2位じゃダメなんですよ。

1位(=アメリカ)は、2位の国を必ず潰しに行く、というお話。

ソ連が2位だった時は、アメリカはソ連を必死に叩き潰した。

そしてソ連が崩壊寸前になると、今度はその矛先を日本に向けました。

ジャパンバッシング、ジャパンパッシング(Passing)、さらにはジャパンナッシング(nothing)などと言われた時代がありました。トヨタ車がボコボコに壊され、火で燃やされ、プラザ合意を飲まされ、スーパー301条で脅され、日米構造協議を飲まされ、湾岸戦争の戦費を毟り取られ、年次改革要望書を突き付けられるようになり、その結果、日本経済はボロボロになりました(むろん、それだけが原因ではないでしょうが)。

靖国参拝や慰安婦問題などの「歴史戦」が展開されたのも、バックにアメリカの思惑がありました。もちろんアメリカが中国や韓国に「歴史戦を仕掛けろ」と指示したわけではありません。しかし、中国や韓国が日本に対する歴史問題での批判を強めると、アメリカはこれ幸いとばかりに中国や韓国の肩を持ったわけです。

そんな時代に、米中韓と一緒になって日本叩きをやっていたのが今の朝日新聞と野党と左翼です。そりゃ信用を失って当たり前ですよね。

そして現在。安倍政権の頑張りもあって、アメリカの矛先は中国に向きました。別に安倍政権じゃなくてもいずれそうなる運命だったとは思いますが、安倍政権のおかげで、その流れは強まったと思います。

別に米中が対立することが望ましいわけではないです。しかし日米が対立するよりはマシだし、アメリカに「どことも対立するな」と言えるほどの力は日本にはないのです。

鳩山元首相があんなに反米感情で凝り固まってしまったのは、もしかしたら日米貿易摩擦のトラウマなのかもしれないね。彼が政界入りしたのも丁度その時期でしたし。

当時少年だった私も、アメリカは日本の何なんだ、ふざけるな、という感情でいっぱいになり、その反動で中国や韓国に夢見た時期もありました。でもそれも、天安門事件や慰安婦問題などですぐに冷めてしまいましたが。

ともあれ、今後は中国がアメリカの敵役を一手に担ってくれるわけです。そうなると、もうアメリカは日本に対して「中国を刺激するな」とは言って来なくなるでしょうから、靖国参拝も大手を振るってできるようになります。慰安婦問題で欧米から非難されることもなくなるでしょう。韓国?あいつらは中国側でしょ?もうバイデン政権も韓国は中国側だと考えて見限っているようですし。

何しろ世界のGDPランキング1,3,5の国(米日印)が、非公式とはいえ事実上の同盟を結んでいるのですから、絶対にこっちが勝つに決まってるでしょ。はい、インドはすでに世界5位の経済大国なんです。いつの間に!?「インドが来る、インドが来る」ってずっと言われてきましたけど、インドが世界5位になったなんてニュース、あんまり大きく報じられてませんでしたよね。気のせいかな?

さらに、ここに英国も加わろうというのですから鬼に金棒です。なんで遠く離れた英国が?と思わないでもないですが、英国は今、TPP加入やQUAD参加など「脱欧入亜」をゴリゴリに推し進めてますよね。要は移民政策でボロボロのヨーロッパに見切りをつけて、アジアの経済成長にあやかろうという考えなのだと思います。グローバル化と運輸の発達した今の時代、距離の遠さなんて大したハンデにならないですしね。

今後10年で、中国の敗北は間違いなく決定的になると思います。そしたら、次のターゲットはインドでしょうかね。2040年から2050年代にかけて、米印対立が決定的になるかもしれません。その時、日本はどちらに付くんでしょうね。米国に恨みを晴らしたい中国やイランがインドに加勢するかも。もしもそうなったらパクスアメリカーナは終わりを告げるのかもしれません。もしも、その時までに憲法9条を改正できてなかったら、日本は本当にヤバイと思う。


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