【詩】夏の音
ちりりんりん、ちりりんりん
毎年きこえる音
風鈴の音だ
風で揺れる
暑いさなかに
涼を呼ぶ声が聞こえる
ちりりんりん、ちりりんりん
あっちでもこっちでも
ちりりんりん、ちりりんりん
いっせいに鳴り響く
セミの合唱と勝負するように
ちりりんりん、ちりりんりん
夏が終わるまで鳴り続ける
ちりりんりん、ちりりんりん
夏が終わるころ
ちりん、ちりん
終了のベルを鳴らすように
ちり、りん
音が小さくなっていく
ちりん
夏の音が終わるころ
茂みのあちこちで
今度は秋の音が鳴り始める
ちりん、りん
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