これから大学生になる人、受験勉強を始める人たちへ

4月ももう間近ですが、20年前のその日、私は大学生になり、その四年後、社会人になりました

もともと大学に行くつもりはありました
勉強も好きではなかったけど、社会に出るまでに何かを身につけたかった
文系理系共にてんでだめだったのですが、強いて言うなら、
数学は人並みにできたので、理系に進む、できればパソコンの知識を身に着けたいなと思ってました

その頃はまだ、インターネットは常時接続ではなく、大学のキャンパスさえどこでもネットがつながる時代ではなかった
今の人からは、常時接続じゃないってどういうこと?って感じでしょう

私は4人兄弟の長男で、下に3人が控えてましたので、本当なら国立に行くほうが家庭のためだったのでしょうが、そんなに賢いわけでもなく、片道2時間以上かけて通うことを条件に、大学に進学させてもらいました

幸いにも当時中の良かった同級生が同じ大学の同じ大学学科で、当時からパソコンに詳しく、頭も良かったその友人に必死でついてくつもりで勉強してました
高校の時、ちっとも勉強しなかった自分にとって、間違いなく一番勉強したのが大学四年間だったと思う

取得した単位のうち、半分以上が、数学と情報だったと思う
それはそれは苦行だった
なんであんなに必死にできたのだろうかと、
今では思うのだが、当時から大学に行かせてもらってるという自覚はあったし、
いつからか、それを糧に飯を食っていくという腹づもりもしていた

当時、夢に描いていたのはグラフィックデザイナーとか、ウェブデザイナーとか、所謂クリエイティブと言われていた仕事につきたいと思っていた
ただ、その友人のおかげで、多少のプログラミングスキルはあったし、何を隠そう、3年、4年はその友人と同じ研究室で、卒研用のシステム開発をしていた

何を開発したかというと、今で言うところのboxや、google driveのような、クラウドストレージだった
今思えば、クラウドストレージが当たり前になってきたのも最近なので、軽く10年は先を行っていた
一応論文誌にも乗り、そのシステムにはDataStationと名付けた

その実績、成績が評価され、就職は学科で一人目な内定ももらった
その時すでに配属は情シスと言われていたし、なんの不満もなかったので、早々に就活を打ち切った
就職氷河期とも言われていたこの時期に、なんの苦労もなかった就活だったが、それは4年間の大学生活の努力の賜物だと断言できるくらいには頑張った

それから20年、今では3社目の会社にいるが、変わらず情報システムの仕事をしている
大学で勉強したおつりで今までやってきたわけでもないし、過去2社の経験だけで今の仕事をしているわけではない
それでも過去があったからこその今

もし違う大学に行ってたら、あの友人と違う研究室だったら、最初の就職先があの会社でなかったら、なにか一つ違っていたら、今自分がどうなってたかわからない

本当はもっと先進的な設備のある大学に行きたかった
行くならここだ!と内心決めていたところがあった
親もそれは知っていて、今でも、あの当時もう少し余裕があったら、とか、次男、三男が就職すると分かっていたなら、なんて話をしてくれるが、
もし自分の望み通りの学校に行ってたなら、今はなかったので、いろんな制約を差し引いても、親には感謝しかない

ちなみに在学中、勉強ばかりしていたかというと、そういうわけでもなく、人一倍バイトもしていたし、なんの形にも残らないくらい遊びに金を使っていた
その上で200万くらいの貯金もあった

結局の所、どこで頑張って、どこで力を抜くのか
努力は後々になって返ってくる、たぶん返ってきているのだろうが、
努力しなかったときの結末は知らない

ただ言えるのは、やろうと思ったら、とことんやれ
勉強でも、遊びでも、バイトでも
一生懸命やったことは、絶対に無駄にはならないし
いざってときにその努力が必ず報われるから

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