見出し画像

世界一詳しいETF特集 第五章

こんにちは、アメリカ株式義塾です。『世界で一番くわしいETF特第五章集』では、前回に引き続き、

ETFのことが最も正確にわかるSEC情報開示データにまつわるN-CSR情報開示について説明します。

前回はこちらから(第4回)




内容は多少難しいですが、個別株より米国ETFに目が行くようになった方には役立つ情報だと思います。

 運用会社が発行したETFについて高度な情報を得るためにはどうすればいいのか、報告書のどのセクションを探るのか、詳しく説明します。


N-CSR

N-CSR報告書を開けばさぞ驚かれるでしょう。

本当に長いんです

思わず目を疑うほどに長いです。なぜこんなに長いかというと、先ほど説明したように、一つのETF資産運用会社が10個以上のETFを運用している場合も多いからです。各ETFにまつわるすべての説明が記載されたドキュメントであるため、当然ながらページ数が多くなってしまいがちです。ですから、時間がない場合は、最後まで読まなくても大丈夫です。一番肝心なところだけ押さえておけば十分です。


ではまず、下記のリンクを開いてご覧ください。


N-CSRで抑えておくべきポイントは?

英語がお悩みですか?ゼンゼン大丈夫です!日本語でも読めるんです。

ㆍManagement's Discussion of Fund Performance:当該運用会社が発行しているETFのコンセプトと戦略を説明している個所

ㆍSchedule of Investments:当該運用会社が発行しているETFのポートフォリオをざっくり見てみたい時に参考にできる個所

ㆍShareholder Expense Example:当該ETFが出す分配金から控除される信託報酬を確認できる個所

ㆍFinancial Highlights:当該運用会社の財務諸表のこと。実績抜群のETFだと、その財務諸表もきちんと整っている。しかし、ダメなETFの場合はちぐはぐな財務諸表が目立つため、少なくとも一度は目を通しておくことがお勧め。


英語は苦手なのに…日本語で読める方法はないの?

日本語に翻訳

あっという間に翻訳が仕上がるようになりました。そんなわけで、英語が苦手な方でも大丈夫です。気軽にGoogle翻訳をどんどん活用していただければと思います。では、早速N-CSRレポートをGoogle Chromeで開きましょう。次に、上に載せたスクリーンショットのようにウェブページを右クリックし、画面に出てきたメニューから「日本語に翻訳」をクリックします。


もちろん、翻訳文が完璧なわけではありませんが、内容は十分理解できますよね。一応ここにGoogle翻訳で読みやすく訳した内容をまとめました。それでは、これから順番に説明していきます。

Management's Discussion of Fund Performance
ファンドの実績にまつわる経営陣の議論

報告書の最初のセクションでは、

ETFに反映される株式市場全体についての説明を見ることができます。

このセクションは、今後の市場の状況を予測する内容が詰まっているため、ぜひ読んでいただきたいです。株式市場全体とETFのコンセプトを理解するのに大変役立ちます。

このセクションでは、それぞれのETFの最新の実績と、その背景を報告しています。上記の画像では、ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)のパフォーマンスレポートが表示されています。ARKQの構成銘柄の中で最も実績が良いのはNVDAとACHRなどです。


パフォーマンスが低いのはTSP、VLDなどです。このような実績が出た背景についても、補足説明が記されています。


このように、当該ETFとS&P500、MSCI指数などを比較するチャートもあります。これを見れば、その実績の良し悪しが一目でわかりやすくなります。


株主への手紙

このセクションの題名はいつも決まっているというわけではありません。

ETFの運用会社によっては「Letter to Shareholders(株主通信)」などの題名がつけられることもあります。上の画像はSOXL、SOXS、LABU、そしてLABDなど、様々な投資信託を数多く運用する「Direxion ETF Trust」の半期報告書です。運用実績の詳細、要するにパフォーマンスの良し悪しとその分析結果まできちんと補足されていますね。

自分の目的や狙いに見合ったETFがまだ見つからない場合、とりあえずウィンドショッピングをするかのように気軽にETFを見てみましょう。前述した調査方法などを活用して、ETFにまつわる情報を確認し、実績を確かめた上でショッピングを楽しんでいただければと思います。


さて、今日はここまで。



今日のポイント

N-CSRの活用方法、そして見るべきセクションについて理解ができましたね。

次回はさらに続けて中身を見ていきます。


当ウェブサイトにおける投資関連コンテンツは、情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではございません。当ウェブサイトの情報を基に行われた投資の結果については、いかなる保証も致しかねます。投資は市場の変動により元本が減少するリスクを含みます。投資を行う際には、投資家ご自身の判断で、独自のリサーチや専門家の助言を基に行うことをお勧めします。 また、当ウェブサイトの情報は、最新のものであるとは限らず、予告なく変更されることがあります。当ウェブサイトの情報を利用することによって生じたいかなる損害についても、責任を負いかねます。投資を行う際には、必ず最新の市場情報や財務資料をご確認いただき、ご自身の責任と判断で行ってください。

免責事項

次回予告

「N-CSRの読み方 その②」

どのように読んで判断に役立てれば良いのかお伝えします。


※本記事は連載となります。次回の投稿までしばらくお待ちください。※


現在、アメリカ株式義塾では期間限定「無料」で記事を発信しています。
フォローして、お見逃しなく!

*5月以降はメンバーシップ限定記事を発信する予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?