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短歌集

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和語だけで旧仮名遣いの和歌と、和語以外も入り現代仮名遣いの短歌との両方を収録しています。
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2021年9月の記事一覧

月の息づき 【短歌】

月の息づき 【短歌】

中秋の名月、古歌のとおり千々にものを思わせるものですね。

筆とりて つれづれ思ひ 詠む人の 前髪揺るる 月の息づき

さすらひのニヒルも 【短歌】

さすらひのニヒルも 【短歌】

さすらひのニヒルもたまに笑ふのだ
サボテンに花開くがごとく

写真 【文と短歌】

写真 【文と短歌】

写真は不思議です。人為と偶然との出合いに、時が瞬時の痕跡を残します。現実と心との接点の偽りのない厳粛。出合いと別れとの啐啄同時。

偶成の写真一枚かの時を
辿る糸口夢の入口

さらさら指の 【短歌】

さらさら指の 【短歌】

鈴虫の声聞きながら君の髪
さらさら指の梳る湯上がり

※フィクションです。