私の言葉が誰かに届けばそれでいい

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消えゆく存在、あの日の思い出

最近、人はなぜ生きるのかということをよく考えます。 幸せを掴むため。夢を叶えるため。運命の人と巡り合うため。生きる意味を見つけるため。 色んな理由がこの世の中には転がっている。 でも、どれも私にはピンと来ないものばかり。 私は、死ぬために生きているのではないかと、よく考えます。 死ぬということ、この世に別れを告げるということは、勇気がいることです。 死を覚悟するには、私の両手の中に邪魔な思い出ばかりが残っている。 この世を去らなければならなかった大切な人や、終わりを迎えた

    • ちぃさん だぁいすき

      2023年11月27日 午前9:00頃 我が家のアイドル ちぃさんが旅立ちました。 まだ整理がついていない頭で文章を書きます。拙い文章で読みづらいかと思いますが、目を通して頂けると幸いです。 今日の朝方5時半頃に父に起こされ2階へ上がると、横たわるいつものちぃさんがいました。けれど一目見た瞬間いつものちぃさんじゃないと気づきました。 そっと体に触れるとほんのり温かい。顔を見ると焦点のあってない目がどこか遠くの方を見ていました。首は座ってなくて、ずっと姉の手が支えてく

      • 聞いて私の話

        私たまにすごく人の悪口を言いたくなる。 あの人のこういうところが嫌とか、この人はなんでこういうことしか言えないのとか。 そういうのが溜まりまくってるときに、独りになるとすごく吐き出したくなる。 でもそういうのって言うべきことじゃないでしょ。 高校の時に出会った先輩が「辛いことってひけらかしていいものじゃないから、それを上手に発散できるといいよね」って言ってた言葉をすごく大切にしてる気がする。 でも時々辛さやさびしさや苦しさをひけらかして、抱きしめてほしい時がある。 そ

        • 私はここに居る

          最近台風がいくつも発生して不安定な天気が続いてますね。天気予報なんて当てにならない日が当たり前になりつつあります。 私は昔から空模様に左右されやすい性格をしているので、こんな不安定な天気ばかりの日は心も不安定になります。 考えたくもないことを考えて涙を流したり、心無い言葉を愛する人にぶつけたり、後々反省しても消化しきれないものが胸に溜まっていたり。 胸が痛くなる という言葉を比喩だと思っていたけれど、最近それがよくわかるようになりました。 明確にどこが痛くなるのか、喉と

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          4本

        記事

          「仲よーなったやん」

          最近私はバイクの免許を取得するために、仕事終わりや休みの日を使って自動車学校に通っている。 車の教習とは違って、学科もなくずっとバイクに乗っている。最初はローギアで走らされたせいで酔ってしまったけど、ものすごく楽しくてどんどん上達していく自分のおかげでやりがいを感じてる。 私が今回書きたいのは、その車校で出会った1人の男の子の話。 私は基本人の名前を覚えるのは得意なのだけど、彼の名前はなぜかなかなか覚えられなくて、勝手に「ごんぱちろう」と呼んでいる。 ごんぱちろうに出会

          「仲よーなったやん」

          この季節は雨のかわりに桜が降る

          この季節は雨のかわりに桜が降る

          こんな夜は何をしようか。

          夜は冷たく寂しい。 この頃空気が冷たくなって白い息も覗き始めた。煙草を吸う彼に、「煙が残ってるのか白い息なのかわかんないね」なんて話して白い息を吐いて見せたのを思い出す。 私はこの時期の冷たい夜を好いていて少し嫌っている。 心が萎む。涙が溢れる日も少なくはない。 それが心地いいのか憂鬱なのかはまだわからない。 恋人がいても暖かいご飯を食べて温かいお風呂に浸かっても満たされない心があるのは事実で、それは何をしても欠けたままでいる。 どれだけ太陽が強く照らしてくれても三日月

          こんな夜は何をしようか。

          大切な彼女

          以前noteに「大好きな先輩と喧嘩をした」という内容を書いた。 今回はその先輩のことについて書こうと思う。 ______________________ 中学の部活で初めて出会った彼女は、とても明るくとても優しい、憧れの存在として私の目に映っていた。 部活中にも関わらずサボって空き教室の黒板を心のはけ口にしたり、文通や交換日記をしてお互いの胸の内を明かしあったりしていくうちに、私は彼女の心に触れていった。 彼女はとても繊細な人だった。 第一印象の裏には彼女の我慢と強さが

          大切な彼女

          音の記憶

          音にはありふれた力があると私は信じている。 私は幼い頃から音楽を愛していた。音楽があることで心が穏やかになり豊かになる。 父が愛した音楽。少し離れた場所にいる母が愛した音楽。姉が愛した音楽。祖父母が戦後に愛した音楽。 誰かしらひとつは愛した音楽があるはずで、例え愛していないとしても心に刻まれた音楽はその人を時折救ってみたりするのだ。 音楽はみんなを虜にする最強の存在である。 車を持つようになってから、そんな音楽の力をひしひしと感じることが増えた。 誰かに教えてもらった

          音の記憶

          さようなら

          拝啓 大好きだった貴方へ お久しぶりです。元気にしていますか? たった3週間で別れたような女のことを、貴方が元カノとして認識してくれているかはわかりませんが、私はあの時の彼女です。 貴方は初めてを沢山くれた存在でした。 告白してくれたこと、大切に抱いてくれたこと、マフラーをプレゼントしてくれたこと、サプライズでイルミネーションに連れて行ってくれたこと、クリスマスプレゼントに指輪をくれたことなど。あげたらキリがないほどのことを、沢山してくれました。 果たして私は、それら

          さようなら

          届かない言葉たち

          私は最近遺書と呼ばれるものを書いている。 特別何かあったわけでも、こんな世界クソ喰らえだと感じたわけでもない。でも、ふと明日死ぬかもしれないなと感じたのだ。 もし私が明日死んだら、 私の想いはどこに消えるのだろう。 きっと消えきれずにこの世を彷徨ってしまう。 「お化けだ!」とひとびとを怖がらせてしまう。そんなの御免だ。 だから私は文字に残すことにしたのだ。 とりあえず書こうとした時に思い浮かんだ人の名前を、次々と書いていった。 家族や親友、お世話になった先生や、過去一と

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          呪い

          私には中学2年生の時から仲のいい親友がいる。 彼女とはとても綺麗な女性だ。何が綺麗かと言えば、顔も服装も声も手も心も何もかもが綺麗であるから、どれかひとつに絞るのは難しい。 彼女はよく私に、「あなたは私よりいい人だよ」と言う。私はその言葉が大嫌いだ。あんたはあんた自身のこと全くわかってないんだねと彼女の盲目さに腹が立つ。 私なんて、自分を守る為ならば嘘など平気でつくし、自分らしさなんてこれっぽっちもないし、すぐに落ち込んでなかなか立ち直らないような人間。 彼女より私がいい人

          よく晴れた日だった

          2020年9月27日 明朝 その時は突然訪れた。 親に起こされ2階へ上がると、こちらに背を向けてぐったりと横たわる君の姿。 私は瞬時に悟った。父は 「助けようとしたけどだめだった。」 と震えた声で説明してくれた。 「まだ温かいうちにいっぱい触ってやって。」 と付け足して。 2016年10月31日。 君が初めて家にやってきた日。 とても可愛かった。小さかった。私は、ハロウィンの贈り物だと喜んだ。 それからは、ずっと一緒に寝て君の体温をすぐそこに感じていた。だけど、いつか

          よく晴れた日だった

          真似っ子

          みなさんこんにちは はじめまして 詩(うた)です。 先輩を真似て始めてみました。 ど素人の文章ですが、よければ覗いていってください。 私は先日、先輩を傷つけました。 その先輩というのも、ただの先輩ではなく、湿気で前が見えなくなったフロントガラスをなんの躊躇いもなくいつも当たり前のように拭いてくれるような存在でした。 そんなかっこいい先輩を、傷つけてしまった。 これは言い訳にしかなりませんが、 あの時の私はとても心が荒れていて、言葉を素直に受け止められる状況ではあり

          真似っ子