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ちぃさん だぁいすき

2023年11月27日   午前9:00頃
我が家のアイドル ちぃさんが旅立ちました。

まだ整理がついていない頭で文章を書きます。拙い文章で読みづらいかと思いますが、目を通して頂けると幸いです。

今日の朝方5時半頃に父に起こされ2階へ上がると、横たわるいつものちぃさんがいました。けれど一目見た瞬間いつものちぃさんじゃないと気づきました。

そっと体に触れるとほんのり温かい。顔を見ると焦点のあってない目がどこか遠くの方を見ていました。首は座ってなくて、ずっと姉の手が支えてくれている状態。呼吸はゆっくりしているけれど、手足も力なく放り出されてしっぽも垂れ下がっている。
いつだって元気に歩き回って触られるのを嫌がるちぃさんとは全く別人の子がそこに居ました。

とても綺麗な顔で、落ち着いた様子で、意識があるのかないのかわからないような虚ろな目をしていました。
とりあえず病院が開くのを待って開いたのと同時に見てもらう予定だと聞きました。

それから私は仕事に行く準備があったので一度離れて準備をして、一通り終わると荷物を抱えて再びちぃさんの傍に行きました。
再び2階に上がった時、ちぃさんは窓際に移動されていて外を見ていました。
さっきのちぃさんとは変わって、楽しそうな興味津々げな表情をしていました。さっきより目が動いていてしっかり物を見ているようにも感じたし、瞳孔も縮んだり広がったり首が少し動くようになったり、いつものちぃさんに戻っていくようですごく嬉しかった。

そして仕事に行く時間になり、離れ難いと感じながら私は家を出ました。

そして帰ってきて少しした時、病院から帰ってきた姉と父に呼ばれ部屋を出ると、「間に合わんかった」と父に言われました。
玄関の方を見るとちぃさんを大切に抱えた姉が大粒の涙を流していました。
ちぃさんの名前を呼びながら近づくと、まだほんの少し温かいちぃさんが綺麗な顔で姉を見つめていました。
少し歪んだ瞳を見た途端いきなり実感が湧き、姉とちぃさんを抱きしめました。

これを書いている今も涙が止まりません。

ちぃさんは大丈夫だと何故か信じていたんです。外を見て嬉しそうなちぃさんを見て、このまま少しずつ元気になってくれるだろうと安心していたんです。でも、心のどこかで、「もう充分だよ。頑張らなくていいよ。」とも思っていたんです。
でも、できることなら、まだ逝かないでほしかった。

私が家でうずくまって涙を流していたり、友達に愚痴を話していたりすると、いつも降りてきて部屋の前で鳴き出すちぃさん。部屋の扉を開けると、ちぃさんは部屋の窓際に座ってただ外を眺めるだけ。だけどそれがとても心地よかった。ちぃさんを撫でているとすごく心が落ち着くんです。温かくて柔らかくて、距離感掴めてないんだろうなって感じの頭突きをされて首元を撫でるとゴロゴロ言ってくれるんです。

ちぃさんは私が辛い時いつも傍に居てくれた。
何をする訳でもない。ただ外を眺めるだけ。あの時間がすごく好きだった。

最近の私は就職面接を控えていて、ちぃさんと全く会えていなかった。ちぃさんが廊下で鳴いていても知らんぷりして面接練習や履歴書制作をしていました。今まで行き詰まった時ちぃさんに触れることが当たり前だったのに、今回はそれをしていなかった。
たまには休みなよって部屋の前で待っててくれてたのかもしれないのに、私はそれを無視してしまった。
もっとたくさんあの子の声を聞いておけばよかったな。

ちぃさんはすごく変な子だったんです。
体がおかしな方向に捻れてるのに気持ちよさそうに寝ていたり、自分でカーペットをめくってその下で寝たり、階段を凄まじい勢いで降りたかと思えば1階で凄まじい声量で鳴いたり、なかなかトイレの場所を覚えなくて私の部屋で何度もトイレをしていたり、自分から頭を擦りつけてくるのに撫でたら嫌がったり。
あげたらきりがないほど、変な子だったんです。可愛いでしょ。そんなところが大好きなんです。

本音を言うと、ちぃさんがいなくなった今、不安に押しつぶされてしまいそうになっています。
とても静かになってしまったこの家で、もう二度と彼女の凄まじい声を聞けなくなったこの家で、この先私はありとあらゆる壁に立ち向かえそうにありません。

誰かがお風呂に入ると大鳴きが聞こえてきていたのにそれもないし、夕方帰るとおやつ欲しさに甘えてきた彼女も居ない。あの綺麗な毛並みを触ることもできない。
とても辛い。戻ってきてほしいと切実に思います。


以前も、飼い猫が旅立ったことをこのnoteに書きました。

この記事に映っている子はにゃいくんといって、ちぃさんより先に我が家に来てくれた子でした。最初は全く仲良くしてくれなくて困ったけれど、次第に一緒に寝るようになってじゃれあってとても仲良しでした。

実はにゃいくんが旅立った日は
2020年09月27日。
ちぃさんが旅立った日は
2023年11月27日。

ふたりとも同じ日に旅立ってるんです。
にゃいくんが、もう頑張らなくていいよと声をかけてくれたんだと私は信じています。
ちぃさん、お兄ちゃんと仲良くしてね。
にゃいくん、ちぃさんをよろしくね。

明日、ちぃさんを火葬します。

写真でしかちぃさんに会えなくなるけれど、いつまでも忘れないよ。ちぃさんが居てくれた日常も声も真ん丸なお目目も、忘れないよ。
ちぃさんが沢山の人に愛されていたことも忘れない。

寝顔が綺麗すぎて呼吸しているように見えるし、のびーってして起き上がりそうにも見えるから、明日本当にさよならだって思うと苦しくて切なくて離れたくないと思ってしまうよ。
まだそばに居てほしかったよ。面接の結果も報告したかったよ。ちぃさんに話したいこといっぱいあったんだよ。鬱陶しそうな顔しながら聞いてほしかったよ。
これからはお空にいるちぃさんに話しかけるから、ちゃんとこっち向いて話聞いてね。

可愛い可愛い私たちのちぃさん。
お別れなんて言いたくないけど、またいつか遠いところで会おうね。
いつもみたいに、大泣きする私の傍に今居てくれてるのかな。抱きしめたいなぁ。

頑張ってくれてありがとう。
癒しを沢山ありがとう。
思い出と笑いを沢山ありがとう。

この文章でさえも書き終わるのが寂しいよ。

可愛い可愛い私たちのちぃさん。
だぁいすき。

本当にありがとう。

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