【詩】突然の雷雨にご注意下さい

雲がでてきたような気がする

それもくろーい雲だ

あたりがいっきに暗くなり

頭の上に子泣き爺がのっかていそうなぐらい重い

風がしめって気温が下がる

ゴロンゴロン

雷様も遠くの方でご挨拶

まだまだあたりが暗いだけ

だけどどこかで降っている

ざんざかざかざか降っている

その雨音が風にのって耳に届く

ここはまだ降っていない

だけど黒い雲が連なる向こうで

ざんざかざかざか降っている

音がかすかに聞こえてる

だんだん大きくなっているみたい

大変だ大変だ

追いつかれないように走ってみるけど

ちっとも逃げ切れるような気がしない

ざんざんざかざか

ざかざんざん

ざかざかざかざかざんざんざん

ぽつりと頭にあたったらもう終わり

どわっと降りだし

あっという間にびしょぬれだ

くろいくろいくろーい雲は

あっという間に追いついて

さっと僕を追い越した

すうっと雨がひいてひとやすみ

今だけ今だけ

きっとすぐにまた降るぞ

だってほら

もっと大きな黒い雲

僕の方へ迫ってる