【詩】誰が最初に歩いたの
1本の道がある
足首が埋まりそうな
緑の葉の中にある道だ
ひとが踏みしめつくった
道の先には駐車場がある
どこでにもありそうな道だ
ひとが通るから道ができる
行きたい場所があるから道ができる
何度も通るから道ができる
たったひとりで
たった一回で
そんなに簡単にはできないのだ
どこかの誰かが
何人ものひとが
何度もその道を使う
それなのに
誰が最初に歩いたのか
わからないのだ
最初のひとは知っているのかな
自分が一番に最初に歩いたって
それとも最初のひとも知らないのかな
自分が最初に歩いたんだって
踏みしめ踏みしめできた道
簡単には消えない
歩くひとがいる限り
行きたい場所がある限り
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