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行けたら行く でも行けなかったらゴメン

鶯色というフォークデュオがある。
近所のゆすらごという喫茶店が音楽フェスを開催した時に出会った。
鶯色はサイケデリックなフォークデュオで、メンバーの山田民族さんは年配の男性なのだが、網タイツとハイヒールを履いてパフォーマンスする。
サイケではあるがフォークなので、どこか落ち着いた感じもある。
そのギャップが良くて、引き込まれてしまった。

鶯色の歌で「行けたら行く でも行けなかったらゴメン」という歌詞があるのだが、最近の私の出勤前の気持ちはそんな感じだ。

私の仕事はインターネットで物を売る仕事なので、
毎日7時間はパソコンの前に座って、データを見たり、資料をつくったりしてる。
20代から30代はとても忙しかった。
徹夜したり、帰れなかったり。
でも楽しかった。
仕事よりもプライベートが抱えてる問題のほうが大きくて、没頭すればするほど忘れることができるというメリットがあったにせよ、楽しかった。
徹夜中、3時くらいに抜け出してサウナにはいって気合を入れなおしたり、
一人打ち上げと称して、終電と闘いながらビールと餃子を食べたり。
1つプロジェクトが終わると、やり切った!という充足感があった。

今はどうだろう。
働き方については社会の認識も変わりつつあるので選択肢が広がっている。
テレワークやフレックスを駆使してなるべく定時間以上は働かないようにしてるし、プライベートで抱えてる問題もなくハッピーな状態なのに、なにか満たされないんだよなー。

楽しくない職場に毎日行くのは苦痛だし、そこまで人生長くない。
だから「行けたら行く でも行けなかったらゴメン」という感じなのだ。

いま在籍している会社はだれもが知ってる会社で安定してる。
同僚ものんびりしているし、意思決定は遅い。
よくある大企業という感じだ。
なのに、どうして楽しくないのだろう。
ハードモードに人生が設定されてたのが、急にイージーに変更されてしまった感じなのが物足りないのだろうか。
贅沢な悩みだよなと思いつつ、最近は生きてる。
なんとか。

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