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「野党連合政権」という言葉の矛盾。閣外から政権を操ろうとする不気味さ。

まず第一に「野党連合政権」という言葉がおかしいです。現状は野党でしょうけど、政権を取ったらその時点で与党です。与党と政権は、ほぼ同義語です。つまり「野党連合与党」と言ってるのと同じです。ね、おかしいでしょう。

また「連立政権」ではなく「連合政権」と言ってるのもおかしいですよね。普通「自公連合政権」とは、あまり言いません。「自公連立政権」というのが標準です。

「政権奪取なら閣外でも」と言ってるのが、とても気持ち悪いです。つまり、かつての鄧小平氏や田中角栄氏のような政治を目指しておられるのでしょう。

鄧小平氏は一度も国家主席の座に就かないまま実権を握り、中国の事実上の最高指導者として君臨した。田中角栄氏は僅か2年で首相を辞任した後も、ロッキード事件で逮捕され自民党を離党した後も、隠然と権力を保持し続けた。

「大臣病」という言葉もあるが、実権さえ握ればポストは要らないと言っている人たちの方が気持ち悪い。大臣病の政治家のほうが、ある意味での安心感はある。

とはいえ、正直言って、彼らが政権を取ったらどうなるのか、見てみたい気持ちはある。もちろん、怖いもの見たさである。

「安倍が国民を分断した」などと喧伝して憚らない彼らが、いざ自分が政権に就いたら、どうやって反対側の勢力を納得させるのか、それとも「切り捨て」るのか、見てみたいです。

過去、日本社会党や民主党が、政権を取ってしまったがために、野党の立場なら放言できたお花畑的な理想論が言えなくなり、それが原因で支持者が離れ、党滅亡のきっかけとなった。

日本共産党も、もしも政権を取ればそうなる可能性が高い。だからこそ、共産党は「大臣ポストは要らない」と言っているのだろう。たとえ政権が失敗しても、全責任を立憲民主党などに押し付けて逃げることができる。

まさに「神輿は軽くてパーが良い」というオザワイズムそのものです。

だから、やっぱり共産党と立憲民主党に政権を譲り渡してはいけないのです。

結局、「新・55年体制」とも「2012年体制」とも言われる状態が、今後20年、30年と続くことになるのではないでしょうか。

べつに杉田議員の発言を擁護するつもりはないですが、一応本人は否定しているのに、真偽を確認もせず一足飛びに議員辞職要求というのは度が過ぎてますし、そもそも発言が事実であっても、何の違法性もない、ただの自由な発言を理由に、国会議員を辞めろと言うのは、明らかにやりすぎです。こういうところが、共産党を信用できない理由の1つです。

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