それでもトランプ氏のTwitter永久凍結が好ましくない理由
トランプ氏のツイートは暴力煽動の含意があったとか、メルケル独首相の発言はトランプ擁護ではないとか、色んな意見が出てますが…。
まず、メルケル発言についてですが、私は何年も前から、私企業が独裁的に個人の発言を取り締まるということに危惧を抱いてました。ですので、凍結は法律に拠るべきだ、という主張は納得がいきます。しかし、それは裏を返せば、現状では米国にそのような法律がないのだから、今すぐの凍結には反対しているとも取れます。
そして本題に入りますが、現在のTwitterのシステムは、アカウントを凍結すると、凍結の原因となった発言だけではなく、そのアカウントから発信されたすべての発言が見ることが出来なくなります。
これは、単にアカウントの所有者にとってのみの不利益ではなく、全ての利用者にとっての不利益です。
凍結されたアカウントの投稿を引用したツイートや、凍結されたアカウントとの会話など、これら全てが歯抜け状態になり、どのような会話をしていたのかが分からなくなるのです。
また、トランプ氏を批判していた側にとっても、トランプ氏の過去の発言を検証することが難しくなるのは損失です。
要するに、アカウントは凍結しても良いが、凍結されたアカウントのツイートを全て見えなくするのはやめろ、と言いたいのです。
私は今のTwitterの凍結システムが改善されない限り、誰に対してもTwitterは使わないことをお勧めします。