見出し画像

EdCamp Matsuyama #5

今日は5回目のEdCamp Matsuyamaでした。元々は自分が松山に来たタイミングで松下さんと飲みに行った際に、近場で声かけて集まった面子がほぼ同年代だった事から「何かやりたいね!」で立ち上がっグループな訳ですが、気付けばもう5回目!!
今回の学び・気付き・モヤモヤなどを備忘録がてら残そうと思います。

セッション1

最初は「学校って何?」的なテーマのテーブルに着きました。集まったのは私立中高の先生3人、国立中学の先生1人、高校3年生1人と私でした。
初めは私立中高の先生から「不登校の生徒」という切り口から、自分で勉強しているのであれば学校は必要なのかどうかという問題的きから始まりました。確かに知識・技能の習得だけであればyoutubeや参考書などで十分に賄えてしまう時代ですので、その生徒さんはそれで良いと思っているそうでした。大学に行く為だけであれば、通信制高校に通う手段もありますし、高卒資格をとる方法もあります。そこから、高校に通う事も一つの手段だという話や大学を出た後の社会の話、学校に通う意味って何だろう、という話など広がりました。
途中で高校生から「先生たちが休みを取得する事に抵抗があるのはブラックではないか」という問題提起が。これに対しては先生方としては、やりがいもあってやりたい事もあるので、一律に休ませたり退勤させられる方が嫌だとの回答が。正直、結構驚きました。先生たちは本当に凄い…。
最後は「大人になって学校生活で役に立った事はなんですか」という質問についてのお話に。大人からの回答は、

  • 好奇心(ワクワクする力)

  • コミュ力

  • 読解力

と言った回答が。高校生にも役に立ちそうだと思う経験について聞いてみると、

  • 先生に好かれる力

という回答。これはかなりざわざわしましたが、年上の人に好かれる様なコミュ力は確かにあって損では無い、という話でお開きとなりました。

セッション2

続いて、「地域連携や開かれた学校」的なテーマに参加しました。集まったのは私立中高の先生3人と国立中学の先生1人と私。
このテーマは私が同様の付箋をいくつか出していたので、私から「地方の教育で首都圏を越えるには?」といった問題提起をさせて頂きました。というのも、昨日訪れた新居浜市のある中学校では子どもたちが主体で地域と連携した農業関係の探究活動やクラウドファンディングなどを行い、取り組みについて農林水産省に見学に来てほしいと手紙を出し、結果的に省庁の方々が視察したという話を聞いた為です。凄く面白く、先進的な取り組みをしているにも関わらず、周りの人たちに知られていない事に違和感を覚えました。一方で、先生に言われるがままやらされているであろう様な首都圏の取り組みがTVニュースに流れるなどしており、本当に大事な取り組みは生徒主体で動く事ではないか、という様なコメントをしました。そこから各校が上発信をしているのかや、発信する事のメリット/デメリットなどの話へと広がりました。
終盤では教員が情報をアップデートできているのか、またアップデートできる仕掛けを学校ができているのか、などの話になりました。そこから、お互いに風通しがよくなる様に学校間で交流してみてはどうか、という話から私立中高の先生が国立中学の生徒に対して出前授業を行う、という具体的な行動まで決まりました。EdCampで具体的な行動まで決定するのは珍しいですが、松山という狭い地域開催故の良いところが出たかもしれません。

セッション3

最後は「主体的・対話的な学び(新課程)どうなの」的なテーマに参加しました。ここでは企業の方1人、私立中高の先生3人と私でした。
この回はかなりフワフワ・モヤモヤしました。そもそも新課程の内容を真面目にやったところで、大学共通テストの点数が伸びるわけでは無いので従来通りの教育を行う先生が多いという話や、主体性を評価するなんて無理じゃ無いか?と言った話。中学受験をして入ってくる生徒たちはペーパーテストの点数をとる事が得意で自分で考えて行動する事が難しい、探究的な活動に反発する、医学部に行けば医者にしかならないで済むから医学部に行く生徒がいる、などかなり混沌を極めました。それはおそらく遡ると小学生から敷かれたレールに乗ってきたので、レールがないと困ってしまう環境や、結局ペーパーテストでしか合否判定ができない現行のシステムなど、様々な要因が複雑に絡んでいるのではないか、と。
最終的には私立中高の先生の夏休みの自由研究の話で盛り上がりました。自由研究を見ていると、とりあえずやった研究、保護者と相談しながらやった研究、保護者がやったであろう研究など初見で大凡分かるそうです。そんな中で、ある年の生徒の研究テーマに「キンキンに冷えたビールを提供するには?」というものが出てきました。生徒さん曰く、大好きな両親が美味しいビールを飲めるにはどうしたら良いかを研究したそうです。何と素敵な視点・・・自分の子どももそういう研究してほしい(違うか)。結論はコンビニで買うのが最短最適、だったそうですがコンクールで賞も受賞したと仰っていました。

まとめ

今回のEdCampもすごく充実した時間が過ごせました。もう3時間?という体感速度でした。勿論オンラインでもある程度は出来るのですが、密度と言いますか、情報量とワクワク感とあっという間感は対面でないと難しい気がします。
また今回は下は10代〜50代まで幅広い年代、学生、教員、企業人、個人事業主など様々な立場の方々にご参加頂けました。「教育」は児童生徒、教職員、保護者、地域の方々、国、などなど多くの人が関わります。引き続き、EdCamp松山ではどの様な方のご参加も大歓迎です。次回は年明けかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?