【受験生必見】試験やテストでケアレスミスを防ぐテクニック!その②問題文の読み間違いや解答方法のミスを防ぐ方法【試験対策】

試験でのケアレスミス、一番よくあるのが、問題文の読み間違いや解答方法のミスではないでしょうか?

前回その①では、見直しする時間を作る方法について説明しました。そして、作り出した見直し時間でどのように見直しを活用しながら、ケアレスミスを防ぐ方法について解説していきます。

本記事では、問題文の読み間違いや解答方法のミスを減らすための具体的なテクニックとして以下の3つについて説明します。

・問題文の語尾や否定語をチェックする
・答え方を確認する
・出題者の意図を考える

問題文の語尾や否定語をチェックする

ケアレスミスを防ぐために、問題を解く時にまず注意したいのは、問題文を正確に読むことです。特に日本語の場合は問題文の語尾や否定語に注意しましょう。
例えば以下のような場合です。

・〜に当てはまるものを2つ選びなさい
・〜に当てはまるものをすべて選びなさい
・〜に当てはまらないものを選びなさい

ここで太字にした箇所は解答する上で最も重要です。問題を解く時には必ずチェックし、太字部分に下線を引いたり丸で囲ったりして強調することを習慣にし、しっかり意識して解答すると良いと思います。見直しをする際にも強調した部分を再度確認しましょう。もし、見直した時に強調された形跡が無ければ、最初に解いた時にこの部分を見落として解答した可能性が高いことがわかります。

選択肢が文章になっている場合も同じように、気を付けましょう。
例えば、選択肢が以下のような場合です。

ア)AはBなのでCである。
イ)AはBなのでCではない。
ウ)AはBなのでCとは限らない。

ここでは各選択肢の文の語尾だけが異なるので、その違いを意識しやすいと思います。しかし、全く異なる文の中では、否定語が入っているかいないかを見落としやすくなるので気を付けましょう。
また、選択肢を選ぶ際はその根拠となるポイントの部分を強調しておくと見直ししやすいです。

例題を出すので、実際に問題を解く時にどこを強調し、何と解答するかを考えてみてください。

次のうち元号に関して正しい説明をしている文章の記号を全て答えなさい。
ア)2020年から元号は令和になった。
イ)2019年に平成の元号は終了した。
ウ)令和の元号が始まったのは4月ではない。

このような問題を解く場合、以下に示す太字部分を強調出来ていれば概ね良いと思います。また、選択肢自体に解答を書いておくと良いです。

次のうち元号に関して正しい説明をしている文章の記号を全て答えなさい。
✕ア)2020年から元号は令和になった。
○イ)2019年に平成の元号は終了した。
○ウ)令和の元号が始まったのは4月ではない

問題を一通り解き終えた後の見直しでは、語尾や否定語を見落としていないか意識しながら問題文を再度読みましょう。既に述べたように、語尾や否定語などのポイントを強調しておくことで、解答を考えた際にどこをポイントにしたのかが明確になり、短時間で見直しできます。
また、選択肢に○や✕を書いておけば、解答用紙を見返さなくても問題の見直しができ、さらに、考えた通りに解答できているかは、解答用紙と○や✕だけを見ればチェックできるので、オススメです。

答え方を確認する

ミスを減らすテクニック2つ目は、答え方が正しいかどうかを確認することです。これは、マークシートの場合と記述式の場合で異なりますので、それぞれ解説します。

マークシートの場合

マークシートで最も注意するべき点は、ズレて解答しないようにすることです。一つでもズレてしまうと、あなたが考えた解答ではなくランダムにマークしたのと変わらない結果になってしまいます。絶対に避けなければならないミスです。
どんなに時間が無くても必ず確認してほしいのは、あなたが解答した最後の問題番号と解答用紙を塗りつぶした問題番号が一致することを確認することです。もう少しだけ見直しの時間があれば、ランダムにいくつかの問題に対して問題用紙に書いた解答と解答用紙にマークした解答とが同一であることを確認してください。ちなみに、この確認を行うためには、問題用紙に答えを記入しておく必要があります。問題用紙に記入を禁止されていない限りは、見直しの観点からも、速く問題を解く観点からも、必ず答えを記入することをオススメします。

次に注意するべきなのは、問題番号の順番を間違えないようにすることです。文章中の問題番号ではこのミスは起こりづらいですが、図形や表示の中では問題番号を振ってある順番を勘違いすることがあります。そのため、見直しの際には、図形や表の中ではきちんと問題番号をアイウエ…等と順番に見ながら、問題用紙に書かれた解答と、解答用紙にマークした解答が同一であるかどうかを確認しましょう。

マークシートで注意するべき3つ目は、問題番号が複数の場所で使われている場合です。
例えば以下のような場合です。

21世紀の元号は、【ア】と【イ】があり、【ア】は2019年の5月から始まった。
選択肢:
a 昭和、b平成、c令和

このように、【ア】が2回出てきている場合です。
ここで注意しなければならないのは次の2点です。
1点目は、問題文2回目の【ア】の部分を【ウ】だと思い込んで、【ア】c【イ】b【ウ】cのように解答してしまわないことです。ただし、このミスはマークシートの場合の最初に述べたズレが生じるので、これまでに述べた見直し方法で対処出来ると思います。
2点目は、問題文2回目の【ア】を見逃したり、既に【ア】は解答済だからと、読み飛ばしてしまい、【ア】b【イ】cと逆に解答してしまわないことです。マークシートの問題は多くの場合、マークシートの正解が一意に定まるように作られています。この例だと、「21世紀の元号は、【ア】と【イ】があり」までを読んだ段階では、どちらがbでどちらがcかは定まりません。そのためその後に「【ア】は2019年の5月から始まった。」というヒントから【ア】がcであることがわかり、結果として【イ】がbになります。解答する際に答えが複数通り考えられる場合は、問題番号が複数回登場して一意に定めるヒントがある場合が多いので、必ず確認しましょう。ただし、答えが複数通りある、と気付けるのはその問題を解く知識が十分にある場合が多いと思います。複数通りあることに気付けなくても、問題を注意深く読めば、同じ問題番号が複数存在することには気付けます。複数同じ問題番号があることは、その問題を解くためのヒントが多いことでもあるので、わかるヒントから答えを埋めていきましょう。
見直しの際には、同じ問題番号全てに適切な解答であるかを確認しましょう。可能であれば、同じ問題番号を見つけたら問題用紙上で強調しておきましょう。

記述式の場合

記述式の問題で生じやすいミスは答え方の条件を見落とすことです。
例えば以下のような場合です。

・20字以内で答えなさい。
・理由を述べよ。
・「〇〇」と「△△」の語句を使って説明しなさい。
・小数第2位まで答えなさい。
・当てはまる記号と、その理由を述べよ。

このような条件から逸脱して解答すると、いくら正しいことを知っていても間違い、または減点になります。
問題を解く時に、条件と思うものを見つけたら必ず強調しておき、意識して解答を作成しましょう。
見直しの際にも条件をきちんと確認し、見落していた条件や、解答に用いなかった条件があった場合は、恐らく不十分な解答になっているので、再考しましょう。

出題者の意図を考える

本章は、試験問題で8割以上を目指すような上級者向けの内容かもしれません。本章を読んでも何言ってるかよくわからない、と感じた人は特に気にせず、読み飛ばしてくれても大丈夫です。
あなたは試験問題を誰が作っているか知っていますか?そして、問題を作った人はなぜその問題を出題したのでしょうか?
このことを意識して問題文を読めるようになると、場合によっては問題を解いている最中に、次の問題を予想できたり、解答する時のポイント(採点する時のポイント)が理解できるようになります。

試験問題とは基本的に、選別を行う(優劣をつける)こと、理解度をはかること、を目的に作られていると考えられます。
そのために、試験範囲において、最低限知っておいてほしいこと(簡単な問題)や、より深い知識や思考を要すること(難しい問題)をバランスよく作成しているはずです。

あなたが受ける試験は、誰がどういう目的で作成していて、どんなことを求めていると思いますか?
このことを事前にしっかり考えてみてください。
そうすることで、こんな出題であるはずがない、こんな解答になるはずがない、という可能性に気付きやすくなります。ケアレスミスとは極論を言えば気付けなかった結果による失敗なので、こうした気付きが少しでも多ければ、ミスをしにくくなると考えられます。

例えば、試験範囲の中に沢山の重要か公式が含まれていたとします。そして、問題を解いていると、同じ公式ばかり用いる解答が多かったとしたらどうでしょう?出題者はきっといろいろな重要な公式を使いこなせるかを問うだろう、と考えられるのに、自分の解答は一部の公式しか使っていない…ということは、どこかで条件を見逃して間違った解答をしているかもしれない、と考えられる訳です。

他の例を挙げます。試験範囲がA、B、Cの3つで、既に解いた問題がAとBを使っていたとします。最後の問題が全くわからず解答する糸口すら見つかっていない場合、どう対処しますか?出題者の立場に立ってみれば、Cの内容を問う問題が存在しないのはおかしいと気付けるはずです。何を使うかわかれば問題の難易度は下がりやすいので、そこから解答に辿り着けるかもしれません。

見直しする際にも、ぜひ出題者の立場から試験問題を見つめ直してみてください。ただの解答者の立場では気付きづらかった点に気付きやすくなると思います。

本記事のまとめ

ケアレスミスの中で最も多い問題文の読み間違いや解答方法のミスへの対策として、以下の3点について解説した。
・問題文の語尾や否定語をチェックする
・答え方を確認する
・出題者の意図を考える

最後まで読んでいただきありがとうございました! あなたの人生にほんの少しでも価値を提供できていれば幸いです。 どのくらいの価値があったでしょうか?100円くらい?1円の価値もない? 下記の「気に入ったらサポート」ボタンから、あなたが感じた本記事への価値をご入力いただけます!