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【読書】ローマ人の物語

1年以上かけて読み続けてきた塩野七生先生による『ローマ人の物語』、現在、ハードカバー『ローマ人の物語Ⅻ~迷走する帝国~』を読んでいます。

最初は、新潮社の文庫版で読んでいましたが、途中からハードカバー版に変更しました。理由は私と同じ時期に同じペースで文庫版『ローマ人の物語』を読む方がいたからです。

借りようと思う本がないということが何度か続き、同じ図書室にハードカバー版もあったことからハードカバー版を借りるようになりました。『ローマ人の物語~ローマ世界の終焉』に関しては、ハードカバー版がないのでタイミングを見て文庫版を読んでいきます。

紀元前753年からはじまった小さな国は、独自のシステムを造り上げ大帝国を築きます。面白いのは、『ハンニバル戦記』『ユリウス・カエサルルビコン以前』『ユリウス・カエサルルビコン以後』でしょうか。

時代小説は読んでも歴史小説はろくに読んでこなかったので、途中で挫折するかなと思っていました。それが、ローマの始まりからずっと見守っていく中で、すっかりローマ人に親近感を覚えました。多神教、温泉好きと聞くと嬉しくなります。

ローマ帝国がここまで成功した理由のひとつに、インフラ整備があげられます。人が生きる上で道路の整備や水道はなくてはならないもの。それも一度つくったら終わりではなく、メンテナンスを続けなければなりません。メンテナンスの重要性を理解し力を入れていました。本全体を通してインフラについて解説していますが、『すべての道はローマに通ず』で、ローマのインフラに関して詳しく解説されています。

国を治めるためには優れたリーダーが必要ですが、優れたリーダーであっても国を治めるのがどれだけ大変か、国を維持することがどれだけ困難か、重責の重さにため息が出ます。

ローマの歴史に興味がある人、歴史が好きな人、政治・経済が好きな人にも面白いと思います。





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