見出し画像

共同通信「日中戦争は侵略戦争か?」→村山首相「侵略の定義はない」

共同通信・石井暁「日中戦争は侵略戦争か?」
岸信夫防衛大臣「歴史を真摯に考えていかなければいけない」
石井「日中戦争は侵略戦争か?」
大臣「差し控える」
石井「なぜ差し控える、重要な問題だ」
大臣「重要な問題だからこそ差し控える」
石井「防衛大臣として答える必要がある」

まず、そもそもこの質問が防衛大臣としての職責に何の関係があるのか。

ちなみに、1995年10月12日の衆議院予算委員会での、村山富市首相の答弁を見てみましょう。

 ただ、侵略という言葉の定義については、これは例えば国際法なんか検討してみましても、武力をもって他の国を侵したというような言葉の意味は解説してありますけれども、侵略というものがどういうものであるかという定義というものはなかなかないのですね。したがって、どの時期が侵略であったかという時期を設定することについては、国際法上の解釈から見ても余り意味がないのではないかというふうに私は思うのです。

信じられますか、これ、村山首相の口から出た言葉ですよ(笑)。

この発言は、国会会議録検索システムで簡単に見つけることができますので、ぜひご利用くださいませ。https://kokkai.ndl.go.jp/

左派マスコミはよく「安倍政権が国民を分断した」と言いますが、国民を分断しているのは、政治家にこういうことを言わせようとするマスメディアのほうじゃないでしょうかね。

世の中には、白黒つけずに曖昧にしておいたほうが良いことも沢山あるのです。なのに、無理に白黒つけようとすれば必ず賛成派と反対派に分かれる。そうやって分断が生まれる。もちろん、曖昧にしておけない問題というものもありますが、少なくとも、過去の歴史の問題なんて、曖昧にしておいても職務になんの支障もない。

岸大臣の「重要だからこそ差し控える」という答弁は、正鵠を得ている。

だいたいさ、防衛大臣は歴史学者じゃないんだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?