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Martin000-28 「家宝は寝て待て」/Lefty弾き語りの苦悩


2007年製 / Yahooオークションにて2021年に購入

こんにちは。「半径1mから6,371kmの愛と平和」を歌う、左利きのシンガーソングライター・歌っテルです。

小学校5年の夏に叔父から、タータンチェックのソフトケースに入った銘柄不明のフォークギターと名盤LP30枚を貰ってから人生が変わりました。
2週間毎日、右で弾くべきか利き手の左でいくべきか悩んだ末に、何かの拍子で見かけたビートルズのベース弾きがカッコ良く左で構えていたのに背中を押されて、利き手でギターを弾き始めました。
それ以来、不幸が続いています・・・笑

何が不幸かって「楽器のチョイスに絶対的に不利」なこと。

出会った時が即、買い時。
それくらい、タマ数の少ないレフティのギターは、常にレア物、争奪戦です。
もう、リスクまみれ。覚悟必須。でも、いいこともたくさん、あります。
そんな「レフティあるある!」なお話を、していこうと思います。

第1回■Martin 000-28 Lefty

盟友・じゅんや人情(以下、じゅんやくん)が大のMartinファンで、いつかテルさんには000を弾いて欲しいなぁとずっと言われていたので興味はあったんだけれども、Martinを抱えてる自分がイメージできないままでいたんですね。

2021年の春のことでした。
2ndアルバム3rdアルバムの同時進行でレコーディング&ミックスをしていました。
昼休み、エンジニアさんとスタジオ近くのうどん屋「やまびこ」で激うまカレーうどんをすすってたら、じゅんやくんから電話が!

「出ましたよ!
 マ、マ、ママ、マーティンのレフティ!
 しかも000の28っす!!
 どうします買います?買いましょう!
 テルさん買わなかったら僕が買います!」

なにやらものすごい勢いだったので、即決!さっそく手に入れてもらったのです。

お茶の水の某正規代理店〇〇楽器で購入すればきっと40万越え・・・それがなんと半値以下。
目利きのじゅんやくんが出品者さんとやりとりしてくれて直接お会いしてリアル確認もして、の購入。それもとてもありがたかったです。

いやー。素晴らしい。ほんと、家宝。
寝てたわけじゃない(むしろレコーディングしてた)けど、待っててよかった。
まさに「家宝は寝て待て」。さすがダジャレ好きなじゅんやくんのナイスアシストって感じです。わはは。

Martinにはよくありがちなボディのバインディングの剥がれはやはり起きていて、修理跡がありました。それと若干の打痕など、使用感は確かにあります。中古だし。
とはいえ、さすがMartin!!!繊細で粒立ちのいい煌めきは、やはりバツグンでした。
指弾きで奏でる単音の、上質な飴玉のようなつるりとした輝きは、何物にも替えがたい味わいなのです。
パワーで弾くより、丁寧なメロディ弾きが最高のパフォーマンスを引き出せると実感している毎日です。

ちなみにピックアップは、L.R.Baggsのアンセムをセッティング。こいつはピエゾとコンデンサマイクのブレンドで最適サウンドを創出してくれます。
生音を拾うレコーディング時とは違い、ライブ演奏の際には振れ幅の大きな演奏に対応すべく中低音のハリの強さも起こしつつ000-28らしさを保つために、このピックアップはなかなか向いているのではないか!とひとり満足しています。
また、プリアンプとして同じくL.R.BaggsのセッションアコースティックDIを通して、さらに細かでかつダイナミックな音設定もときどきやってます。

そんなこんなでこのMartin 000-28、4thアルバム以降でのレコーディングでは、もちろん大活躍してもらっています。
ライブ演奏ではメズム東京での「mesm showcase」で、最高の仕事をし続けてくれています。
次回のメズムは3月17日。
ご都合が合いましたらぜひ、聴きに来てくださいね。

いつもこころに、愛と平和を🌈

2023.03.17 歌っテル出演します@メズム東京

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