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ファシリテーションにおける当たり前の肯定とは

先日、安斎勇樹さん率いる「MIMICRY DESIGN」が主宰する学びのコミュニティ「ワークショップデザインアカデミア」で会員限定配信されている動画コンテンツに出演してきました。ぼくが開発に携わった赤ちゃん向けワークショップや児童館での活動の実例から、「企業内の研修」や「組織内ファシリテーター」の話にひろがっていきます。

ぼくはこの動画のなかで「企業内の研修は、モチベーションがある人にとっては学びを得られる場だが、ない人にとっては時間が無駄だったということになる」ということを言っていて、これには語弊があったと思っています。ちょっと訂正したいという気持ちを込めて書きます。

「ある研修が学びになるか、時間の無駄になるか」は研修のつくり方によります。ということで、こんなツイートをしました。

組織のなかで仕事をする人たちは、モチベーションのあるなしに関わらず、当たり前にやっていることがあります。「仕事だからねぇ」と割り切ってやっていることです。その「当たり前のこと(=Y)」がいかに素晴らしいかが語られ、別の言葉(=X)で意味づけるられると「そうか、私たちがやっていたことはXだったのか」と自信につながります。

このようなストーリーはシンプルです。それでいて、当たり前にやっていた仕事Y=新しい概念Xであるという驚きがあります。そして観察やヒアリングに基づいているために信頼性があり、具体的です。さらに、これまで誰にも褒められなかったことを肯定されるという、エモーショナルな体験があります。

当たり前の肯定は難しいですが、あの手この手で試みる価値があるファシリテーションだと思っています。その一方で、この方法は「ストーリーによる意識操作」ともいえるので、アジテーションっぽくもなる危険もはらんでいます。やりすぎ注意です。

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ワークショップファシリテーター/株式会社ミミクリデザイン・アートエデュケーター 定期マガジン「アートの探索」では、アートを触媒とする学びの場づくりに関するコラムの執筆と、対話型鑑賞イベントを開催しています。 著書『意外と知らない赤ちゃんのきもち』(スマート新書)

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