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「良い自由」と「悪い自由」を選別する内田樹

また相変わらず内田樹が頭の悪さ全開のコラムをAERAに寄稿しているようだ。

 首相の日本学術会議新会員の任命拒否についても、18~29歳は「問題だとは思わない」が59%に達した。

 今の日本は若いほど政府の主張に理解を示していることがわかる。年齢が低いほど現状肯定的になり、変化を嫌うというような現象を私は70年生きてきてはじめて見た。

最初からいきなり矛盾している。首相は、学術会議に推薦された人たちをそのまま任命するというを従来どおり慣例を踏襲することを拒否したのだ。つまり首相のほうが変化を求めたのだ。首相のほうが現状維持を嫌ったのだ。なのに、それを支持することがどうして「現状肯定的」になるのだ。

 そう考えると、国民に痛みや犠牲を求め、基本的人権の制約をめざす政党の方が、国民に高福祉や市民的自由を約束する政党よりも若い人たちに好感されているという事実が理解できる。

まずそもそも、日本に「基本的人権の制約を目指す政党」というものは存在しない。もしあるとすればそれは日本共産党くらいなものだろう。だいたい「高福祉や市民的自由を約束する政党」ってどこだよ?

内田樹の気持ち悪さは、明らかにどこかの特定政党を念頭に置いて書いてるくせに、具体的な政党名を出さないところだ。

あと、単に自由と書けば良い物を「市民的自由」と書いているのも気持ち悪い。おそらく内田は、良い自由と悪い自由を選別している。それが無自覚なのか意図的なのかは分からないが。そして、内田にとって都合の悪い自由は「市民的ではない自由」として拘束、否定したいのだろう。

そして、「市民的ではない自由」を拘束、否定する大義名分として「高福祉」を持ち出しているわけだ。これはもう内田樹が共産主義、社会主義に傾倒していることは明らかですよね。

 月額7万円渡すだけで、年金も生活保護も打ち切るという提案も、おそらく若い人たちのうちには相当数の支持者を獲得することができるのだろう。

まずそもそも、調査もしないで憶測でモノを言ってはいけないという原則を内田樹は無視している。そして、仮に月額7万円案が支持されるとしたら、それは内田樹の言う「現状維持が支持される」とは矛盾することになる。なぜなら、「年金や生活保護を打ち切り月額7万円を支給する」というアイデアは、誰がどう見ても明らかに現状からの変化だからだ。

まあそもそも、内田樹の主張を煎じ詰めると「自民党を支持するな、野党(左派政党)を支持しろ」ってこと以外は何も言ってないんですよね。たった1行で済むことを、薄~く引き延ばして、具体的な政党名を隠してオブラートに包んだだけの、しょうもない駄文です。

そして、野党が支持されない原因を、野党自身に求めるのではなく有権者のせいにするという発想も、いかにも他罰主義的です。要は「俺は悪くない、全部あいつらが悪いんだ」という論法ですね。これも左派の典型的なイデオロギーです。共産主義者は全部ブルジョアが悪いと言う。アナーキストは全部権力が悪いと言う。フェミニストは全部男が悪いと言う。韓国は全部日本が悪いと言う。こうやって何もかも自分以外の誰かが悪いことにしておけば、自分は変化しなくても良いし、努力もしなくて良いわけです。

だいたい、内田のアホは口癖のように「変化、変化」と言うけど、じゃあ現在の野党が具体的にどのような変化を提案しているのでしょう?自民党批判しかしてないじゃないですか。いや、「批判」というのもおこがましい、ただの難癖ですよね。自民党叩きしかしてない。

具体的にどのような「変化」を考えているのか、それを明示しなきゃ有権者が付いてくるはずがない。かつての野党は、日本を社会主義国にするというヴィジョンを示していました。それが、ソ連の崩壊によって説得力を持たなくなりました。そこで、野党は日本を北欧型の社会民主主義国にするというヴィジョンを示しました。しかし、北欧の社会民主主義は現在、移民制度の破綻によって崩壊の最中にあります。スウェーデンでは徴兵制が復活しました。

そして今、野党には何もヴィジョンがないのが実情です。下手にヴィジョンを作ろうとすれば、内部対立を引き起こし分裂してしまうのが今の野党です。なので、とりあえず自民党を仮想的としていれば、それだけでまとまっていられる。そんな連中、政権を取ったらまた分裂するに決まってます。現にかつての民主党がそうでしたし。

その民主党よりも、さらに劣化&赤化した現在の立憲民主党を支持しろとか、ムリゲーすぎます。あ、ごめんごめん、内田タッツーは立憲民主じゃなくて日本共産党の支持者でしたねw



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