『日英同盟』と聞くと、日本軍とイギリス軍が組んでロシア軍を倒したかのように聞こえますが、実際は違います。
日英同盟の内容はざっくりいうと以下のようになります。
日本がどこかの国1つと戦争をした場合、イギリスは中立である。でも、他の国も日本相手に戦争をした場合、イギリスは日本側で参戦する。
1:1であればイギリスは中立。1:多数になるなら、イギリスは日本側で参戦する。
これはつまり『日露戦争に他の国は入ってくるなよ???』ということです。
分かりやすく言うと、イギリスがジャイアンで日本がスネ夫。スネ夫が1:1で戦うならジャイアンは参戦しないけど、1:多数になるならジャイアンが割り込んでくる。
こうして、日露戦争は1:1の戦争になりました。イギリスは中立。
日露戦争と情報戦
日露戦争は情報戦の勝利です。
イギリス様が情報の観点で日本にめちゃくちゃ協力しています。
中立(軍隊で軍隊を殴ることはしない)だけど、情報提供はバンバン行っています。
『バルチック艦隊』は聞いたことがあるでしょう。ロシアは日露戦争において、ヨーロッパ側から艦隊をぐるりと回して極東…日本と戦っているのです。
でかい軍艦は青いルート、小さい軍艦は赤いルートです。エジプトのスエズ運河を通れるサイズだと近道ができる感じです。
さて、先ほどのイギリス勢力図を再掲します。
世界中がイギリスなんですよね。バルチック艦隊ルートにイギリス領土を描き加えてみますね。
エジプト(スエズ運河)も、南アフリカ(喜望峰)も、シンガポール(マラッカ海峡)も全てイギリス領です。
バルチック艦隊がヨーロッパを出て日本に到達するまでイギリス領を通るんですよ。
もちろん中立国なので攻撃はしません。でも、艦隊の数や装備や兵員などを事細かに観察して日本に情報提供しています。
さらに…夜中にいきなりロシアの軍艦を追いかけ回したりしています。
ロシアの軍艦からしたら、いきなり追いかけられたら『日本軍に襲われた!?』となって臨戦態勢になります。殺されるかもしれないという恐怖もあります。
でも中立国のイギリスの軍艦。。。
こんな感じで遠くからぐるっと航海してきたらそりゃ疲れますよね。
それを日本が叩いた。しかも実は日露戦争を前に日本は海底ケーブルの敷設をめっちゃ頑張って、イギリス領と接続しているんですよ。だから情報を即座に入手できた。
日露戦争は情報戦の勝利。
…はぁ。現代日本ももうちょい情報戦に強くなってほしいなぁ。と思った人は多そう。
地図の再掲
ここまでの地図を再掲して復習してみましょう。
◯フランス、ドイツ、ロシアの位置関係
隣同士の国はケンカする。敵の敵は味方。
よって、フランスはロシアと同盟を結ぶ(露仏同盟)
そして、シベリア鉄道はフランスがお金を出した。
ドイツを挟み撃ちにするために。
◯イギリスは世界の覇者
イギリスは世界の覇者だった。世界中にイギリス領がある。
◯シベリア鉄道
シベリア鉄道が出来たせいで、ロシアが極東を開発して東側から南下してくるかもしれない。困った。
ん、なんか丁度よいところに島国があるぞ?
こいつを子分にしてロシアを抑えさせるか(日英同盟)
ロシアのバルチック艦隊が通る要所は全て英領。
黄色い猿が海底ケーブルを作ったし、情報を日本に教えてあげよう。
これでロシアの南下は抑えられた(日露戦争)
日露戦争はイギリス・ロシアの代理戦争というわけですね。
ジャイアンがスネ夫を雇ってスネ夫にロシアを止めさせた。
このnoteは『ストーリーを読みながら地政学・世界史・系統地理・地誌』を自然と学べるように意識して書いていきますね。
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