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【30億円調達】IVRyのシリーズC資金調達PRを振り返って

こんにちは!IVRy PRのうと(@utayk_)です!
IVRyは5月に実施した、30億円のシリーズC資金調達を記念してnoteリレーを配信中です。大変僭越ながら、私がアンカーとして最終回の記事を書かせていただきます。
今回は、IVRyの調達PRについての記事になります。



今回の調達PRの成果 🎉

資金調達PRでは以下のような反響がありました!

  • 資金調達についてのメディア掲載 18件(日経本紙・電子版、Forbes、FastGrow等)

  • 当日のXポスト230件

  • PRTIMES「SNSで話題」1位「旬速」2位

  • 資金調達関連で出したnote18件のいいね数が平均100超え

  • オンライン座談会に100人を超える応募

  • その他、資金調達がきっかけできた取材多数

調達発表当日が終わってからも、社内から「IVRyの認知があがった気がする」、社外から「当日以降もIVRyのコンテンツを見かける」「よくIVRyについて話題にあがる」など、良い反応をいただき、1ヶ月経った今でも本当に頑張ってよかったとしみじみ思っています。
個人的には、BtoB企業での広報もシリーズC資金調達も初めての経験だったので、このnoteが少しでも誰かの参考になると嬉しいです。

「チームでできるPR」×「メンバーの拡散力」×「プロダクトの面白さ」

はじめに感謝を伝えさせてください。
何社かPRを経験してきた上で、IVRyのPRはとても恵まれた環境にあると感じています。
正社員は私だけですが、業務委託でPRの先輩が2名在籍しており、日々勉強できる環境にあります。今回も戦略の立て方など、多くのことを学びながら実践していきました。

また、IVRyにはすでに入社前からnoteやプレスリリースなど、毎日コンテンツを欠かさず配信するカルチャーがあるおかげで、一定の知名度があり、普段からメンバーがSNSシェアに協力的です。
さらに、対話型音声AI SaaSという比較的珍しいプロダクト、T2D3を超える成長速度、頻繁な新機能の公開、カスハラ・人材不足解消や、電話という切り口からどの地域にも等しくAI技術を届けられる社会性など、メディアに届けられる内容が豊富で、新規情報不足で取材に困るようなことはありません。

今回の調達PRは私1人だけの力では決してなく、「チームでできるPR」×「メンバーの拡散力」×「プロダクトの面白さ」に加えて、メディア取材や社外の方のSNSシェア、VCの皆様のご協力など、社内外のありがたい掛け算のおかげで、様々な反響に繋がったと思っています。
携わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました🙌

今回の資金調達PRのテーマ:「採用」

まずは、テーマについてです。IVRyはT2D3を超えるスピードで成長していて、組織も前年比3倍と事業とともに大きくなっています。順調ではありますが、より速く目指している先にたどり着くのに最も必要なのはやはり人材の獲得・育成が優先だと考え、代表とPRチームでMTGを重ねた結果、今回の資金調達PRのテーマには「採用」を選択。さらに、採用候補者に伝えたい内容を3点に絞り、スケジュールや戦略を練っていきました。

① まだまだやることは山積みであること

IVRyはスタートアップ界隈で著名なメンバーの入社により、ありがたいことに巷で「人材ブラックホール」と呼んでいただけることがあります。一方でそのイメージから、「もう採用は十分間に合っているのでは?」「今入社してやることはあるんですか?」「自分の希望しているポジションは埋まってそう」などのお声もありました。
実際は、全ポジション募集中で、入社してやることはたっぷりありますし、どのポジションもまだ空いているのですが、まだそれが伝わっていないのが課題です。

IVRyは法人AI対話市場15兆円のマーケット、時価総額1,000億円〜1兆円の企業という壮大な目標を持っています。いずれ、グローバル進出も視野にいれていますが、日本単体で見ても、日本全国にある約500万の事業所の1%にもまだ導入できていません。
(本件については、代表取締役/CEOの奥西さんのnote「【30億円調達】 日本のAI活用を加速させる。IVRyの挑戦。」により詳しく書いています。)

IVRyの目標やそれに伴う採用募集については、プレスリリースでも資金の使用用途として挙げた他、資金調達を記念したnoteリレーにも入れて欲しいワードとして指定、企画したPodcastでも採用についての話題を入れる等、情報として入れ込むことを徹底しました。

② IVRyはAIプロダクトであること

これまでは、IVRy=電話のサービスというイメージが先行していました。電話は昔から使われている親しみやすいデバイスのため、最新技術を使ったAIのイメージからは遠く感じるものです。実際は今まで電話本体にしかなかった音声データをAIと掛け合わせた事業は、将来性のある面白いものなのですが、どうしても直接面談で話さないと伝わらないという課題がありました。(入社メンバーから「実は最初電話のサービスだと思っていたのであまり興味がなかった、話を聞いてから興味を持った」という話も聞きます。)

そこで、まず資金調達前に、AI事業を行っている企業である印象をつけるべく、プロダクトの呼び方を「電話DX SaaS IVRy」から「対話型音声AI SaaS IVRy」にアップデートを行いました。
また、プレスリリースも、コンパウンドAIシステムをはじめ、AIについての記載を中心に作成し、メディア関係者にもAIについての記事の提案を行うなど、IVRy=AIプロダクトに繋がるよう、PRを実施しました。

③ 優秀なメンバーが揃っていること

会社の魅力としてメンバーが多く挙げるのが「優秀なメンバーと一緒に働けること」でした。
IVRyには、新規事業経験者やメガベンチャー出身などいわゆる”2周目”と呼ばれる優秀なメンバーが多く存在します。登壇や個人取材で、一部存在は知られているメンバーもいますが、メンバー自身の声や言葉で、今考えていることや、事業・所属チームの魅力、今後の展望などを直接伝えるコンテンツとして、メンバー対談のPodCastや各チームの個人noteリレーを企画しました。
さらに、広くこの魅力を伝えるために、代表以外のメンバーを表に出す機会を増やしたいと考え、メンバーの取材の企画・提案や、取材時に代表と合わせてメンバーのプロフィール紹介も積極的に行いました。

いい波に長く乗るためにやったこと🏄

調達PRは当日のプレスリリースやメディア掲載の盛り上がりも大切ですが、その先も盛り上がった良い波を持続させるよう、VCとのPodCastや、各チームのnoteリレー、オンライン座談会など、様々な施策を行いました。

当日
・プレスリリース配信
Pittaさんによるカジュアル面談特設ページ
・代表取締役/CEO 奥西のnote:【30億円調達】 日本のAI活用を加速させる。IVRyの挑戦。

当日以降
・VC×代表のPodcast 2件
・メンバー対談Podcast 5件
・メンバー個人note 11件
・経営陣&主力メンバーによるオンライン座談会「資金調達の裏側とIVRyの未来」

VCとのPodcast

今回新たに投資いただいた、ALL STAR SAAS FUNDの前田ヒロさん、Boost Capitalの小澤さんと奥西の対談PodCastと文字起こしnoteを作成しました。
やりとりとしていたファイナンス担当者から予め聞いていたIVRyの魅力に思っているポイントの深掘りや、今後の課題、グローバル展開についての見解などをお伺いしました。

それぞれ豊富なご経験を持つお二人のお話は、コンテンツとしても面白いものができたのはもちろん、IVRyへの期待やお褒めの言葉は社内メンバーも鼓舞され、社内のモメンタムを上げる意味でもやってよかった企画でした。

メンバーの鼎談・対談Podcast

元々IVRyでは、”IVRy のリアルを伝える!”をコンセプトにIVRyのカラーやCultureの社内外への発信を目的として、「IVRy Talks」というPodCastを定期的に更新しています。今回は、その中でメンバー間の鼎談・対談PodCastを企画し、ターゲットに沿って、テーマとメンバーを選出、大枠の流れや質問を書いた簡易的な台本だけ用意し、自由に話してもらう形式で収録しました。

例えば初回はIVRyに興味がある人というあえて広い層をターゲットに、「代表取締役/CEOの奥西さん、VP of Growthの片岡さん、VP of Corporateの宮田さんによる、今回の調達の振り返り」のような、IVRyの展望についてお話した、どんな職種の方も聞きやすい回から始まり、「Principal AI Engineerの花木さん、Principal Engineerの成田さん、AI Engineering Managerの町田さんによるAIについて話すエンジニアに向けた回」や、「Inside Sales Manager 工藤さんとMarketing Manager 泉山さんによるSales×Marketerの回」など、職種が近い方が各チームの詳細について聞けるよう設計しました。

各チームのnoteリレー

IVRyのnote投稿数は非常に多く、現在365本のnoteを投稿しているのですが、実は各チームの日々の業務やチーム編成について書いた内容があまりなかったため、この機会に採用候補者がIVRyの業務について理解が深まる・興味が湧くnoteを各チームのリーダーに執筆してもらい、資金調達記念noteリレーとして配信しました。

依頼時にはスプレッドシートに「ターゲット/特に募集中のポジション/入れてほしいキーワード/書いて欲しい内容/貼って欲しいリンク/読後感」などをまとめ、作成をお願いしました。 また、内容によってはPRチームだけの確認が難しい内容もありましたので、同チームの方を確認者としてアサインし、ご協力いただきました。どのnoteも力が入っていて、その人の目線やチームとしての展望が書かれた、読み応えのある内容なので、ぜひ読んでみてください!(ちなみにこれを書いてる6/24時点ではいいねが平均100超えでした!すごい👏)

やってよかった/もっとこうすればよかった

やってよかった
・メディアへのアプローチ:基本的に行うものではありますが、資金調達についての取材には繋がらなくても、その時の連絡をきっかけに別の取材に繋がることもあります。資金調達情報は、事業についてや今後の展開などを話す良い機会になるので、今まで接点のなかったメディアや、媒体に合う情報提供ができずに最近連絡ができていなかった先などにも連絡をすると、意外と良い結果に結びつくことを身をもって学びました。

・SNSシェアへの協力声掛け:資金調達発表の当日、全体MTGがあったのですが、最後の10分をもらい、会社にとってのSNSシェアの重要性や、ひとりひとりの投稿の影響力について話しました。また、あらかじめ作っておいたIVRyメンバーのXリストをタイムラインに固定する時間を設け、シェアしやすい環境を整えました。

このように、IVRyメンバーのポストや、メンバーがリポストしたポストだけをまとめて見ることができます。

もっとこうすればよかった
・時間が足りない:ほとんどの調達PRの振り返りでみなさん仰ってますが、想像以上に時間が足りなくなります。とくに後半はありがたいことに取材を多くいただき、嬉しい悲鳴となりました。取材件数を完璧に予想することはほぼ不可能ではあるので難しいところですが、取材が入ることをあらかじめ想定して後半のスケジュールは余裕をもつことをおすすめします。

・仕事を配分する:やると決めた企画をすべてチーム内で完結させるのではなく、あらかじめ所要時間を計算して、作業時間確保が難しい場合は対策をとるべきでした。結果、一部作業を気を利かせてくれた他チームに巻き取ってもらったり、一部制作作業を外注したりと、先に相談・検討した方がスムーズに進められたと反省しています。

さいごに

ここまで色々書いたのですが、結論 IVRyは全ポジション採用募集中です!
紙がクラウドになったように、今後あらゆるものがAI化していく、AIシフトの波は必ずくるとIVRyは考えています。2023年のChatGPTブームから特に加速していて、時代の流れに乗っているAI事業をやっているIVRyに今ジョインするのは楽しいです。

また、IVRyにはメガベンチャーでの上場経験者や元CXOなど、経験豊富なメンバーがが多く在籍しています。入社当初、私自身もその中に入っていってバリューを出せるか不安でした。でも、「ただの同僚だと思って仲良くしてください」とフランクにコミュニケーションをとる人ばかりで、偉ぶる人が一人もいません。飲み会でめちゃくちゃカジュアルに話して、後にすごい人だったと知ってびっくりすることもある程です。

これは、IVRyがプロジェクト制・サークル制という組織デザインで、いわゆる縦型組織でない構造や、バリューのひとつであるKeep on Groovin’(多様を受け入れ、協奏し続けよう)な雰囲気がどんなバックグラウンドの人も受け入れる環境を作っているんだと思います。

ビジョンである we make "work is fun" from now“(働くことは、楽しい”を常識に変えていく)を誰よりも体現している、日々楽しく働くIVRyのメンバーと一緒に働きませんか?

6/24(月)より、オフィスも移転したので、ぜひ遊びに来てください!ちなみに社外からも大人気の壁は絶賛制作中です!公開をお楽しみに!


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