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最後の晩餐               ――画像しりとりはじめました(#159)

(#158) 視力検査→「さ」→最後の晩餐

ご主人の横に見え隠れしてる
毛布の敷かれた段ボール箱が気になって
一向に食欲が湧かない



刺身や肉といった食材はまだいいとして、とりあえず箸はいらんやろ
( ̄∀ ̄)

◇ ◇ ◇ ◇

てか、画像ネタだからまだいいような……いや、やっぱりちと不謹慎なネタやったかなぁ( ̄∀ ̄)💦
……ネコ派のワシ、書いといてナニやが若干心が痛む(*´Д`)

ペットの遺棄、いわゆる捨て犬、捨て猫といった類の末路は、言うまでもなく悲惨だ。

今回、画像が猫なので猫に絞って言及するが、
もともと野良だった猫がまた自然に戻っていくならまだしも、もともと生まれも育ちも葛飾……もとい家ネコだった場合、その寅さん……もといトラネコが (なんでトラネコ限定やねん) いきなり初めての自然界に放り出されて生きていけるかと言えば、それは極めて難しいだろう。

不慮の交通事故で命を落とすかもしれないし、病気に罹って亡くなるかもしれない。これまで何もしなくても与えられていた食事も自ら調達しなければならないのだから、それができなければ早晩、待っているのは餓死だ。

自治体や動物愛護団体等に引き取られたなら、当座はラッキーといえるかもしれない。
しかし、それがその猫の未来の安泰を保証するものかというと、もちろんそれは否、だ。

環境省の調査によれば、2020年度の引き取り猫の殺処分数19,705頭にも及ぶ (下図参照)。

中には、収容された時点で治療の見込みがない病気に感染していたり、衰弱が激しい等で死亡するケースも多々あるが、同調査データから読み解くと、少なくとも4,730頭は、収容したものの譲渡先が見つからず、施設のキャパや飼育環境等、物理的・経済的な事由で殺処分されていることになる。

ちなみに、2020年度での「所有者不明」つまりその多くが捨て猫由来の引き取り猫の総数は34,319頭。もちろんこの総てが捨て猫というわけではないが、そのほとんどが人間の都合で行き場を無くし、かつその一部は人間の手によって命を奪われるのだ。 

その中には、転勤になったら転居先がペット不可だった、等、やむを得ず手放さなければならないケースもあるかもしれない。
高齢者施設に入所することになった、なんてケースでは飼い猫まで一緒に入所ってわけにはいかないだろうから、どうしたって猫は手放さなければならない。

身内や知り合いに引き取ってくれる人がいるのがベストだが、もしそういう人が見つからない時は――

それでも、そこで「捨てる」という選択肢だけは避けてほしい。

この御時世、ちょっとネットで検索しただけでも、そういったやむを得ず一緒にいられなくなったペットを引き取ってくれる場所ってちょこちょこ見つかるのだから。

上記『NPO法人ねこ家』や『アイムペットサービス』等は、そのほんの一例である。

縁あって、家族の一員となったペットである。しかも、飼うことに決めたのは間違いなく人間の方だろって話で。

だからこそ、拠所ない事情で一緒に住めなくなったとしても、可能な限り最後まで、その「家族」の未来を考えてほしい。
どんな事情があるにせよ、ペットの立場からすれば「捨てる」という選択肢は「裏切り」には違いないのだから。

「おまえ、そんなエラそうなこと言えるんか?」

「?――うおっ!ト、トラジロー! おまへ、一体いつからそこに!?」 

お初。オイラ、トラジロー

「ずっと、コタツん中にいたろが。猫はこたつで丸くなる。常識や」

「ソラジローはどした?」

「下で、おやっさんと一緒にテレビ観とるわ。てか、おまえの部屋、さぶいねん。この季節にストーブつけんとコタツだけで暖とるて、おまえアホやろ」

「しゃーないやん。見てのとおり部屋中、四方八方、本とCDで埋め尽くされてて、コタツとドアまでの動線確保するだけで手いっぱいなくらい空間せまいんやから。こんなトコでストーブつけたら、小一時間もしたら一酸化炭素中毒であの世行きだわ」

「それで、室内なのにダウンベスト着こんで、フード被って、パームウォーマーはめて、コタツに入ってデスクトップにらみつけるってか^m^――やっぱアホやな」

「一人だからいいんだよ、これで。ま、パームウォーマーはめてると、地味にキーボード打ちづらいけどな💦」

イメージ図

「そんなことより、おまえ、エラそーに人さまのこととやかく言・え・る・ん・か?――って話しとるんやけど」

「うっ」

「なんや、やっぱし自覚あるんや。せやなぁ、人さまに
ペットは家族や、
家族捨てるんは裏切りやー、
言うて、おまえかて捨てとるやん、ジャリの時分にな」

「……」

「なに、その顔? まだジャリの頃の話やからええんか? それとも猫やのうて虫やからええんか?
 ちゃうよな。猫もカマキリも同んなじ命やもんなぁ。まだもの知らんジャリやから許されるて話ともちゃうやんなぁ」

「……すみませんでしたm(__)m」

「ふん。分かりゃええんよ。――で、ちゅーるどこ?(ФωФ)?」

「結局、それが目当てかいっ💢」

◇ ◇ ◇ ◇

ただ、自治体や各種愛護団体の努力により、殺処分となるペットの数自体は減少傾向にあるということも付記しておくべきだろう。

単純な数的比較で見ても、譲渡先の確保等ができずに殺処分された数は、2020年度の4,730頭に対し、前年の2019年度は10,741頭。ほぼ半減している(*1)

*1:ほぼ半減している:ただ、そもそも引き取られた猫の数自体が、
53,342頭(2019年度)から44,798頭(2020年度)と10,000頭近く減っている一方で、引き取り先が見つかったり飼い主の許へ返還された返還・譲渡の数は25,936頭(2019年度)から25,385頭(2020年度)とほぼ横ばい、むしろ微減、ということを考えると、減少傾向には違いないが、そこまでドラスティックな減とまでは言えないかもしれない。

2005年の殺処分総数が226,702頭という絶望的なまでに多い数だったことを考えると、「人間の身勝手による猫の犠牲」が15年で10分の1にまで減少したという事実は、単純に喜ばしいことだと思う。

人間の都合でペットとして生を受け、人間の都合で野に放り出され、挙句、人間の都合で理不尽にも命を奪われてしまう、そんなペットが1匹でも少なく、可能な限りゼロに近づくことを願ってやまない。

◇ ◇ ◇ ◇

今日の〆の一曲は、L'Arc~en~Cielで『Blame
ま、今回のキーワードはやっぱこれやね。自戒も込めて。

L'Arc~en~Cielの楽曲は、4人のメンバーそれぞれが書き、4人それぞれに個性があって良いのだが、tetsuの楽曲の特徴は、高音から低音までの振り幅が特に大きいこと。

この曲も、アホかっ!てくらい上下が広すぎて、カラオケで歌うと地獄を見る一曲。
ベースラインがぐるんぐるん廻って、聴いてる分にはすっごく気持ちいいんやけどねー( ̄∀ ̄)


おっと、今宵ももうこんな時間だ。
ヘッダ画像のご主人、馬鹿なことを考えるのはやめて、考え直すなら今ぞ(ФωФ)💦


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
思いがけずご馳走にありつけたとしても、周囲に毛布が敷かれた段ボール箱など探さずに済むような平和でグルメな一日になりますよう🌈



■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (159両目) の前の車両です。タイトル「視力検査」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。

■ 参考・出典


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