箸にも棒にもかからない誤憲派の詭弁と歪んだ現状認識

まず、トップバナーに書かれている「日本民主化計画」というタイトルに思わず失笑。

俺に民主化をさせろー!
俺はいつでも自民に逆らーうぜー!

なんていう替え歌が聞こえてきそうです(笑)

そういえば、「言うこと聞かせる番だ俺たちが」なんてお経を読み上げてた呪殺祈祷僧団……じゃなくてSEALDsでした。どっちもお経が好きみたいだからつい混同してしまった。

そうそう、「言うこと聞かせる」って発想が、もうすでに民主的じゃないのね。

で、話を元に戻しますが、新田たつふみ氏によると、現在の日本は「国民主権が機能不全」なんだそうです。

うーん、おかしいなあ。私の記憶だと2009年と2012年に政権交代が起きてます。ちゃんと民主主義は機能してますよね。たった8年かそこら自公連立政権が続いた程度で「国民主権が機能不全」って言いきっちゃうの、いくらなんでも早漏すぎませんかね。アメリカなんてかつては20年連続で民主党政権が続いたことだってあるのに。

それに、そもそもを言うなら、今の選挙制度にしたのは、今の立憲民主党の源流でもある細川政権ですよ。

公正な選挙の下で、国民の民意が正しく示されているのに、「こんなの国民の民意じゃなーい!」って喚き散らすの、みっともないったらありゃしない。いい歳こいて恥ずかしくないんですかね。この人たちはミャンマー軍と同じ穴の狢ですよ。

投票率が低い、国民が政治に無関心なのが悪いと言うかもしれませんが、実は日本の国政選挙の投票率は、アメリカの投票率に比べたら概ね高い傾向にあります。だから十分だとは言えないかもしれませんが、決して日本国民を小馬鹿にして良いほど低い数字でもないのです。

だいたい、この新田さんという方は、憲法の改正を「必要のあるなし」で議論しようとしていますが、必要が生じてから議論していたのでは遅いのです。差し当たって急ぐ必要のない今だからこそ、しっかりと憲法議論をしなければならいってことが、わかってない。

特に憲法9条の問題は、いつまでも放置しておいて良い問題ではありません。誤憲派のみなさまがたにおかれましては、自衛隊は憲法違反だという従来の主張をかなぐり捨てて「自衛隊は合憲だから九条だけは変えないで」という恥も外聞もない態度で改憲阻止を訴えておられますが、いくら日本の行政や裁判所が自衛隊は合憲だと詭弁を弄したところで、諸外国から見れば、自衛隊は間違いなく陸海空軍その他の戦力に該当するのです。

かりにも立憲主義を政党名に掲げる政党が、この問題を放置しているのは、看板が嘘偽りにまみれている、と言われても仕方のない状況です。だから、支持率が一向に上がらず、まさに「箸にも棒にもかからない」ほどまでに低迷しているわけです。

同じことを2回書くのは無駄ですので詳細は前回の記事を読んでいただければと思いますが、毎日新聞の世論調査でも、憲法9条の改正に賛成が、反対を大きく上回りました。民意は間違いなく改憲にあります。

国民の民意を政治に反映させろというのであれば、憲法改正についての国民投票は、絶対にやらなければおかしいでしょうが。


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